林修先生の著書『受験必要論』を読んで、とても印象に残った言葉があるので紹介したいと思います。
勉強の目的は『大学受験』ではないはずです。
予備校講師がそんなこというのも「え?」てなるかもしれないのですけど笑
考える力を勉強で身につけよう
早速印象に残った言葉を本から引用したいと思います。
この社会において、全員が学校の勉強をできるようになる必要もありません。しかし、誰もが豊かな「考える力」を持つべきです。なぜなら、社会に出てからも、ときには答えのないような「問題」まで解いて、物事を「解決」し、「創造」していかなければならないからです。その際に、「考える力」が不可欠です。
この考えは、このサイトでもお伝えしているように、『答えのない問いに答えようとする力』と一緒です。
人生において答えのある問いは学生の間だけで、社会人になってからはほとんどが答えのない問いばかりです。
だから、答えのない問いだらけの社会に出る前に、答えがある問いの世界で考える力を磨いておくべきなのです。
だってそうですよね?
答えのある問いの世界で答えを導く力がないのに、答えのない問いの世界で答えを導けるわけがないですから。
勉強することが最も簡単に頭を鍛える
私は考える力を見につけることができるなら勉強以外でもなんだっていと思っています。
しかし、勉強が最も効率よく考える力、つまり、頭を鍛えるのに適していると思います。
ここで勘違いしてほしくないのが、『勉強=暗記』だということです。
残念ながら高校までの勉強というものは、大学受験を合格するためのものであり、多くの大学入試は、考える力よりも、どれだけ覚えたかで合否が決まってしまいます(´・ω・)
だから今の受験システムでは考える力を養うというよりは、効率よく暗記していくことに重点が置かれています。(一流大学は違うけども)
そのため、考える力がある学生ではなく、暗記力がある生徒が大学受験に成功しやすいようになっているのです。
もちろん暗記力というのも重要な能力の1つですか、テクノロジーの発達にともなって暗記力の価値はどんどん低下しています。
Googleで検索したらすぐに調べることができる時代なのですから。
大学は答えのない問いを考える場所
大学という場所は未知なるものを考えるところですが、考える力がない学生が集まるような仕組みになっています。(少し語弊があるので補足をしておくと、考える力がないというよりは、考える力を養う教育が施されてないということです。先ほども書きましたが、今はどれだけ効率よく暗記できるかが勝負なのです。)
そうなると大学の教授たちも困りますよね。
それを表すように、世界を見ると日本の大学ランキングは年々下降しています。
日本は資源のない国なので技術力で勝負をしてきました。
しかし今、その技術力でさえ国際競争力を失おうとしています。
国際競争力をしまえば、今ある私たちの豊かな暮らしがなくなるかもしれませんよね。
日本が発展途上国の安い労働力を使ってモノを大量生産しているように、数十年後、日本は逆の立場になってるかもしれません。
それが良いことなのか悪いことなのか人によって意見は変わると思いますが、国際的な競争力を失うということは、そんな未来があるかもしれないということです。
もし自分の子供に、好きな仕事を選択し、楽しい人生を送ってもらいたいと思うのであれば、暗記力重視という世間の波に逆らって、考える力を養わせるべきです。
林先生の『受験必要論』、おすすめですのでぜひ手に取ってご覧になってみてください。
まとめ
いかがだったでしょうか?
この記事では『なぜ勉強するのか』について書いてきました。
勉強とは人生をより良くするためにするものです。
決して、大学受験のためではありません。
考える力が養われるのであれば、勉強以外でも全然OKです。
しかし、今の時代は勉強がもっとも効率よく考える力を養えるというだけのことですね。
今回の記事も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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