教育費はいつかけるべき?教育費のコスパがもっとも良い年齢

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「教育費は子どもがいくつの時にもっともかかると思いますか?」
この答えとしては、『大学生のとき』が適切ですね。
国立大学で年間50万円くらい、私立大学では年間100万円の授業料(生活費は別)がかかります。

では「教育費は子どもがいくつの時にたくさんかけたほかがリターンが大きいと思いますか?
中学、高校、大学になるにつれて子どものお金は多くかかっていくと思います。

ここで知っておかなければならないことが『お金がかかることと、お金をかけることは意味が違う』ということです。
『お金がもっともかかるのは大学生の時だけど、かけたお金に対する子どもの能力の上がり幅は、大学生の時がもっとも小さい。』

驚かれた方もいるでしょうが、これは事実です。
ということで今回は『幼児教育の大切さ』についての記事になります。

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幼児教育の重要性

『幼児教育』という言葉はたぶん知っておられると思いますので、『なぜ幼児教育が重要なのか?」について以下に書いていきます。

教育経済学的に言えば、子どもが小さい時にたくさんお金をかけるべき

子どもを幼稚園から大学まで全て国公立に通わせた場合、平均で1000万円かかります。
すべてが私立ともなれば2倍の2000万円にものぼります。

公立であれば高校まで『授業料』は無料かもしれませんが、塾の費用などは学年が上がるにつれどんどんと費用は上がっていきます
つまり幼児期や小学生の時代よりも、高校、大学時代にたくさんお金を使っていることになりますが、教育経済学的に言えば『教育費用は子どもが小さい時にたくさんかけるべき』なのです。

約10歳までに人間の脳の90%は決まります。
だからそれまでに高い教育を行い、『学べる脳』を育てておくべきなんですね(`・ω・´)”

6歳までの教育が子どもの能力を決める

アメリカで行なわれた有名な実験を紹介します。

貧しい家庭に生まれた3〜4歳の子どもたちに高い教育を施した場合(週に5日、読み書きや歌のレッスンを2年間)と、そうでない場合を比較して、40年間追跡調査を行いました。(小学校入学後はただ調査をしただけで、教育は行っていません。)

この結果から以下の結果が分かりました。
教育を受けた子どもたちは、受けてない子どもたちに比べて

  • 19歳時点で高校退学率が低い
  • 27歳時点で持ち家率が高い
  • 40歳時点で所得が高く、逮捕率が低い

この実験から、貧しい家庭に生まれても教育をほどこすことで人生をより良くすることが分かったのです。
それとこの実験で重要なことは、子ども時代に施した教育というものが『算数など』のいわゆるお勉強というものではなかったことです。

HQ(人間性知能指数)を鍛えることが社会的成功につながる

近年、HQ(人間性知能指数)がIQに変わる新たな指標として登場しています。

HQってなに?という話ですが、HQは前頭連合野をもつ人間らしさの知能のことです。
前頭連合野とは、統括的な知能・社会的知能・感情的知能など社会生活を営む上で大変重要な役割を担う知能のことになります。

HQが高いと何がいいのか?というと、HQの高さと『社会的成功』が大きな関係性があるということがわかっています。
しかし、HQは数学や英語のテストなどでは測定不可能です。(認知できる能力ではないので非認知能力と呼ばれています)

この、テストでは測ることのできない能力である『非認知な能力』を幼児教育でいかに高めることができるかが人生において重要だということです。

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マシュマロテスト

非認知な能力が分かりにくいかもしれませんが、例えば「我慢」などもその能力です。

有名なマシュマロテストがあるので紹介します。
幼児たちに「マシュマロを今すぐ1個もらうか、15分待って2個もらうか」を選んでもらいました。

幼児が15分待てるかどうかをみる実験ですが、これもまた追跡調査を行いました。
すると、15分待てた子は待てなかった子より、人生で社会的成功を収める確率が高いことがわかりました。

『待てる=我慢できる=自制心がある』ということは、この時代では役に立つ能力だということです。
マシュマロテストについてはこちらの記事で詳しく書いています→→→マシュマロテストとは?自己コントロール能力が幸福への鍵な理由

家庭環境が努力ができる能力を決める

マシュマロテストの実験結果をみると、幼児の時点で我慢ができる能力を持っている子どもが社会的成功につながっています。
我慢だけでなく、『努力ができる』ことも社会的成功に関係していて、『努力できる人』と『努力できない人』は子ども時代の家庭環境が決めている可能性があるとされています。

例えば、どのような環境で育った子どもが、テストの結果で悔しいと思うかを調べたところ、貧しい家庭に生まれた子どもは『テストで良い点数が取れないくて悔しい』と感じる割合が少なかったのです。

悔しいと思うのは『努力』した結果があるからです。
努力して頑張ったからこそ、その結果に満足できずに悔しいと思うのですね。

年収の高い親は子どもを塾に行かせ、勉強をさせます。
だから、勉強への努力をした子どもは、テストの点数が悪ければ満足せず悔しいと思うでしょう。

しかし塾に行ってない子どもは、「勉強してないから点数が悪いのは当然」と思うので全然悔しさを感じないのです。

勉強だけでは生きていけない世の中だから非認知能力が大切

別に勉強して良い点数を取ることが一番だとは思いません。
努力は勉強以外に向けてもいいのです。

それに今では高学歴ワーキングプアという言葉が流行っているように、勉強だけできても意味がなかったりします。
勉強というテストで『認知できる能力』だけではなく、テストでは測定することのできない『非認知な能力』が必要なのです。

そして、非認知能力を伸ばす教育は早ければ早いほうが良いということがわかっています。
この能力を伸ばし方ですが、勉強ではなく『人間関係』が重要になります。

だから、できるだけいろいろな人に出会って、仲良くなったり、喧嘩したり、そういう幼児教育が大切だということです。
そのため、核家族で子どもを育てるより、祖父祖母がいる環境で子どもを育てたり、多人数がいる保育園、幼稚園に通わせることが大切になってきます。(ヒトはそもそもそういう生き方で何万年も過ごしてきました。核家族は近年生まれた人類的には異常な環境だということを知っておいてください。)

ということで、大人の脳として完成する前に、非認知能力を上げる環境を作ってあげましょう。
幼児期だからできることってたくさんありますし、なにより値段的にも安いので(子供料金だから)幼児教育はコスパがお得です。

くれぐれも小学生から高校生まで延々と繰り広げるような『勉強』を幼児期に重視しないでくださいね。まずは『非認知能力を持つ脳』を鍛えるべきなのです。

ちなみにテレビでおなじみの東進衛星予備校の林修先生も祖父母の教育のおかげで、あそこまで頭が良くなったと言っていました。
→→→林修先生の頭の良い理由?林先生が祖父母から受けた幼児教育

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まとめ

いかがだったでしょうか。
今回の記事では『幼児教育の大切さ』について書いてきました。
幼児教育の大切さがわかってもらえたのであれば幸いです。

6歳までにいろんな『運動』をさせることが脳のスペックを上げることがわかっています。(例えるとしたらiPhone5のパワーを持つ脳にするか、iPhone7のパワーを持つ脳にするかみたいな感じ)

勉強のスキルなんてものは後からつけることが可能なので、6歳までに脳の基本性能をあげる教育をすべきなんですね。
何をしたら良いの?という質問に答えるために、一例を出すならば、ピアノとダンスをすることでとても脳に良いということがわかっています

では簡単に今回の記事をまとめます。

  • お金がもっともかかるのは大学生の時だけど、かけたお金に対する子どもの能力の上がり幅は、大学生の時がもっとも小さい
  • 教育経済学的に言えば、子どもが小さい時にたくさんお金をかけるべき
  • 10歳までに人間の脳の90%は決まる
  • 非認知能力を上げることが社会的成功につながる
  • 非認知能力を上げるのは勉強ではなく、人間関係

本日も最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございました。

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