クロール得意ですか?
苦手だったよ。バタ足で全力を出しても全然進まなかったね。
分かります。バタ足の推進力のなさに絶望した経験がある人も多いはずです。
そんなところ、筑波大学と東京工業大学の研究チームが、クロールについて新しい知見をもたらしてくれました。
泳ぐの上手い人ってあんまり足をバタバタさせてない気がします。直感的に分かってたのかな? / “クロールのバタ足、速くなる効果なし むしろ水の抵抗増 – 一般スポーツ,テニス,バスケット,ラグビー,アメフット,格闘技,陸上:朝日新…” https://t.co/RugoYIn3E0
— 福山和寿@今年は5kg増を目指す (@hemogurobinn2) 2018年7月4日
そう、バタ足(キック動作)は水の抵抗を生むことが分かったのです!
ただし、バタ足をやったほうがいい場合もあって、その基準は
秒速1・3メートル(100メートルのタイムで76秒92に相当)
になります。
これより速ければ水の抵抗が大きくなり、これより遅ければ水の抵抗は小さくなります。
もうちょっと具体的に書いてあるのを引用すると、
その結果、秒速1・1メートル(100メートルのタイムで90秒91に相当)の低速ではバタ足は推進力になっているものの、秒速1・3メートルを超えると足の動きが水の流れを妨げ、抵抗は速度の3乗に比例して大きくなっていた。
気になるところは、秒速1.3メートルって早いの?って話ですね。
100メートルのタイムで76秒92に相当というのを25メートルで考えてみましょう。単純に計算して4で割ると、25メートルで19秒になります。
ネットを調べてみると25メートルで約20秒を切れるかどうかが、経験者と未経験者の違いみたいです。
つまり、
- 初心者ならバタ足を頑張れ!
- 経験者ならバタ足を改善しろ!
ということになります。
泳ぎの練習をするなら、最初からしなやかなバタ足をイメージしながら練習した方がいいね。無駄にバタバタしても疲れるだけですし。
私の小さい頃は、「バタ足がエンジンなんだ!フル回転しろ!」みたいな指導をする先生がいましたが、時代は変わってきています。科学の力を信じましょう。
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