お風呂で指がしわしわになる理由は!?浸透圧が関係ないって知ってました?

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お風呂に入ると指がしわしわになりますよね?

私は今までそれが浸透圧の関係により、指がしわしわになると思っていました。
しかし、調べてみたら違いました・・・。
理系として恥ずかしいです。

ということで、今回はそんな間違った『お風呂に入った時の指のシワシワ』の考えを正すための記事になります。
私以外にも、指がしわしわになる現象を浸透圧だと思ってる人は多いのではないでしょうか?

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そもそも浸透圧とは?

そもそも浸透圧って知ってますか?

ということで、まずは『浸透圧とは?』を以下に説明します。
半透膜(小さな分子だけを通す素材)を隔てられた2つの溶液あるとして、濃度の低い溶液から濃度の高い溶液に溶媒が移動することを浸透といい、その圧力を『浸透圧』といいます。

「なに言ってんの?」と思われる方は、もう少し記事を読んでみてください。

溶媒ってなに?

溶媒とはなんだか分かりますか?
溶媒、溶質、溶液と、化学を勉強したことのある人は聞いたことがあるはずですが、この用語で化学を嫌いになっちゃう人もいたかもしれません。

まずこの公式を覚えておきましょう。

溶液=溶媒+溶質

これでピンとくるかな?
例えば、『塩水=水+塩』ですよね。
他にも、『砂糖水=水+砂糖』、『味噌汁=水+味噌』などなど、溶媒とは溶質を溶かしてるものなんです。

そして『溶媒と溶質が混ざり合ったものを溶液』と言うんですね。
さて、これを踏まえた上でさっきのことは理解できますでしょうか?
浸透圧のことも大体理解できたとして、絵をみて理解してみましょう。

浸透圧・脱水作用

画像引用:塩百貨 浸透圧・脱水作用

絵で見ることでより理解できましたね。
半透膜により、溶質は通り抜けることができず、溶媒だけ通り抜けることができるのです。
結果として、高い濃度側の溶液の容量が増えることになります。

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どこで浸透圧を実感できるのか?

浸透圧の関係は意外と身近なことろで実感できます。

例えばキュウリの塩もみをしたことありませんか?
きゅうりを塩でもむことで、キュウリの水分が出てきて、キュウリが柔らかくなって食べやすくなりますよね。

ナメクジに塩をかけたことありますか?
ナメクジに塩をかけると、ナメクジが小さくなりますよね?
あれも浸透圧で、ナメクジの水分が外側に出て、ナメクジはしぼんでしまうのです。

私たち人間の体でも浸透圧を感じる場面があります。
最初に言いましたが、浸透圧の現象が起こるには半透膜が重要です。
私たちの細胞を包む膜である『細胞膜』も半透膜と言えます。

例えば、塩辛いものを食べ過ぎた時は喉が乾きませんか?
これも塩分濃度を調整するため、体の浸透圧のバランスを保つために体が水分を欲しがっているのです。

さてさて他の例ですが、プールの水が目に入った時痛くありませんか?
またプールから上がる時、水で目を洗いますよね?あれも目が痛くありませんか?

目薬は痛くないのに不思議じゃありませんか?
これも浸透圧が関係しています。

眼球の細胞膜を通して、水が眼球に入りこみ、眼球が膨張するから痛みを感じるのです。
目薬は眼球の成分に近いので眼球に水が入り込まないから痛くないんですね。

お風呂で手がしわしわになるのと、浸透圧の関係はいかに?

私の間違った考えを正してくれたサイトから、引用したいと思います。

なぜしわしわになるのか?その仕組みを簡単に言うと、「肌の表面の脂が水で流れる→その下の層が水を吸ってふくらむ→それより下の膨らまない層とつながった部分がひきつってシワになる」という原理になります。なんとなく理解できたでしょうか?

皮脂腺から出る皮脂は肌や髪をおおい、この皮脂の層が水分を閉じ込め乾燥を防ぐとともに、肌に触れた液体が浸透することも防ぎ、肌や髪を守っています。

肌や髪が長時間水にさらされると、この皮脂のコーティングが流され、表皮がさらけ出されることになります。表皮にはケラチンというタンパク質が含まれるのですが、このケラチンが死んで硬くなったものが、皮膚の一番外側の角質層です。角質層の死んだケラチン細胞はスポンジのように水を吸って膨らみますが、生きたケラチンは水をほとんど吸いません。この内側の膨らまない層と結合している個所では角質は縫い付けられたように引っ張られているのに対し、結合していない部分の角質は思う存分膨らむことができるので、結果的に膨らみ方にばらつきが出て、「しわしわ」の状態になるわけです。

指や手のひら、足の裏などは体のほかの部分と比べて角質層が分厚いので、水を吸った時の膨らみ方も大きく、しわしわになるのが早く、目立つほどのしわしわができやすくなっています。

引用:Gigazine プールやお風呂で指がしわしわになるのはなぜ?

なるほどぉ。
角質が水分を吸って膨らんでただけなんですね。

浸透圧の原理で水分を吸ったのではなくて、ただ単に、スポンジのように水分を吸っただけだったのです!

いやあスッキリですね。
でも普通に考えたらわかることだよね。

浸透圧の関係で指がシワシワになるんだったら、指以外もシワシワにならないとおかしいもんね・・・。
いやぁ〜思い込みって怖いですね!

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まとめ

いかがだったでしょうか?
今回の記事は『お風呂に入った時の指のシワシワ』について書いてきました。

簡単にですが記事のまとめをしたいと思います。

  • お風呂に入った時の指のシワシワは、浸透圧の関係ではない
  • 古い角質が水分を吸って膨らんでいただけ

本日も最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。
この記事を読むことで、子どもたちに『科学』や『勉強』の興味を少しでも与えることができたらなと思います。

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