英語を勉強するなら知っておきたい第二言語習得論!科学的知見から学習を効率化しよう

英語 第二言語習得論
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立命館大学、言語教育情報研究科教授の田浦秀幸さんの『科学的トレーニングで英語力は伸ばせる!』と、白井泰弘さんの『英語教師のための第二言語習得論入門』を読みました。

これを読むと、「英語の先生ならばこれを知っておかないとやばくない?」とびっくりするくらいの内容になっていました。
ということで、科学的にわかっている英語の効果的な勉強法についてご紹介したいと思います。

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第二言語習得論とは?

Second Language Acquisition(SLA)と呼ばれている学問で、第二言語を習得するにはどうしたらよいか?を考えるものです。

使える英語を鍛えるためには?

なぜ日本の英語教育では使える英語が鍛えられないのか?
使える英語を鍛えるためには、次の能力を満遍なく鍛える必要があります。

  1. 文法能力(音声・単語・文法能力)
  2. 談話能力(一文以上をつなげる能力)
  3. 社会言語学的能力(社会的に適切な言葉を使う能力)
  4. 方略的能力(言葉が出てこないときに、言い換える能力)

日本の英語教育では文法能力を重視しすぎているため、使える英語が身につかないとのことです。
今あげた全てを鍛えて、SLAが達成されます。

アウトプットもある程度必要!?

英語教育にはインプットが必要ですが、本当にインプットだけで良いのでしょうか?
こんな話があります。

両親が聴覚障害者で言葉を話せなかったため、主にテレビで母国語を習得した子は、人の言うことを理解はできますが、喋らせてみると文法がかなりおかしかったのです。

つまり、インプットだけでは言葉はうまくしゃべれるようにならないと言うことですね。
聞けるけど喋れないことを、受容バイリンガルと呼んだりします。

外国へ留学したけど、留学先で日本人とばっかりつるんでいたから英語は喋れないけど聞くことは一応できる、的なことです。

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英語力を上げるならインプットとアウトプットを繰り返す

英語力を上げる上で大切なことは、インプットとアウトプットを繰り返すことです。
最初はインプットから始まり、できるようになったらアウトプットする。

アウトプットしていると詳細が分からないとうまくできないので、そこで気になったところや、人から「そこへんだよ」と言われたところをインプットし直します。
こうして英語力は鍛えられていきます。

アウトプットをすることで、細かいところに気がつくようになるので、インプットの質がどんどん上がってくるのです。
と言っても、人前でアウトプットするのは恥ずかしい・・・と思う人が多いと思います。

そんな方に朗報で、これは脳内でやってもOKなのです。
頭の中で、誰かにしゃべる練習をしてみましょう。

それで「あれ?この表現って正しいっけ?」みたいな疑問が生まれてきたら、そこを調べてあげてください(`・ω・´)”

インプットの質は理解できるものに限る!

インプットは大切ですが、何でもかんでもインプットすればいいと言う話ではありません。
インプットで重要なことは『理解できること』です。

理解できないことを学んでも使えないですからね

先生の下手な英語でも大丈夫?

「下手な発音を聞いても大丈夫なの・・・?」

そんな不安を持っている方もいると思います。
結論から言うと、OKです。

香港ではイギリス英語が良いとされていますが、多くの家庭ではフィリピン人のメイドさんを雇うので、彼らの話すフィリピン英語が子供に影響を及ぼすことになります。
じゃあその子供はフィリピン英語の発音になるかと言うと、そんなことはありません。

フィリピン英語も聞き取れるし、イギリス英語も聞き取れるようになるのです。
まぁこれも普通に考えたらわかると思います。

外国人が日本語を学ぶために、大阪弁の講師から学んでも、日本語は上達するんですよね笑
方言みたいなものだと思ってもらえたらいいのではないでしょうか。

週4時間の授業を3ヶ月で他言語で15分会話ができるようになる?

カーネギーメロン大学では次のような教育プログラムを行います。
週に4時間の勉強を3ヶ月、これで日本語の会話が15分間出来るようになるのです!

その教育プログラムはというと、初日から日本語を使ってコミュニケーションをとるようにします。
と言っても、ルールなしではさすがに喋れないので、簡単なルールを決めてまずは5分くらいから始めます。

  • 質問するテーマ
  • 文法

を決めて、それで会話していきます。
これを繰り返すことで、比較的短期間で他言語でコミュニケーションができるようになるのです。

この教育プログラムから学べる大切なことは、やっぱり喋れるようになるには『アウトプットが必要』ということですね。
ちなみにこの方法をコーネル大学でやってみても同様の効果が出たので、再現性はあります。

ネイティブから教わるのがいいのか?

英語を教わるなら「やっぱりネイティブでしょ!」と思う人が多いかもしれませんが、実を言うとそんなことありません。

というのも中学校や高校で教えているネイティブの人たちは、とある事情で応募して受かって、たまたまネイティブだった的なことなんですね笑
だから英語教育を専門的に学んだわけではないので、感覚的に英語を教えているだけなのです。
もちろん発音とかは完璧ですけどね。

だからネイティブの先生、英語の先生とで、相互補完的に学ぶのが良いのです。

インプットとアウトプットを分ける

英語の授業は『リーディング』と『ライティング』、『リスニング』と『スピーキング』と分かれていますが、これは第二言語習得論的にはよくありません。

インプットとアウトプットは分けるべきだからです。
インプット、つまり『リーティング』と『リスニング』、アウトプットの『スピーキング』と『ライティング』に分けるのが良いのです。

リスニングもリーディングもインプットですよね?
同様に、スピーキングとライティングはアウトプットです。

脳の処理を考えると、このようにインプットとアウトプットで分けたほうが効率的だと言うことです。
ちなみに、インプットである『リーディング』と『リスニング』をレセプティブスキル、アウトプットの『スピーキング』と『ライティング』はプロダクティブスキルと言います。

ディクトグロス

ディクトグロスという勉強法が注目を集めています。
この方法は、まずはリスニングを2人で聞きます。

最初は普通にリスニングをし、次にキーワードをメモしながらリスニングをします。
そしてそこから、2人で協力して内容を理解していきます。

「私はこう聞こえた」
「ここは現在形だったから、こういう意味じゃない?」
「この文法の使い方って、同意表現だっけ?」

と、2人の単語力、文法力などを総動員して問題を解いていきます。
ただただリスニングをして答え合わせというような受動的な英語学習でなく、ディクトグロスでアクティブに学習ができるので効果が高いと言われています。

また、これのレベルアップバージョンに、2人で相談するところも『英語』で行うと、さらに英語力が高められるようです。

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これからの英語学習

これからの英語学習として、英語の授業は日本語を使わないで、全てを英語にする、みたいな話がありますが、これはちょっと微妙とのことです。
全てが英語だと、文法の説明などをハッキリと伝えることができないからです。

だから9割は英語で授業をし、詳しく理解させる必要があるところは、日本語を使う、こういったものがベターなのではと考えられています。

タスクベースで学ぶ

僕たちが英語を学んでも全然身につかない理由の1つ、使うシチュエーションがどこ?的な有用性のある英語の勉強をしないからです。

だから有用性のある英語の勉強をすることで、頭に残りやすい学習ができるはずです。
これは『タスクベース』と呼ばれており、例えば、『病院に行った時はどのような英語表現を使うのか?』を学んでいきます。

なかなか実用的ですよね。
移民の方はこのような勉強法をするようです。

音声変化を学ぶ

リスニングが伸び悩む背景には『音声変化』の知識を学校で教えないからじゃないのか?的な話があります。
これは僕も最近まで知らなかったことで、スタディサプリENGLISHを利用し始めてからわかったことです。

英語は脱落やら連結やら、普通の単語の発音ではない音があるので、これを知っておかないと聞き取ることは難しいですよね(´・ω・)
なんでこれを英語の先生は教えてくれなかったのだろう?とすごく疑問です・・・。

音声変化には、

  1. 短縮
  2. 連結
  3. 脱落
  4. 同化
  5. 弱形
  6. 変形

の6つがあります。
これについては他の記事で詳しく書きたいと思います(`・ω・´)”

チャンク読み

リーディング力を上げるためにはチャンクで読んでいくことが大切です。
チャンクはセンテンスグループとも呼ばれており、単語単位で読むのではなく、一定の単語のまとまりで読んでいきます。

簡単に言ってしまえば『予測しながら読む』ということです。
ある程度の英語の文法力がついてくれば、チャンク読みが可能になります。

逆に言えば、文法や熟語を知っていないとチャンク読みはできないのですね。
コンマやピリオドだけで英語を区切っていては、なかなか英語は上達しません。

またチャンク読みはリスニングにも使えます。
普通にリーディングしているだけでは、音の抑揚などがわかりませんが、リスニングでは抑揚がわかります。

抑揚がついているところが、意味の切れ目であり、チャンクの部分なのです。
こういう意味でも、リスニングとリーディングは一緒に鍛えていくべきなんですね。

英語のリズム、息継ぎの場所、それを意識していくことで、チャンク読みができるようになります。

ライティングはやっぱり個別添削

ライティングを鍛えるためにはやっぱり個別添削しかありません。
学校のような集団授業では、先生が全てを丁寧に見るのは不可能です。

だからZ会などを利用するのが一番だと思います。

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まとめ

いかがだったでしょうか?
この記事では『第二言語習得論』について書いてきました。

英語を本気で学習しようと思うのであれば、まずは第二言語習得論の理論を学ぶべきだと僕は思います。
科学的見地から効率の良い学習方法が分かっていますからね・・・。

ということで、もっと詳しく第二言語習得論を知りたいという方は冒頭に挙げた本を読んでみてください(`・ω・´)”
ちなみに、英語の先生で「第二言語取得論?なにそれ?」って方は英語の教師失格なので、教師を辞めるかサクっと第二言語習得論の本を読んでください!

今回の記事も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

*英語関連記事

まとめ記事はこちら

 


このサイトの記事をまとめています。


1.【小学生から社会人まで】スタディサプリの使い方・効果的な利用方法についてのまとめ


2.科学的に根拠のある勉強法についてまとめてみた


3.【まとめ】英語の勉強法について


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