日本の大学って飛び級制度なんでないんだろー、と思っていたのですが、千葉大学ではあるようです。しかも導入してから20年も経っているのだとか。
スタディサプリなどのオンライン授業が当たり前になりつつある今、学校の授業なんかすっ飛ばして、“学びたい人は先へ先へどんどん学んで行く”っていうのが重要になるんですよね。
「勉強って簡単すぎー」と思っているなら千葉大学を選択肢にいれてもいいのではないでしょうか?ということで、今回の記事では飛び級について書いていきたいと思います。
千葉大学の飛び入学とは?
私がなんでこのことをしったかというと、2018年6月7日のYOMIURI ONLINEに書かれていたからです。
千葉大学が全国で初めて、17歳から大学で学べる「飛び入学」制度を1998年度に導入してから今年で20年。
卒業生は71人に上り、今春も2人が入学した。「17歳の大学生」は、どのような成果をもたらしたのか。8日には20年を振り返り、今後の方向性を考える記念シンポジウムが千葉市内で開かれる。
引用:https://www.yomiuri.co.jp/national/20180607-OYT1T50033.html
卒業生がもう71人もいるんですね。
高3から大学へ
飛び入学といっても、高校2年修了後からの入学ということで、実質的には1年早くなるだけですね。でも10代の1年ってめちゃんこ重要な1年ですけども。
千葉大学のサイト→→→先進科学プログラム ― 高2から大学へ ―
先進科学プログラム
大学入学後は、所属する各学部・学科の授業科目と並行して、先進科学プログラム生専用カリキュラムに基づいた少人数教育を受けることができるようです。
早期卒業制度もある
単位の取得状況によって卒業も早めることができます。
最短で23歳で博士号取得も可能なのだとか。普通は大学4年に通って22歳、大学院を修了して24歳ですから、23歳で博士号が取れるというのはとっても早いです。
千葉大学を飛び級した人は今?
2018年6月6日にこんな記事がありました。
記事によると、飛び級したけど現実は結構厳しいってことが分かります。日本初の飛び級で千葉大学に入学した佐藤さんは、現在トラックの運転手で、手取り35万円ほどなのだとか。
これが悪いっていう意味じゃなくて、飛び級した人がトラックの運転手やってるんだってことです。そこには日本の厳しい研究者事情が絡んでいます。
佐藤さんは千葉大学大学院に進学する。修士課程を終えると、宮城県にある財団法人の研究所で研究職に就いた。だが、昨今、大学院を出ても研究者として安定した職を得るのは困難というのは、よく知られた話である。それは元「天才少年」でも同じだった。
「研究職として月給は手取りで約20万円でした。しかも、1年契約で何年更新できるかもわからなかった。大学院生時代に中学時代の同級生と結婚して、娘も生まれました。
子どもがいる状態で、1年契約の仕事をすることは不安でしたね。安定した生活にシフトしたいという気持ちになり、研究職は1年で辞めて、地元の千葉に戻りました」
日本の研究者事情って厳しいんですよね・・・。頭いい人材を使いこなせない研究者環境に問題ありですね。
iPS細胞でノーベル賞を受賞した山中伸弥先生でさえ、研究費確保に苦労しているくらいですからね。ノーベル賞をとった人がですよ。それくらい厳しい道だってことです。
おわりに
オンライン授業でどんどん学べる時代なのですから飛び級制度をもっと確立して欲しいですね。みんながみんな勉強しまくって東大に行く必要ないじゃないですか?
東大いくポテンシャルがあるならば、高校1年生くらいでその辺の地方国立大学に余裕で行けると思うんですよね。
そう考えると、千葉大学ってすごいですわ。
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