子どもの自発性はどう高めるべきか?【義務教育の弊害で失われた】

義務教育の弊害 教育
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私たちは当たり前のように義務教育を受けています。中学生までは誰でも教育を受けることができますし、高校の授業料も無償化になっているので、小学校から数えて9年間の教育期間がほとんどの人に与えられています。

 

これってすごく良いことです。しかし、デメリットもあります。ということで今回の記事は『義務教育の弊害』について書いていきます。

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1 時代にあっていない義務教育

子どもに教育機会を与えるということは本当に大切なことです。ですから義務教育のあり方には大賛成です。

しかし、時代に合わせた教育が必要です。

『すべての教育は「洗脳」である』今の学校教育は時代にあっていない

1.1 今の教育は工場労働者向け

今の教育のあり方は、高度経済成長を支えるための教育で、『工場労働者になるための教育』になっています。

 

つまり、言われたことを間違えずに正確にやる能力を育むことが目的でした。工場でモノを作るのが主流だった時代では、その教育がもっとも国力を伸ばすのに効果的だったのです。

 

でも今は、工場労働者が日本にそれほど必要ではありません。というのも、人件費が安い外国でモノを作った方が効率がいいからです。

 

となると、『言われたことを聞いて、間違えずに正確にやる能力』というのがどれほど必要なのか・・・?

 

教育の前提条件が変わってきました。

 

アクティブ・ラーンングが叫ばれる世の中で必要な教育は

  • 思考力
  • 間違えてもOKだと思うこと
  • 自発性

などです。

 

子供を育てたことがある人ならわかると思いますが、人はもともと以下の3つの能力を持っています。

しかし、大人になったら大体の人が上の3つをやりたがりません。自分ではなくて誰かに考えて欲しいし、間違えたくないし、他人にやらせたくなります。

 

なぜ子どもの時に持っていた能力が失われちゃったのでしょうか?その原因が『教育』です。

 

工場労働者に向けた教育では、上にあげた3つの能力は失われます。工場では言われたことをやればいいので、考える必要はありません。作業効率を高めるためにも間違えてはいけません。誰でもできるような仕事なので、自発的にやろうとする人はいません。(むしろ自発性は邪魔)

工場労働者を育てる教育が、今の時代には適していません。

これからの時代を生きるために親と子どもが知っておくべき学校教育の時代遅れさ

2 人と違うことをしてもOKという風潮へ

先にあげた3つの能力がなぜ失われるのでしょうか。それは『人と同じことをするのが良いことだ』という風潮からです。

 

例えば数学が得意でどんどん先に進めたいとしても、大学受験は数学だけではないから他の教科も満遍なく勉強する必要があります。国語が得意な人でも、化学が得意な人でも一緒です。ようは、みんな同じところ(大学受験)に向かっているのです

 

勉強も運動も遊びも全てにおいて、周りと同じようなことをすることが求められます。しかし、ここで考えなくてはならないことは『なぜ人と同じことをしないといけないのか?』です。だってもう工場労働者はそこまで求められていない時代なのにです。

2.1 どんな子でも受け入れる力

子どもが人と違う行動をしていたら、「こらこら、それは良くないことだよ」とついついおせっかいを出したくなるかもしれませんが、ある意味でその子の才能を潰すことにつながります。

  • 漫画の読みすぎ
  • 本の読みすぎ
  • ゲームのやりすぎ
  • スマホいじりすぎ

などなど、こういう子たちはすぐ注意されちゃいます。

 

もちろん、注意しないことがいいって言ってるわけではありません。でも、『それだけ熱中できることがあるって良いことだね』という価値観を与えてあげることも必要です。

茂木健一郎さんの『5歳までにやっておきたい本当にかしこい脳の育て方』を読んで

2.2 強みを伸ばす教育

今までの教育は、満遍なくどの能力も伸ばしていくのが良いとされていました。でも、それでは同じような人間が量産されるだけなのです。(同じような人間だと1つのマニュアルで良いので、工場労働者を育てるためにはよかった)

 

このような教育では『この人じゃなきゃダメ』という人間は育ちにくいです。しかし、これから必要なのが『この人じゃなきゃダメ』という人材を育てる教育です。

 

そのためには、満遍なくではなく、『何か一つのことを全力で成し遂げる能力』を鍛えることが大切です。もし子どもが何かに興味を持っていて、寝食を忘れるほど熱中しているものがあれば、それを大切にしてあげてください。それをサポートしてあげられるのは親しかいません。

2.3 学校教育には見切りをつける

強みを伸ばす教育に切り替える必要があるのですが、残念ながら今の教育現場はそうなっていませんし、それを理解できる先生もほとんどいません。(閉鎖的な空間を保ち続けている組織では、自分が理解できないことを排除しようとする傾向があります)

 

先生が信じてる『自分の型』にはめようとするのですね。その先生の型にハマった生徒だけが評価され、はまらない子は無理やり型にはめこまれ、型にはまらない生徒は評価されません。

 

先生の言うことが間違いだらけではありませんが、先生の言うことをすべて鵜呑みにしてはならないことを、私たちは認識しておかなければなりません。

 

学校に行くことは当たり前のことで、それが良いことだと私たちは思っています。もちろん良いことなのですが、ある一定のリスクをとって学校に行っていると思ってください。

 

最近では、いじめを無視する教師と教育委員会が問題になっていたりしますよね。生徒のことを考えてくれる教師も多いのですが、いやいや教師になった人もいます。熱い志を抱いて教師になった人もいますが、その志の炎が消えてしまった人もいます。

 

素晴らしい教師に出会えたら、子どもの人生は良い方向へ向かうでしょう。しかし変な教師に出会ってしまったら・・・。何が言いたいかと言うと、学校と教師に全てを任せきりな親になってはいけないということです。

学校の教師が子供のいじめを隠蔽したがる理由

おわりに

今回の記事では『義務教育の弊害』について書いてきました。

では簡単に今回の記事をまとめます。

  • 義務教育は良い面もあれば悪い面もある
  • 義務教育で子どもの自発性は失われていく
  • 義務教育では同じような人間が量産されていく
  • 人とは違う行動を受け入れていくことが大切

それでは!

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