#読書 #山口真由 #東大首席弁護士が教える7回読み勉強法
山口真由さんの『東大首席弁護士が教える「7回読み」勉強法』を読みました。
山口真由さんは東大法学部を首席で卒業し、財務省を経て弁護士として働いている、いわば“エリート”です。
この本を読むまでは、「家柄もすごいんでしょ?」と思っていたのですが、意外と小中学校は普通の公立に通っていたということで驚きました。(中学校の時に受けた模試の成績が良すぎたため、模試の主催している塾が「このまま公立の高校に進むの?」と言ってきたらしい笑)
さて、そんな山口さんはどのような勉強をしていたのでしょうか?
そこには“才能”では片付けられないほどの努力がそこにはありました。
しかし、この努力はやろうと思えば、誰にだってできることです。
東大首席、山口真由の勉強とは?
「1日3時間の勉強で東大に合格」
そんな言葉を聞いて、「やっぱり頭のできが違うんだ・・・」なんて思ったこともあると思います。
でも山口さんは全然違います。
中学生のときは4時間、高校生のときは5時間、大学受験のときは10時間、司法試験を受けるときは14時間。1日のうち、おおよそこれだけの時間を、勉強に割いてきました。p16
と、超努力家なのです。
これだけ勉強できたら、誰でも東大合格できるんじゃね?とも思いますね笑
続けてこう言います。
そう、勉強は決して「楽しいもの」ではないのです。「学ぶっておもしろい!」「楽しくなればやる気が起きる!」というフレーズは、正直言って、一瞬の幻想か、実態とかけ離れたプロパガンダだと思います。p16
これも超リアルな言葉ですね。
勉強はある程度は面白いです。
でも、受験に受かるためには“面白く感じる勉強”だけではダメなんです。
まさに、血の滲むような努力が必要だということです。
どうやってそんなに勉強するのか?
「どうしてそんなに勉強できるの?」
と思わずにはいられませんよね。
山口さんは「根拠ない自信がある程度必要だ」と言います。
例えば、「100点なんか取れっこいない」と思えば、もう100点を取ることはできません。
しかし、「自分なら100点を取ることができる」という根拠なき自信を持つことで、100点を取れる確率は格段にアップしていきます。
そして、そういう根拠なき自信持ち目標を作ることで、“成功体験”を積み重ねていくことができます。
- 小テストで満点取れた
- 模試の順位が上がった
- 成績が伸びた
などなど、勉強してそれが成果につながるたびに「次もできる」と、自分をより信じれるようになっていくのです。
7回読みの方法とは?
それでは本題の7回読みについて触れていきます。
7回読みとはその名の通り、教科書や本などを7回読むことです。
「え?7回も読むの?めんどくさいじゃん」
と思うでしょうが、1回1回は流し読みでOKとのことです。
7回読みのメリット
7回読みのメリットは3つあるそうです。
- 流し読みでいいので、読むことの負荷が小さい
- インプットを素早くできる
- 本が1冊あれば、どこでもできるので、スキマ時間が無駄にならない
なお、「7回」という数にこだわる必要はありません。
7回でわからない難しい内容は、さらに何回か読み足すのが、私の方法です。p130
7回読みのポイント
7回読みのポイントとしては、
「まず、全体像を掴む。詳細はそのあとで!」
になります。
例えば歴史物で言えば、大まかな歴史の流れを理解した後に、固有名詞を覚えていくといった感じです。
全体像を知らないのに、固有名詞ばかりを覚えていくのって辛いですよね^^;
1週間で7回読む
山口さんは300ページ程度の本ならば1回30分程度で読んでしまうんですって。(速読ではないそうです)
これを、時間をおかずに7回読むのがオススメだそうです。
その理由は、“記憶が薄れないうちに読むと、定着が早まる”からです。
理想的には1日以内に7回読むのがいいそうです。
30分×7なので、4時間いかないくらいですね。
確かに、4時間かけて1冊読むのと4時間かけて1冊を7回読むのでは、後者の方が理解度が上がりそうです。(と言っても、山口さんのようにいきなり30分で流し読みはできないと思います^^;)
英語の単語の場合
7回読みをアレンジしていきます。
英語の単語を覚える場合は、7回読みより“7回書き”のほうが記憶の定着が良いとのことです。
これは、自分で試してみてください。
数学の場合
数学の場合も英語と同様で、7回読むのではなく、“7回解き”の方が良いそうです。
この辺りについては、“記憶の定着はインプットよりアウトプットの方が良い”ということで、これは科学的にも分かっています。
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7回読みすべき本は『網羅性』が高いもの
「どんな本を7回読みするべき?」
学校の定期試験であれば、指定された範囲の教科書を7回読めばいいだけです。
しかし、大学受験や他の試験となると出題範囲が広いので、「どの本を読めばいいのか・・・」と、ちょっと困ってしまいます。
「網羅性が高いもの」を山口さんはオススメしています。
そのために大切なのが“本の比較検討”になります。
ネットで注文せず、大きな本屋さんにいき、比較して選んでください。
ポイントは、
- 網羅性
- 読みやすさ
- 自分との相性
- 持ち運びやすさ
とのことです。
特に、分厚い本は読みづらいので、上下巻の2冊になっているものがいいとのことです。
注意すべき本は「わかった気にさせる本」
注意するべき本は「わかった気にさせる本」になります。
- カラフル
- 図や表が多い
- 太字を多用する
そういう本は読みやすいでしょうが、“7回読み”には適していません。
というのも7回読みは『読む』ことが前提だからです。
図や表、挿絵がたくさん入れば、その分文字の情報量は少なくなる可能性があります。
そうなると、1番大切にすべき網羅性にが欠けることになります。
7回読みでは大切なポイントを探さなくていい
本を読む場合、
- 重要なポイント
- 重要なポイント以外
に分けて、私たちは読みがちです。
でもそれって『カン』になるんですよね(´・ω・)
知識があれば、重要なところと重要じゃないところに分けて読むことができますが、初見の分野でそれは不可能です。
でも7回読みならそんなこと関係ないです。
7回も読んでいれば、自然と重要な部分が分かってきます。(というのも、重要なところは著者が繰り返して書くから)
最初の3回は輪郭づくり
7回読みの基本は「理解しようとせず、とにかくさらさらと早く読む」ことですが、各回ごとに、「何を把握していくか」には違いがあります。p152
- 1回目は、見出しを意識し、見出しの関係を把握し、全体像を掴む
- 2回目は、見出しを頭に入れた前提で全体を読み流し、アウトラインを認識、
- 3回目は、アウトラインをより詳細にする。
と、3回で読むための土台を完成させます。
3回で理解ができてなくても全然OKとのことです。
4回目以降で理解していく
- 4回目、文章中のキーワードを意識して読み、頻出するキーワードを感じ取る。
- 5回目、キーワードとキーワード間の説明文を意識する。
- 6回目、ディテールに目を向け、論点を把握。
- 7回目、理解が鮮明ではないところをピックアップしながら読む
アウトプットは6回目から
書くというアウトプット作業はエネルギーを使います。
だから、1回目からメモなどを取ろうとすると、非常に疲れてしまいます(´・ω・)
ですので、アウトプットをするなら6回目以降がオススメということです。
全体像を把握し、「何が重要なのか?」を見極めてから、メモを書くのが効率的ということですね。
まとめ
この記事では『7回読み』について書いてきました。
『7回読み』とは、つまり“高速で復習を7回する”ということですね。
だから、すごく効果的だと思います(`・ω・´)”
日本史や世界史などにはとても有効なものだと思うので、是非とも7回読みを取り入れてみてください!
今回の記事も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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