「人間ってなんで酸素が必要なんだろう?」
「空気を吸って、吐いて、それでどうなってるんだろう?」
そんなことを考えたことはないでしょうか?
今回はそんな悩みを解決するための簡単な記事となります。
「生物って不思議!」そう思ってもらえたり、興味を持っていただければ幸いです。
人間が生きるために絶対に必要な2つのこと
人間は生きるために必要なことがあります。
それは、
- 外部から有機物(ご飯のこと)を取り込むこと
- 酸素を吸うこと
この2つの条件をどちらとも満たさなければなりません。
ご飯だけ食べても空気が吸えなければ生きることができませんし、空気だけ吸っててもご飯を食べなければ生きることはできません。
ということは、この2つにどうやら関係性がありそうなことがわかりますね。
私たちは食事をして有機物を細胞の中に取り込み、細胞の中で有機物からエネルギーを取り出すのですが、エネルギーを取り出す反応に必要なのが『酸素』です。
つまり酸素がないと有機物からエネルギーを取り出すことができないんですね。
もうちょっと詳しく見ていくために、次に、有機物の流れと酸素の流れを具体的にみていきましょう(`・ω・´)”
有機物の流れ
食事をすることで有機物を体の中に取り込み、消化器官で有機物を細かく分解することで体が吸収できるサイズにします。
吸収された栄養は、血液の流れに乗り体の隅々の細胞に栄養素として運ばれていきます。
酸素の流れ
私たちは呼吸をすることで肺に酸素を取り込んでいます。
肺に取り込まれた酸素は血液によって運ばれます。(ヘモグロビンが運んでくれる)
血液の流れ
栄養素も酸素もどちらも血液によって細胞に届けられていることがわかりました。
では、血液はどうやって流れているのでしょうか?
血液を流す働きを担っているのが『心臓』です。
心臓の力が弱まれば、血液の流れが悪くなり、結果として栄養素も酸素も体中の細胞に届けられなくなってしまします。
だから心臓ってものすごく大事なのです。
そのため、適度な運動をすることで心臓の機能を高めておくことは、本当に大切なことなんですよ〜。
ミトコンドリアとATP
ここで、ミトコンドリアとATPという2つの言葉を説明します。
- ミトコンドリア・・・私たちの細胞の中にあるちっちゃな器官のこと
- ATP・・・ミトコンドリアが作り出し、人間が利用しているエネルギーのこと
血液によって運ばれた栄養素と酸素を使ってミトコンドリアがATPを作り出します。
このATPが人間の『エネルギー』というやつなのです。
難しいことなので、簡単に少しだけ説明しますね。
ミトコンドリア内で栄養素と酸素を反応させることで(酸化という)、二酸化炭素と水、そしてATPが放出されるのです。
この放出されたATPが私たち人間の生きる源なんですね〜。
イメージできますか?これも私たちの身近な例で考えてみましょう。
例えば何かを燃やしているとします。
なぜ燃えているかというと、有機物と酸素があるからですね。
燃えていることで二酸化炭素と水と熱(エネルギー)が出ています。
この熱が人間でいうATPみたいなものです。
ミトコンドリアはよく火力発電所に例えられます。
石油などの有機物を燃やし(酸化)、それを電気エネルギーに変えているのが火力発電所です。
つまり、有機物を燃やし(酸化)、それをATPというエネルギーに変えるのがミトコンドリアなのです!
まとめ
いかがだったでしょうか?
「なぜ酸素を吸う必要があるのか?」
その意味が分かったと思います。
ミトコンドリアという細胞の中にある組織がエネルギーの生産機なんですね!
ちなみにですが・・・昔々、私たちがまだ単細胞と呼ばれていたころ笑。
単細胞とミトコンドリアが共存し、そうして効率よくエネルギーを生産できるようになったからこそ、生物は進化できたそうです。
つまりはミトコンドリは別の生き物だったのですね。
その証拠にミトコンドリアを調べてみると、人間と遺伝子が違うんですって!
おもしろいですよね〜。
ミトコンドリアに興味が出たらガンガン調べてみてください。
本日も最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。
この記事を読むことで、子どもたちに『科学』や『勉強』の興味を少しでも与えることができたらなと思います。
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