脳が大きければ大きいほど頭が良いのか?脳の大きさとIQの関係性

脳の大きさとIQの関係性 おもしろい
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脳のサイズと頭の良さって関係あるのかな?

そんな疑問にお答えします。

これは一度は考えたことのある話かもしれませんね。脳科学的な見解をご紹介したいと思いますので、興味のある方はどうぞ最後まで読んでみてください。

ぶたさん
ぶたさん

脳が大きい方が頭良さそう!

とりさん
とりさん

さてさて、どうだろうね^^

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動物と脳の大きさの関係

原則として自然界では、高等動物であるほど脳は大きくなっています。犬や猫よりチンパンジーやヒトの方が脳が大きいのは事実です。しかし、脳が大きければ大きいほど頭が良いかと言われると、例外があると言えます。例えば、ゾウやクジラの方が人よりはるかに大きな脳を持っています

 

もしかしたらゾウやクジラの方が賢いという可能性もあるのですが、一般的にはヒトの方が賢いと考えられています。脳が大きいからといって、知能が高いとは言い切れないのです。

 

もしかしたらここでこう考えるかもしれません。

「ヒトは体の割に脳が大きいのではないの?」

とても鋭い指摘です。

ヒトの脳は体重の38分の1を占めます。これに対して、ゾウは500分の1、クジラは2500分の1です。

「ほらやっぱり!だから人間の脳は体の割に脳が大きいから賢いんだ!」と思われるかもしれません。しかし、ネズミでいうと脳は体重の28分の1と、ヒトより多くの割合を示します(小さな動物ほど脳が体重に占める割合は大きい傾向があります)

ぶたさん
ぶたさん

ネズミってそうなんだ!おもしろいね!

脳と体重の関係性

脳と体重の関係性を調べたアリゾナ大学のキャルダー博士は『脳の重量は体重の0.75乗に比例する』という規則性を発見しています。つまり、動物の体重が分かれば脳の重量を計算できるのです。

 

しかし、この規則性に当てはまない動物がいます。

それが『ヒト』です。つまり、ヒトと同じサイズの動物と比べた時に、ヒトの脳はとても大きいということです。

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人の脳の大きさとIQの関係性

今までは動物同士で比べてきましたが、今度は人同士を比べてみましょう。IQ(知能指数)と脳の大きさは関係性があると思いますか?

 

カリフォルニア大学のナール博士らの研究によると、わずかだけど脳の大きな人ほどIQが高いことがわかりました。脳の部位でも『大脳皮質』が厚いほどIQが高いことがわかり、さらに、大脳皮質でも『前頭前野』と『後側頭葉』がIQに関係があることを突き止めています。

つまり、『脳』と『IQ』には関係性があることがわかったのです。

ぶたさん
ぶたさん

大脳皮質って脳のどこの部位?

とりさん
とりさん

言葉では表現しづらいんだけど、脳の一番外側、言い換えると脳の表面近くといえばいいかなぁ。詳しくはウィキペディアを参考にしてくださいな。脳の画像が出るので、グロいのが苦手な人は注意です!

https://ja.wikipedia.org/wiki/大脳皮質

 

*追記(2018年12月17日)

ペンシルベニア大学の研究で、13600人を対象に認知テストと脳の大きさを比較した研究がありました。

Are Bigger Brains Smarter? Evidence From a Large-Scale Preregistered Study - Gideon Nave, Wi Hoon Jung, Richard Karlsson Linnér, Joseph W. Kable, Philipp D. Koellinger, 2019
A positive relationship between brain volume and intelligence has been suspected since the 19th century, and empirical studies seem to support this hypothesis. ...

その結果・・・脳の大きさと認知力の相関関係があることがわかりましたー。と言っても、脳のサイズの影響は微々たるものらしいですけれど!

*追記2(2019年1月2日)

ごんちゃそさんが素晴らしいコメントを下さいましたので、引用させていただきます。

こんばんは!いつも語学関係の記事参考にさせて頂いてます!気になって飛んでみたのですがペンシルバニアのリンク先が登録必須?で読めませんでした・・
詳しく書いている英文サイトを見つけたのでどんな内容かまとめてみました~
ttps://www.sciencedaily.com/releases/2018/11/181130153847.htm
こちらです。

ーーーーーーー
●13,600人以上の人々から得られた教育達成度測定とMRIの情報を使用した。

●この調査では、サイズはテストパフォーマンスのばらつきの約2%に影響する可能性。
この1つの要因以外のものが、認知テストへの影響の98%占めることを意味する。

●研究者らは、認知能力の測定は難しい課題であるという。脳の容積と「頭脳」の間の包括的な相関関係は弱いものであると強調した。

●学歴の差は小さく、(100平方センチメートル)脳が増えるごとに、平均的な人の学校教育年数を5ヶ月未満増やすのみであった。

●分析での発見によると、身長に比例し男性と女性の間で脳の量に違いがあるが、認知能力の違いに繋がらなかった。
●他の研究では、女性は大脳皮質(cerebral cortex)、すなわち脳の前部の外側の層が男性よりも厚くなる傾向が報告されており、これにより認知能力に効果的な差が見られない事実を説明する可能性がある。

●研究者によると、「実際には状況はもっと複雑になる可能性がある。遺伝性の高い、より大きな脳がより良い親になることに関連している可能性を考えます。
この場合、より大きな脳とテストパフォーマンスの関連は、子育てが認知に及ぼす影響を単に反映するだけで、これ以上は研究を進めなければ達成できないでしょう。」

●追跡調査では、脳の特定の領域やそれらの間の接続性が認知に大きな役割を果たすかどうを判断するためにズームインする予定です。

私、こんな便利なサイトがあるとは知りませんでした。ごんちゃそさん、貴重な情報ありがとうございます!

おわりに:脳を鍛えよう!

今回の記事は『脳と頭の良さの関係性』について書いてきました。

脳の大脳皮質が厚くてもIQが高くない人がいるということも分かっているので、脳の大きさが全てとは言い切れません。(パソコンでいうならば、どれだけハイスペックのパソコンを持っていようとも使い方が微妙ならば宝の持ち腐れです)

 

それでは簡単にまとめをします。

  • 高等動物であるほど脳は大きくなっている
  • 脳が大きければ大きいほど頭が良いかと言われると例外がある
  • 脳の重量は体重の0.75乗に比例するという規則がある
  • この規則性に当てはまない動物が『ヒト』
  • わずかだけど脳の大きな人ほどIQが高いという結果がある
  • 大脳皮質の『前頭前野』と『後側頭葉』がIQに関係がある

それでは!

 

脳を活性化させるには運動という話>

コメント

  1. 2ro- より:

    結局は、「所得が高い世帯の子供はiqが高い」「体格がよい子供は賢い」という研究と同じだろう。
    子供の頃に体格がよいのは豊かな暮らしの証拠であり、このような過程では教育面への投資額も非常に高くなる。
    (幼少期の栄養失調で、年齢が下がれば下がるほど、悪い影響を及ぼすのと同じ)

    ちなみに、単純に”大きさだけ比べた”シンプルな研究は「人種差や性差を除外した場合」だ。
    体格で補正した場合性差がほぼ消えてしまうため。
    また、「全く同質の脳と仮定した場合」という前提がある。
    しかし、2017年イギリス5216人を対象とした調査では、女性のほうが皮質が厚いという結果が出ており、
    質の違いがあるため、上の仮定や、「男性のみを対象とした調査」の研究を普遍的な結果とするのは不可能だろう。

    この記事の研究の原文ソースが発見出来なかったのだが、それらしき研究では全体の大きさではなく「皮質の厚さ」を調査しているようだ。

    • 福山 より:

      コメントありがとうございます。

      この記事は池谷裕二先生の本を参考にしています。『脳には妙なクセがある』に書いてあったはずです。
      研究論文を提示できずに申し訳ございません。

  2. 2ro- より:

    申し訳ないです、重複投稿してしまったので、最初のを削除していただければ幸いです。

    日本語訳された科学の本には必ず「どこから引用された情報か」の詳細が全て載っていて、
    それだけでかなりのページ数になることも多いです。
    しかし日本で出版された書籍は、後半ページに出典や引用論文を載せる必要がないため、
    信憑性の確認が難しく、書かれな内容以上のことを調べたくても困難だったり、不可能だったりします。
    故にこの国では健康や医療など「怪しい科学」は非常に多く出回っていて、
    最近googleでは、問題となっている健康や医療に関する偽科学サイトに対策がなされたようです。

    • 福山 より:

      おっしゃる通りだと思います。

      ただ、あえて反論っぽいことをさせて下さい。(2ro-様の考えとほぼ同意見なのですけど)

      私は「怪しい科学」が出回っているのは、出典や引用論文を載せるかどうかにはあまり関係がないと思っています。
      というのも、結局のところ、論文の正確さを読み取れるのは“その道の専門家”だけだからです。

      専門家の方に「エビデンスはこれです」と言えば分かってもらえますが、普通の人に「これがエビデンスです」と言っても、「エビデンスってなに?」となると思うんですね。
      また、普通の人が論文を読めたとしても、論文の信頼性までは理解できません。

      そうであるならば意図的に自分の都合良いエビデンスばかり集めることも可能なわけでして・・・エビデンス提示にどこまでの意味があるのか、サイト運営者としては葛藤しているところです。
      2ro-様は頭の良い方だと思います。そういう方なら、エビデンスを提示しようとしなかろうと『自分の頭で判断できる』はずです。しかし、そんな判断ができる人はごくごく少数でして、普通の人は怪しい情報だろうと、有益な情報だろうと『信じる』しかできないと思うんです。(エビデンスがいらないという意味ではありません)

      エビデンス提示も大切ですがそれだけでは足りません。人々のリテラシーを高めることも大切なのではないかと思い、このようなサイトを運営しています。(微力すぎるのですが^^;)

      グーグルの対策も存じております。
      その対策の結果何が起こったかというと、確かに個人が発信している情報は検索上位に表示されなくなりました。
      そして、国が運営するような、いわば“権威あるサイト”が上位に表示されております。

      では国が運営しているサイトは大丈夫なのか?というと、必ずしもそうではないと思います。
      最近のニュースを見れば分かる通り、公務員組織の腐敗具合が顕在化されております。

      グーグルができたことといえば、「国の情報なら大丈夫っしょ!」という、言わば丸投げであり、それは権力の肥大化を招くのではないかと私は思っています。
      権力の肥大化が進めばそれは組織の腐敗につながります。私はここにグーグルの限界を感じました。

      長くなってしまいました^^;申し訳ありません。

  3. ごんちゃそ より:

    こんばんは!いつも語学関係の記事参考にさせて頂いてます!気になって飛んでみたのですがペンシルバニアのリンク先が登録必須?で読めませんでした・・
    詳しく書いている英文サイトを見つけたのでどんな内容かまとめてみました~
    ttps://www.sciencedaily.com/releases/2018/11/181130153847.htm
    こちらです。

    ーーーーーーー
    ●13,600人以上の人々から得られた教育達成度測定とMRIの情報を使用した。

    ●この調査では、サイズはテストパフォーマンスのばらつきの約2%に影響する可能性。
    この1つの要因以外のものが、認知テストへの影響の98%占めることを意味する。

    ●研究者らは、認知能力の測定は難しい課題であるという。脳の容積と「頭脳」の間の包括的な相関関係は弱いものであると強調した。

    ●学歴の差は小さく、(100平方センチメートル)脳が増えるごとに、平均的な人の学校教育年数を5ヶ月未満増やすのみであった。

    ●分析での発見によると、身長に比例し男性と女性の間で脳の量に違いがあるが、認知能力の違いに繋がらなかった。
    ●他の研究では、女性は大脳皮質(cerebral cortex)、すなわち脳の前部の外側の層が男性よりも厚くなる傾向が報告されており、これにより認知能力に効果的な差が見られない事実を説明する可能性がある。

    ●研究者によると、「実際には状況はもっと複雑になる可能性がある。遺伝性の高い、より大きな脳がより良い親になることに関連している可能性を考えます。
    この場合、より大きな脳とテストパフォーマンスの関連は、子育てが認知に及ぼす影響を単に反映するだけで、これ以上は研究を進めなければ達成できないでしょう。」

    ●追跡調査では、脳の特定の領域やそれらの間の接続性が認知に大きな役割を果たすかどうを判断するためにズームインする予定です。

    ーーーーーーーーー

    他にもどんな感じで調査した内容なのか気になる方がいらっしゃいそうなので貼っておきます~
    自己産なので直訳に近い堅苦しい文章ですがもし記事内で必要でしたら(ぜひとも!w)コピペして使っちゃってくださいませ・・!でしたら嬉しいです!

    • 福山 より:

      ごんちゃそさん、コメントありがとうございます。
      いやー、こんな有用なサイトがあるのですね!知らなかったです!
      素晴らしい情報ありがとうございます!!!

  4. ごちゃそ より:

    使っていただいてありがとうございます(‘ω’)ノ
    sciencedailyは元研究にもリンクしてくれて、評判的にも信頼できる老舗サイトだと思います。

    お礼だけのコメなので返信不要です~公開せず消しちゃってください!
    ではでは!

  5. anonymous より:

    最近この分野の科学者によるレビューを読みました。
    このテーマは『出版バイアス』が大きくて、ある程度関連が出ると文献やニュースで大きく取り上げられて研究が過大評価されるけれど、有意でない関連や関連無しの研究は省かれてしまうそうです。
    英語圏の人々すらそうなので、非英語ネイティブ圏はより困難に・・

    • 福山 より:

      コメントありがとうございます。
      なるほどです。出版バイアスもあるのですね・・・。
      この時代にどうやって情報と向き合えばいいのでしょうか。頭が痛くなるばかりです。
      メタ分析を柱としつつ、メタ分析の結果も疑う態度を忘れないように・・・ってとてもじゃないですが、専門家でない人には厳しすぎますね。
      ポストトゥルースの時代から抜け出すのは「勉強して賢くなろうぜ!」では不可能そうだなーと思うばかりです。

      貴重な情報、ありがとうございました。また何かあればコメントいただけると嬉しいです!