AIがくるって言われているけれど、さすがに公務員は安心だよね?
その疑問に答えます。
未来の予測は誰にもできませんが、結論から言うと、公務員が安定であり続けるのは厳しいでしょう。安定という言葉の意味が曖昧なので、もっと具体的に公務員が厳しくなる理由を言いますと、「お役所仕事で行われるような管理作業・事務作業は人がやる必要はない」ということです。
橋下徹さんがやろうとしていた大阪都構想というのも、二重行政を減らすことで、つまり公務員の非効率な体制を整えていこうとするものでした。大阪都構想は実現しませんでしたが、この先さらにAIやロボットが発達するので、公務員削減の流れは止まらないでしょう。
以下ではもう少し具体的に公務員の安定性について書いていきます。この記事では、堀江貴文さんと落合陽一さんの共著『10年後の仕事図鑑』を参考にしています。
公務員は人間がやる必要がある仕事なのか?
公務員が安定かどうかの前に、「公務員の職務内容は人間がやる必要がある仕事なのか?」を考えたいと思います。人間がやらなくてはいけない仕事であれば、AIやロボットに代替されることはありません。
堀江貴文さんは公務員の仕事に対してこのように言っています。
公務員がやるべき仕事なんて、ほとんどない。これから20〜30年ぐらいのスパンだけ見ても、公務員が絶対安泰だとはまずは言えない。なんでもスマートフォンで申請できるなら、誰も窓口まで足を運ばないだろう。p98
落合陽一さんはこのように言っています。
お役所の仕事から始まり、事務的な仕事はほぼ写経だ。役所に行けば、コピペで済むような自分の住所や名前を何度も書かされる。このような仕事は、FacebookなどのSNSに紐付けたり、2次元バーコードがあれば一瞬で済むはずだ。p224
ということで公務員の仕事はどんどんAIによって効率化されていくはずです。もちろん、全員がいなくなることはありません。しかし、今のようにたくさんの人数はいらないということです。
AIが1台あれば、何十人もの人が束になってかかっても事務作業では勝てることはできません。AIの土俵で勝負してはダメということです。
さて、現在若手の公務員からしたら絶望的な話かもしれませんが、公務員ではない人からすると公務員が削減されるのは嬉しいことです。なぜなら公務員は税金で給料が支払われているので、公務員が減少するということは、税金を他の部分に回せることができるようになるからです。
浮いたお金が医療費や介護費に回せるということは、悪くない話だと思います。
おわりに:公務員は安定という幻想は捨てるべき
「これは安定だ!」というものはありません。公務員は今の時代は安定ですが、10年後、20年後はわかりません。むしろ、AIが発達することが予測される中、事務仕事がメインの公務員が安定だとは言えないでしょう。
それでは!
コメント