「数学は得意ですか?」
数学が得意な人は、この記事を読む必要はありません。
ですのでそっとページを閉じてください。
数学が苦手な人で、点数を上げたいと思っている人はぜひとも読んでみて、参考にしてみてください!
数学の点数アップのキーワードは“パターン記憶”になります。
パターン記憶で数学を得意にする!
あなたは何も、『数学者』になりたいわけではありませんよね?
数学をやる意味は、いづれ来る大学受験のためだと思います。
「いやいや、数学をやる意味は論理的思考を鍛えるためだよ!」なんて言う人もいます。
確かに数学をやれば論理的思考を鍛えることもできます。
それを否定するつもりはありません。
だけど論理的思考なんてものは、数学以外でも鍛えることができるんです。
国語だってそうですし、物理だってそうですし、化学だってそうですし・・・数学が全然できな人だって論理的思考ができる人はいます。
だから「論理的思考を鍛えるためには数学!」というわけではないと思うんです。
それに論理的思考を極めるために数学だけ頑張ったって、大学には受かりません笑
“いかに効率よくテストの点を取るか?”が、残念ながら今の大学受験のルールなので、それに合わせるのが一番です。
そうであるならば、数学も「論理的思考を高める!」という大義を掲げないで「いかに得点に結びつけるか?」を考えた方が良いと思います。
それで、点数を取りにいくための方法をここではご紹介していきます。
それが冒頭にも書いた“パターン記憶”になります(`・ω・´)”
パターン記憶とは?
パターン記憶を説明するために、話を数学から変えますね。
囲碁とか将棋とかチェスのゲームがあるじゃないですか?
その道のプロの人たちは、一般的に“すごく記憶がいい”とされています。
それは果たして本当なのでしょうか?
一般人と比べてどれくらい記憶がいいのでしょうか?
そんなことを調べた研究があります。(出典→The Expert Mind)
チェスの盤面を10秒観察し、それをどれくらい覚えているかをテストしました。(チェスのプロと素人を比較しています。)
ここで、チェスの駒の置き方が注目すべきところで、
- チェスの動きを模した盤面
- ランダムに並べた盤面
の2つのパターンでテストを行いました。
その結果、
チェスの腕前が上がるほど、『チェスの誤記を模した盤面』は覚えていました。
しかし、『ランダムに並べた盤面』では、チェス上級者でも“ほとんど覚えることができなかった”のです!
つまり、チェスのプロだからといって記憶力が抜群に良いと言うわけではなく、『チェスの駒の動きや関係性』、つまり“チェスの駒の動きのパターンを多く覚えている”ということなのです。
簡単にいうと、長年のチェスの経験から「あ、これはこう動くパターンだな」をたくさん知っているだけということです( ´∀`)
数学もパターン記憶で解く
実を言うと、数学が得意な人もチェスのプロと同じように『パターン記憶』のために、得意だということがわかっています。
「あ、これは2次関数のこのパターンだな」
「この確率の問題は、この解き方や!」
的な感じに、“色々なパターンを知っている”からこそ、スラスラと解くことができるのです!
逆に言えば、数学が苦手な人は“答えにたどり着くためのパターンを知らない”ということですね。
まぁこれって数学に限らず、ほぼ全ての受験科目に当てはまります。
- 英語:これはこの文法のカタチや!
- 物理:これはこの公式のパターンやな。
- 歴史:ハイハイ、これを聞いてるのね。
- 化学:分かった分かった、まずはモル濃度を出せばいいんでしょ。
などなどです(`・ω・´)”
パターン記憶で時間も短縮!
パターン記憶を増やしておくと、もう1つのメリットが出てきます。
それが『時間の短縮』になります。
問題を見ると、「あ、このパターンだ!」と分かれば、短い時間で答えにたどり着くことができます。
センター試験にしろ、大学の2次試験にしろ、試験は時間との戦いでもあります。
「いかに素早く正確に答えにたどり着けるか?」を問われていますからね(今の受験のシステム的にはね)。
パターン記憶の鍛え方は2つ!
それでは実践的な話になって、パターン記憶の鍛え方についてです。
パターン記憶の鍛え方としては当たり前ですが、「いかに早くパターンに気がつくか?」が重要になります。
「当たり前じゃん!」と言われそうなのですが、これができないから数学が苦手なわけでして・・・笑
パターンに気がつくためには2つのことが必要です。
- そもそもパターンを知っておくこと
- 正確にパターンの情報を読み解くこと
1の『そもそもパターンを知っておくこと』は当たり前のことですが、2の『正確にパターンの情報を読み解くこと』をおろそかにしている人が多いです。
そもそも試験問題というものは、“問題作成者が意図的に作ったもの”になります。
意図的に作っているわけですから、当然ながら引っ掛けるように作っています。
学生を引っ掛けるためには、問題文にあえて“不必要な情報を盛り込んでいる”ということであって、『正確にパターンを読み解くため』には、必要な情報と不必要な情報を選別する力が必要になります(`・ω・´)”
頭にパターンを詰め込む
ということで、必要な戦術としては、
- 徹底的にパターンを覚える
のがまず一つ目です。
これは基本例題をサクサクといて、頭に詰め込みましょう。
これは基本の部分ですね(`・ω・´)”
ここをおろそかにしては、パターン記憶に頼ることはできません。
パターンを認識する力を磨く
次の戦術としては、
- 分野をまたがって一瞬で問題をみて、パターンが頭に浮かぶ練習をする
ことです。
「どういうこと?」となると思うので、詳しく説明します。
ほとんどの参考書、例えば数学のチャートなどでは、『同じテーマの問題が続く』のが普通です。
だから「あ、ここはずっと二次関数のテーマだな。となると、ずっとこの公式が使えるな」ということです。
これでは『パターンの情報を読み解く力』を鍛えることができません。
だから、一度参考書などを裁断機で切ってバラバラにしちゃいます笑
それで適当に選んだページの問題をみて、「あ、これはどのパターンの問題だ?」を反復していきます。
そうすることで、パターンを認識する力が磨かれます。
- 関数の問題
- ベクトルの問題
- 確率の問題
- 整数の問題
- 微積分の問題
- 軌跡の問題
などなど、これらがランダムで登場するのが頭にいいんですね〜。
ちなみにこれ、最後まで答えを出す必要はありません。
1〜2分考えて分からないパターンがあったら、答えをみてください。
ここの練習はあくまで『パターン記憶』ですから、最後まで解く必要はありません。
もちろん全ての問題をきちんと解くのがベストでしょうが、時間は限られていますからね^^
数学を得意になるためにまず必要なことは、「この問題はこういう風にやったら解けるだろうな」という感覚を掴むことです(`・ω・´)”
まとめ
この記事では『パターン記憶』について書いてきました。
大枠が見えていないと、数学の問題っていっそう難しく見えるんですよね。
しかし、大枠を掴み、解き方のパターンが分かれば、徐々に数学が得意になっていきます。
細部を詰めるのはそれからでもOKです。
まずは部分点狙い、それができるようになったら完全に解けるようにしていってください^^
今回の記事も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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