英語の時制がよくわらかない!
そんな疑問に答えます。
時制ってわかりづらい概念ですよね・・・。ということでこのページでは時制について、できるだけわかりやすくまとめてみましたので、参考にしてみてください。
1 そもそも現在形とは?
たぶん、時制で困るところが、未来形と現在形の違いかなぁと思っております。それをハッキリさせるためには現在形についてしっかりと理解しておく必要があります。
現在形っていつのことだと思いますか?
1.1 過去・現在・未来を含めるものが現在形
『現在』という言葉がついているので、現在系は「今でしょ!」という意味に引っ張られがちです。しかし現在形は“今瞬間”のことではなくて、“過去・現在・未来”におこることに使います。つまり現在形は、“昔も今も未来も”を表す概念なんですね。
1.2 What do you do?はどういう意味?
じゃあこれを踏まえて、What do you do?という会話表現は、どんな意味になるでしょうか?現在形についてきちんと理解していなければ、「いまなにしてるの?」って訳すと思います。しかし、現在形は、過去・現在・未来を表す言葉ですから…正解は、
「昨日も、今日も、明日もあなたはなにしているの?→あなたのお仕事なに?」
になります。
では逆に「いまなにしてるの?」を聞きたい場合は、どんな英語表現を使えばいいのでしょうか。そういう時にこそ、現在進行形を使うわけです。「What are you doing?」ですね。
2 進行形について理解を深める
進行形にできる動詞とできない動詞があります。その違いはわかるでしょうか?
2.1 中断・再開できない動詞は進行形にできない
- 中断・再開が簡単にできる動詞→進行形にできる
- 中断・再開が簡単にできない動詞→進行形にできない
例えば、食べることは中断・再開が簡単にできるのでeatingと進行形にすることができます。
では『似ている』の意味の『resembles』はどうでしょうか?簡単に似るのを中断したり再開したりはできないので、resembleは進行形にすることができません。
マクドナルドで有名な「I`m loving it」も文法上は間違いです。何かを大好きになるのをやめたり、再開するのはできませんから、文法上は進行形にできません。
2.2 ちょっと小難しくいうと
参考書では、進行形にできない動詞にはこんなことが書かれています。
- 状態を表す動詞(resemble/belong to/have/containなどなど)
- 知覚・心理を表す動詞(believe/know/like/think/want/smellなどなど)
なるほどなー、と思いますが「簡単に中断・再開ができない動詞は進行形にできない」と覚えた方が頭に入りやすいかと思います^^
3 時・条件の副詞節の時は現在形
時・条件を表す副詞節の中では未来形の代わりに、現在形を使います。(本来は未来形を使うところで現在形を使うってこと)
英語を勉強した人なら一度は耳にした言葉だと思います。でもこれを聞いても、「そもそも日本語がよくわからん!」となるんですよね笑(ただ、大学入試ではガンガンに出てくるから、絶対におさえておきたいところでもあります!)
時・条件の副詞節がある例文↓
I’ll call you when I finish my homework.
普通だったらI’llが使われているので、when I finish も未来形にしたいのですが、現在系になっています。ややこしいですね。
3.1 副詞節ってなに?
そもそも副詞節ってなんじゃい?というところからですね。
その前に節の説明をすると、『節(せつ)』というのは、その中に主語述語(SV)を含み、文の一部を形成するものです。
節にも複数あります。
- 名詞節(名詞のくる場所、たとえば主語、目的語、補語で使われる)
- 形容詞節(形容詞のくる場所、たとえば名詞を修飾するところで使われる)
- 副詞節(副詞のくる場所、たとえば動詞や形容詞を修飾するところで使われる)
3.2 時・条件の副詞節ってどんなの?
時・条件を表す副詞節を作るのは「従属接続詞」というやつです。(主節のオマケとしてつくのが従属接続詞)
時を表す接続詞は次の通りです。
- when
- while
- before
- after
- till
- until
- since:〜からいままで
- as soon as
- by the time:〜するまでには
- every time:〜するときはいつでも
- the moment:〜するとすぐに
- whenever:〜するときはいつでも
条件を表す接続詞は次の通りです。
- if
- unless
- in case:〜するといけないから
- as long as:〜する限りは
- as far as:〜する限りは
- once:いったん〜すれば
例えば、次の2パターンで時・条件の副詞節は良く登場します。カッコの中が副詞節です。
- (When sv), SV
- SV (when sv)
3.3 名詞節と副詞節の判断
ややこしいのが名詞節と副詞節のどちらでも使われる接続詞です。副詞節の場合は「未来系ではなく現在系」で表さなければなりませんが、名詞節だとそのまま未来形でOKなのですね。だから名詞節と副詞節を判別しなければなりません。
名詞節、副詞節、どちらでも使われる接続詞は、
- when
- if
の2つのみなので、注意するべきはこれだけです。
で、名詞節と副詞節の判別方法は、if・whenの前の動詞が自動詞か?それとも他動詞か?をチェックします。動詞が他動詞なら名詞が必要なので、他動詞の後はif・whenは名詞節になっているわけです。
では、自動詞と他動詞の判別はどうするのっていう話ですけれど、基本的には『覚える』ことが必要です😱
ただし、99%の精度で判別する方法があります。
- 自動詞:「あっそう」
- 他動詞:「なにを?」と突っ込める
例文で確かめてみましょう。(ifがあるけれど、副詞節ではなく名詞節の場合)
I don’t know if he will come.
「I don’t know:私は知らない」ときたら「なにをしらないの?」と突っ込めますよね。そういう場合は名詞節が来ているのですね。これで99%くらいの精度で、自動詞と他動詞を判別できます。
一応、自動詞(あっそう)をいくつかあげておきます。
- run
- live
これらは「なにを?」で突っ込めないですね。大切なのは「なにを?」で突っ込めるかどうかです。「いつ?」「どこで?」「誰と?」で突っ込んで判断するのではありません。
(で、動詞は自動詞も他動詞もとったりします。ややこしいです。)
おわりに
以上、時制について書いてきました。難しいですね。とりあえずは、現在系の「今でしょ!」の理解をやめましょう。現在系は、過去・現在・未来という広い時間をとる概念なのですね。参考までに。それでは!
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