現役東大医学部生の宇佐見天彗(うさみすばる)さんの『最強の勉強法』という本を読みました。非常に勉強法についてまとまっている本でして、受験生なら一読の価値は大ありです。
このページでは、『最強の勉強法』を読んで感じたことを書いていきます。(漢字間違いで検索される方がいますが、『宇佐美→宇佐見』が正しいです)
勉強法についてしっかりとまとめられていた本でした。350ページくらいあるので、これを読み切るくらいの読解力があればある程度以上の大学には合格できると思います。読んだら実戦あるのみ→宇佐見 天彗 の 現役東大医学部生が教える「最強の勉強法」 を Amazon でチェック! https://t.co/8VCJrepoeZ
— 福山和寿@今年は5kg増を目指す (@hemogurobinn2) 2018年6月26日
宇佐見すばるさんってどんな人?
- 香川県出身
- 現役で東大理2に入学
- 東大理2から上位10名だけが医学部に入れる指定科類枠に入り東大医学部へ
- 上位10名に選ばれることは現役で東大医学部に入るより難しいと言われる
とまぁ、頭がいい人なんだなーという印象を受けました。。
1:中3の時は、国語のテストで120人中118位
こういう本でありがちな、「オレ、昔は頭悪かったけどできるようになったよ!こんな俺でもできるから、君もできるよ!」というストーリーと同様に、宇佐見さんも中3のときの国語のテストで悪い成績を取っていたのだとか。
2:宇佐見さんが東大に入るために実践したこと
簡単に箇条書きでまとめちゃうと以下の通り。
- 勉強を習慣化!
- 短期目標、中期目標、長期目標を立てる!
- 勉強時間の密度を意識しよう!
- 勉強がだるいなーと思っても、書き出したら作業興奮状態になり集中できるから、まずはペンを持て!
- 記憶力を上げるためには小テストに全力を!
- 暗記アプリを使おう!
- しっかり寝よう!
- 運動は脳細胞を増やすから、運動習慣をつけよう!
こんな感じです。まぁ当たり前のことですね笑。
でも当たり前のことを当たり前にやるのが難しいのです😅
最強の勉強法についてですが、私も同じようなことを記事にしていますので、参考にしてみてください。本書の内容とほぼ変わりません。
3:親に恵まれていた
この本で、宇佐見さんの親への感謝の気持ちが書かれていました。心から感謝できるほどの“いい親”に育てられたわけですね。
『やばい親』のもとで育てられると勉強どころではありません。両親の喧嘩が頻繁にあれば、勉強に集中することはできませんから。それに、努力を評価してくれる親でないと、頑張る気すら起こらないのですよね。そういう意味で、宇佐見さんはとても恵まれているみたいです。
4:そもそも県ではトップの進学校
中学校の時に頭が悪かったよー的なことが書かれていますが、宇佐見さんの進学した高校は県のトップの進学校です。(都会の進学校と比べると全然ですけど)
進学校に進学するメリットは、
- 周りの友達も勉強ができる
- 勉強法などの情報がシェアされる
- 一流大学に進学するのが当たり前という感覚になる
などがあります。
つまり、
勉強ができる環境が整っていた
ということなのですね。
5:素直な心を持っているからこそアドバイスを実践できる
結局はこれに行き着いちゃうのですが、宇佐美さんは素直な心を持っています。(と思います。)
素直な心があると、言われたことを実践し、行動に移せるんですね。これはなかなか侮れない力なのです。
6:宇佐美すばるさんの本の評価
この本のアマゾン評価を見てみると、極端に分かれています。
否定的なレビューは、
- ありきたりな内容
- ネット上に転がっている情報
- 様々な勉強法の寄せ集め本
こんなのが多いです。
でも、本当に重要で大切なことって「当たり前のこと」なんです。私たち人間は、当たり前のことを当たり前にできないんですね。「勉強は大切だ!」と思っていても勉強しないわけですし、「運動することは健康にいい!」と分かっていても運動しないんです。
結局のところ、
「どれだけ当たり前のことを当たり前にできるか?」
によって、勉強にしろなんにしろ成果が変わってきます。
代々木ゼミナールの英語講師、仲本先生が以前ツイッターでこのようなつぶやきをされていました。
これは僕たちの職場でもそう。
こちらが提供する「最良のふつう」は、「悪徳業者の分かりやすい簡単なウソに負ける」
生徒から信頼されないと何も始まらない。 https://t.co/Vyq4Qwa8TJ— 仲本浩喜 (@hirokinkmt) 2018年6月5日
言い方を変えると、「当たり前のことは当たり前じゃないことに負ける」ということです。
例えば、
「難関大学に合格する方法は、高校1年生から毎日2時間勉強することだ!」
なんかよりも、
「偏差値40だった私が半年で偏差値を30上げて難関大学に合格した方法」
のほうが響いちゃうわけです。
本当のことがウソに負けちゃうわけです。
これが悲しい現実なんですね。
「毎日たくさん野菜を食べていれば健康になれる!」よりも「野菜を一切食べない健康法!」とかの方が商業的に成功しちゃうんです。
この現実を知っておかないといけないですね。
7:本を読んだら行動すること
この本を読んだのであれば、やることは1つです。
行動すること
です。
この本を読んでも頭は良くなりません。頭が良くなった気がするだけです。行動に移さないと意味がないんですね。これも当たり前のことです。ウサインボルトの走り方をyoutubeで見ても足は速くなりません。それと一緒なのです。
おわりに:宇佐美さんの本を読み切れる人はそもそも頭がいい問題
この本を読んでみて思うことが、「あー、そもそもこの量の本を読める人ってそもそも頭がいいよなー。」ということです。なんせ350ページほどあるので、これを読み切れる人は読解力に長けている人でしょう。
読解力こそが勉強にもっとも重要な要素だと私は思っております。読解力がないとそもそも教科書や参考書が読めないですからね。(→AIに負けない教育をするならば『読解力(国語力)』を鍛えるべき)
いやはや、難しいところですなー。こういう本を出したって結局のところ、勉強できない人には届かない問題があるんですよね。
- 頭の悪い人にどうやって伝えるか?
- 簡単な文章で伝えるしかない
- しかも短いページ数で
- つまり、
- 1日これだけで東大合格!
みたいなことになってしまうんですわな。世の中って難しいっす。参考までに。それでは!
コメント
彼の出身中学校は香川大学教育学部附属中学校なので、118位でも頭悪いレベルとかではないですよ。
彼の両親は一旦離婚の危機がありました。それと、彼が東大を目指そうと思ったきっかけは、彼の兄が読んでいたドラゴン桜の影響です。
コメントありがとうございます。