免疫とは何か?免疫の仕組みについて優しく解説

免疫について 学びに興味を持ちそうな雑学・豆知識
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免疫とはなんでしょうか?

免疫とは『人間に備えられている防御装置』になります。
もし免疫という防御装置がなければ、外敵(菌やウィルス)が来たら簡単にやられてしまいます。免疫があるからこそ人間は生きていけるんですね。(話は変わりますが自衛隊は日本の防御装置ですから、自衛隊は必要ないって言ってる人には驚くばかりです。)

ということで今回は免疫について書いていこうと思います。

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免疫とは!?

免疫には2つのタイプがあり、

  1. 自然免疫
  2. 獲得免疫

があるので、それぞれご説明していきます。

自然免疫

自然免疫は大きく分けて2つあります。

白血球

自然免疫では外部から侵入してきた病原体を食べる特殊な細胞が存在しています。

この特殊な細胞はマクロファージや好中球と呼ばれる白血球のことです。
膝を擦りむき膿ができるときがありますが、その膿はマクロファージや好中球の死骸になります。
だから膿んだ時は「なかなかの死闘があったんだな」とも言えます。自分の体をほめてあげましょう笑

外部からの病原体にはマクロファージや好中球などの白血球が立ち向かいました。
では病原体ではなくウィルスの場合はどうでしょう?

ナチュラルキラー細胞(NK細胞)

ウィルスに感染した細胞を見つけ出し、感染細胞を破壊するのがナチュラルキラー細胞です。
ナチュラルキラー細胞は『がん細胞』をも見つけ出し破壊します。
しかし、ナチュラルキラー細胞でも破壊し尽くせないがん細胞は『がん』として増殖することになります。

獲得免疫

獲得免疫は脊椎動物のみにみられる免疫系です。

この免疫系は侵入してきた病原体にターゲットを絞り、集中的に攻撃をする仕組みです。
最近では健康系のテレビ番組でもよく取り上げられているのでT細胞やB細胞を聞いたことがあるかもしれませんね。

T細胞

骨髄の造血幹細胞が骨髄から胸腺へ移動し、そこでT細胞になります。
胸腺で造血幹細胞はランダムにT細胞を量産します。ランダムに量産されたT細胞は、抗原をまったく認識しないものや、逆に自分自身の抗原を認識するものもいます。
前者は役に立たないので胸腺内で破壊され、後者は自分自身を攻撃する危険なやつなので、やっぱり胸腺内で破壊されます。

こうして特定の抗原を認識し、かつ自分自身の抗原は認識しないT細胞だけが胸腺から出て行くことができるのです。

(*骨髄とは骨の中に存在する組織のことです)

T細胞にも種類があり、

  • ヘルパーT細胞:B細胞に抗体を作る司令を出す
  • キラーT細胞:非自己の細胞にアポトーシス(細胞死)を誘導する
  • サプレッサーT細胞:B細胞やT細胞の働きを抑止し、免疫反応にストップをかける

の3つがあります。

B細胞

B細胞は抗体を作ることができ、抗体は抗原の毒となる部分にとりつき不活性化させます。不活性化させることで、細菌やウィルスを無効化することができます。

B細胞もT細胞と同じように造血幹細胞から作られます。
しかし、T細胞とは違い胸腺内での教育が施されないので、自分自身を攻撃するB細胞もいるのです。
ですが、ヘルパーT細胞がB細胞に抗体を出す司令をするので、きちんと胸腺で教育されたT細胞ならば自己抗原を認識しないので、自己を攻撃するような下手な司令はしないので問題はありません。

自己免疫病

余談ですが、歳を取り免疫システムが衰えると、ヘルパーT細胞の司令が誤って伝わり、自己抗原に対応する抗体を作るB細胞が現れます。そうなると自己免疫病が引き起こされてしまいます。

B細胞の記憶

B細胞は増殖する過程で抗体を作り出すB細胞と、記憶細胞に分かれていきます。
記憶細胞は体の中で長く生き残るので、同じ細菌やウィルスからの侵入に素早く抵抗することができるようになります。
予防接種なんてのはB細胞の記憶を利用したもので、弱毒化したウィルスを体内に入れる予防法なんですね。

まとめ

いかがだったでしょうか?
今回の記事は『免疫』について書いてきました。

それでは簡単にまとめをします。

  • 免疫とは『人間に備えられている防御装置』
  • 免疫には『自然免疫』と『獲得免疫』の2つがある

免疫は奥が深いので、気になったのであれば自分でどんどん調べてみてくださいね(`・ω・´)”

本日も最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。
この記事を読むことで、子どもたちに『科学』や『勉強』の興味を少しでも与えることができたらなと思います。

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