「運動ができない分、勉強を頑張るぞ!」
運動ができない子は勉強を、勉強ができない子は運動を、小学生の時に「自分は足が早くないんだ・・・」と気づいた子は「私には勉強しかない」と考えてしまうかもしれません。
『勉強もできて、運動もできる』、こんなスターは天から与えられた才能だ・・・と
最近の脳科学ではなんとも残酷な事実が明らかになってきており、『運動が脳に与える影響』があるということがわかってきています。
ということで今回の記事では『運動と学力の関係性』について書いていきたいと思います。
運動と学力の関係性
イリノイ大学のヒルマン博士らの研究で、公立小学校の3年生と5年生の運動能力と学力の関係性を大規模に調べたところ、『運動が得意な子ほど、勉強の成績も良い』ということがわかりました。(なんとも残酷な結果ですよね・・・)
特に有酸素運動と学力の高さに関係性が見られるのと、肥満傾向にある子は勉強の成績が低い傾向にあることもわかりました。
ここで注意しなければならないことは「太ってるやつはバカだ!」と決めつけてはならないことです。
この関係性は、このサイトで何度も取り上げているように、『相関関係』であって『因果関係』ではありません。
有酸素運動が学力に関係する
読書の内容を理解するときに活動する脳領域、計算をするときに活動する脳領域は、『有酸素運動をするときに活動する脳領域と同じ』ということが分かっています。
だから運動と学力は関係性があるのではないかと言われているんですね。
ちなみに、筋トレとやストレッチでは有酸素運動をするときとは別の脳領域が活動するので、学力とは強い関係性が見られないこともわかっています。
高齢者の有酸素運動が脳に及ぼす影響
60~85歳のお年寄りに10週間の有酸素運動を施したところ、受けたグループと受けていないグループでは、受けているグループの方が視聴覚認知テストの成績が良いことが分かりました。
また、有酸素運動をすることで、若年性認知症患者の記憶力が高まるという研究結果も出ています。
脳と体の関係性はとても密接であるということが、近年の研究でどんどんとわかってきています。
『脳が衰えた』のではなく単に体を動かさなくなって『体が衰えた』だけなのかもしれません。
学生にとっても、大人にとっても適度な運動は大切なので、どうぞ運動習慣を生活の一部に組み込んでみてくださいね(`・ω・´)”
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回の記事は『運動と学力の関係性』について書いてきました。
机に向かって勉強ばかりするのではなく、しっかりと運動をすることも『学力には大切』ということです。
部活を引退した高校3年生の生徒が、異常な勢いで学力を伸ばしていくというのは、高校教師は体験としてわかっているはずです。
この記事を読んだお父さん、お母さん、もし『運動や部活動を子どもにさせることは時間の無駄!』と決めつけているのであれば、考えを改めてくださいね。
そもそも『脳と体』は切り離せるものではありません。
脳を使って体を動かし、体を動かし脳を活性化させているのですから。
それでは簡単にまとめをします。
- 運動することと学力には関係がある
- 特に、有酸素運動が学力に関係している
- 有酸素運動はお年寄りの脳にも良い影響を与える
- 日頃から有酸素運動の習慣を取り入れるべき
本日も最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。
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