スタディサプリ高3スタンダートレベル英語、リーディング<英文解釈>「第5講 倒置」の授業内容を整理しました。
この授業が役立つ人:
- 倒置が起きている文を見逃してしまう
- 「Never have I…」の語順がなぜ疑問文になるのかわからない
- 第1文型と第2文型の倒置パターンを知らない
- 否定語が文頭に来たときの処理方法が曖昧
上記に当てはまる場合、この授業で倒置の見抜き方が身につきます。
✅この授業で学べる2つの重要事項
- 任意倒置(文型ごとの倒置パターン)
- 強制倒置(否定語が文頭に来たときの処理)
倒置は長文読解で見逃すと誤読の原因になります。特に強制倒置は入試頻出です。
以下、授業の要点を復習用にまとめます。
1. 倒置とは何か
倒置 = 通常の語順(SV)が入れ替わる現象
英語は基本的にSV(主語→動詞)の語順ですが、特定の条件下でこの順序が逆転します。
倒置の2つのタイプ:
| タイプ | 特徴 | 発生条件 |
|---|---|---|
| 任意倒置 | 文型によってパターンが決まっている | 強調や文体の理由で選択的に起こる |
| 強制倒置 | 否定語が文頭に来たら必ず起こる | 文頭の否定語がトリガー |
※「任意倒置」「強制倒置」は関先生の授業での分類です。一般的な英文法書では「強調のための倒置」「否定語による倒置」などと呼ばれます。
2. 任意倒置
2.1 文型ごとの倒置パターン
まずは任意倒置から見ていきます。
任意倒置は、文型によって倒置の形が決まっています。
| 文型 | 通常の語順 | 倒置後の語順 | 入試頻出度 |
|---|---|---|---|
| 第1文型 | S V M | M V S | ⭐⭐⭐ |
| 第2文型 | S V C | C V S | ⭐⭐⭐ |
| 第3文型 | S V O | O S V | ⭐(ほぼ出題されない) |
| 第4文型 | S V O O | O S V O | ⭐(ほぼ出題されない) |
| 第5文型 | S V O C | S V C O | ⭐⭐ |
特に重要:第1文型と第2文型の倒置
これらは入試で最も頻出です。どちらも主語(S)を強調するために倒置が起こります。
2.2 第1文型の倒置例
通常の語順:
A tall man stood in the doorway.
S V M
(背の高い男が入り口に立っていた)
倒置後:
In the doorway stood a tall man.
M V S
(入り口に立っていたのは背の高い男だった)
→ 場所(M)を文頭に出すことで、「そこに誰がいたか」が強調されます。
2.3 第2文型の倒置例
通常の語順:
His ambition was great.
S V C
(彼の野心は大きかった)
倒置後:
Great was his ambition.
C V S
(大きかったのは彼の野心だった)
→ 補語(C)を文頭に出すことで、「どれほどのものか」が強調されます。
2.4 第5文型の倒置
第5文型では、OとCの位置が入れ替わるパターンがあります。
例文:
The product made possible the company's entry into the Japanese market.
V C O
通常の語順に戻すと:
The product made the company's entry into the Japanese market possible.
V O C
(その製品は、その会社の日本市場参入を可能にした)
なぜ倒置するのか? → 目的語(O)が長すぎると、補語(C)が遠くなって読みにくいため。Cを前に出すことでバランスを取ります。
よくある誤読:
× The product made possible...
「その製品は可能にした」と訳してしまう
→ possibleの後ろに目的語があることに気づかない
第5文型の訳し方については、こちらの記事を参考にしてみてください↓
>第5文型SVOCがキレイに訳せるようになるぞ【スタディサプリ高3スタンダードリーディング(第2講 文型2)】
2.5 倒置の訳し方
推奨:倒置を元の語順に戻してから訳す
理由: 採点者に「倒置に気づいている」ことを示せるからです。
例えば「In the doorway stood a tall man.」を訳すとき:
❌ 「入り口に立っていた背の高い男」(そのまま訳)
⭕ 「背の高い男が入り口に立っていた」(元の語順で訳)
後者の方が、倒置を理解していることが伝わります。
3. 強制倒置
続いて、強制倒置についてです。
3.1 強制倒置のルール
文頭に否定語が来たら、後ろは必ず倒置(疑問文の語順)になる
これは「任意」ではなく「強制」です。否定語が文頭に来たら、自動的に倒置が起こります。
倒置の形:
否定語 + 助動詞/be動詞 + 主語 + 動詞...
(疑問文と同じ語順)
3.2 文頭に来る否定語リスト
完全否定
| 否定語 | 意味 | 備考 |
|---|---|---|
| Not | 〜ない | – |
| Never | 決して〜ない | 最頻出 |
| Little | ほとんど〜ない | 文頭で倒置を引き起こす場合、完全否定の意味になる |
準否定語
| 否定語 | 意味 |
|---|---|
| Hardly | ほとんど〜ない |
| Scarcely | ほとんど〜ない |
| Rarely | めったに〜ない |
| Seldom | めったに〜ない |
前置詞 + no の形
| 表現 | 意味 |
|---|---|
| Under no circumstances | どんな状況であれ〜ない |
| At no time | 決して〜ない |
| In no way | 決して〜ない |
要注意:Only
Only も倒置を引き起こします。
理由: 「〜だけ」= 他のものは違う、という否定のニュアンスがあるため。
Only after years of study did he realize the truth.
(何年も勉強した後でやっと、彼は真実に気づいた)
3.3 強制倒置の例文
繰り返しになりますが、文頭に否定語(強制倒置)がきたら、後ろの語順は倒置が起こります。
倒置が起こるということは、SVではなくVS、つまり疑問文と同じ語順になるというわけです。疑問文と同じということは、いきなり「do」とか「did」とかが出てきます。
例文1:Never を使った倒置
Never have I dreamed of marrying my first love after years of separation.
(何年も離れた後、初恋の人と結婚することなど、決して夢にも思わなかった)
元の語順に戻すと:
I have never dreamed of marrying my first love after years of separation.
構造:
Never + have + I + dreamed
否定語 助動詞 S 動詞
(疑問文の語順)
例文2:Rarely を使った倒置
Rarely does he complain about his work.
(彼がめったに仕事について不満を言わない)
元の語順:
He rarely complains about his work.
3.4 否定語とVSの間に副詞が割り込むパターン
- 否定語+倒置
が起こっていたら、「お、倒置が起こっているやんけ」と気がつきやすいです。このワンパターンを崩す倒置もあり、これに注意が必要です。
否定語と倒置の間に副詞が割り込むことがあります。
パターン:
否定語 + 副詞 + 倒置
例文:
Not until later did it occur to me that something was wrong.
(後になってやっと、何かがおかしいことに気づいた)
構造:
Not + until later + did it occur
否定語 副詞 倒置
until laterが副詞で、否定語と倒置の間に割り込んでいます。
よくある誤読:
× Not until later...
「後までずっと〜ない」と訳してしまう
→ did の存在に気づかず、倒置を見逃す
ポイント: 「否定語の直後に助動詞や be 動詞が来ない」場合、副詞が割り込んでいる可能性を疑いましょう。
4. 倒置を見抜くコツ
4.1 任意倒置の見抜き方
チェックポイント:
- 文頭に場所・方向を表す語句(M)がある → 第1文型の倒置かも
- 文頭に形容詞・名詞(C)がある → 第2文型の倒置かも
- 動詞の後ろに「短い語 + 長い語」の並び → 第5文型の倒置かも
4.2 強制倒置の見抜き方
チェックポイント:
- 文頭に否定語がある
- その後ろに助動詞・be動詞がある
- さらにその後ろに主語がある
見抜きの流れ:
Never have I...
↓
「あ、文頭に否定語だ」
↓
「後ろに have が来てる = 倒置だ」
↓
「元の語順は I have never... だな」
5. 入試での応用
5.1 倒置を見逃すとどうなるか
誤読例1:任意倒置
In the corner sat a small boy.
倒置に気づかないと: ❌ 「隅の中で座った小さな男の子」(意味不明)
倒置に気づくと: ⭕ 「小さな男の子が隅に座っていた」
5.2 倒置を見逃すとどうなるか(強制倒置)
誤読例2:強制倒置
Little did I know that he was a spy.
倒置に気づかないと: ❌ 「少しだけ私は知っていた」(真逆の意味)
倒置に気づくと: ⭕ 「彼がスパイだとは、ほとんど知らなかった」
結論:倒置を見逃す = 誤訳 = 失点
この授業を受けるべき人
✅ こんな人におすすめ
- 長文中で倒置を見逃して誤読することがある
- Never / Rarely などの否定語が文頭に来たときの処理がわからない
- 「Never have I…」を見て「なんで疑問文?」と混乱する
- 第1文型・第2文型の倒置パターンを知らない
- 訳出問題で倒置の部分を正確に訳せない
📊 難易度
高3スタンダードレベル(偏差値50〜60程度)
基礎的な文法知識(文型、助動詞)を理解している前提で、英文解釈のテクニックを学ぶ内容です。
まとめ:この授業で得られる2つの力
- 任意倒置を見抜ける
- 第1文型・第2文型の倒置パターンを理解
- 第5文型のOC倒置にも対応
- 強制倒置を確実に処理できる
- 文頭の否定語 → 疑問文の語順、という流れを理解
- 副詞が割り込むパターンにも対応
これらは長文読解で頻出のパターンです。
倒置を見逃すと誤読につながり、設問で失点します。逆に、倒置に気づけば正確な読解ができます。
この授業で倒置のパターンを頭に入れておくと、長文読解の精度が確実に上がります。
次のステップ
倒置の理解に不安がある場合は、実際に動画を視聴して関先生の解説を聞いてみてください。
特に強制倒置は一度理解すれば一生使える知識です。
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関連する参考書: カラー改訂版 世界一わかりやすい英文法の授業
補足:記事の正確性について
本記事で扱った英文解釈の技術は、標準的な英文読解の知識に基づいています。
- 任意倒置の文型パターン
- 強制倒置のルール(否定語 + 倒置)
- 倒置を見抜くためのポイント
これらは高校英語・大学入試の範囲内で、普遍的な内容です。
授業の進め方や説明のニュアンスは関先生独自のものですが、解釈技術そのものは一般的なものとなっています。


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