試験や面接が間近になれば、誰でもプレッシャーがかかるものです(´・ω・)
適度なプレッシャーはいいのですが、プレッシャーが強すぎると、ネガティブな気持ちが出てきて勉強もはかどりません・・・。
やる気も出なければ、集中力や記憶力にも影響してきて、「あれ?この前やった問題なのに、なんで分からないんだ泣」というネガティブの連鎖にも陥りやすくなってしまいます。
ということで今回の記事では『プレッシャーに負けないための心理学』について書いていきたいと思います。
プレッシャーに負けないために知っておきたい心理学
ワーキングメモリーが不足すると頭が真っ白?
試験当日、「頭が真っ白になって問題が解けなかった・・・」と、過度の緊張や不安で頭が真っ白になる受験生がいます。
試験以外でも、みんなの前で発表するときや就職面接などでも頭が真っ白になる人がいます。
なぜこんなことが起こるのだと思いますか?
これは脳の『ワーキングメモリー』と呼ばれる機関が、緊張や不安で働くなっているからだと言われています。
ワーキングメモリーは短い間のことを記憶するために使われるものです。
例えば、計算するときなんかはワーキングメモリーを使います。
他にも、人との会話がスムーズにできるのは、ワーキングメモリーが働き、人の言葉を覚えているからです。
もし、このワーキングメモリーが働かなくなれば、満足に計算も喋ることもできなくなってしまいます(´・ω・)
だから試験当日や面接当日は、“いかにワーキングメモリーを働かせるか?”が肝心になります。
つまり、不安や緊張を取り除いてあげればいいということですね。
その方法を以下に書いてきます。
不安は紙に書き出すだけでOK
不安や緊張はどうやったらなくすことができると思いますか?
1つ、すごく簡単な方法があります。
それは、“不安や悩みごとを紙に書き出す”という方法です。
「うそでしょ?そんなことで不安やストレスなくならないでしょ?」と思うのも無理はありません。
しかし、効果があると研究で分かっているのです。(出典→Writing about testing worries boosts exam performance in the classroom.)
研究では、
- プレッシャーをかける
- プレッシャーをかけない
のパターンで数学のテストを行いました。
そしてプレッシャーをかける場合は、さらに3つのグループに分け、条件設定をしました。
- 何もしない
- テスト直前に10分間、テストには関係ないことを書き出す
- テスト直前に10分間、テストについて感じる不安について書き出す
プレッシャーをかけない場合は、どのグループもテストの結果には差がありませんでした。
しかし、プレッシャーをかけた場合だと大きく差が出て、『何もしないグループ』と『関係ないことを書き出すグループ』は点数が下がり、『不安について書き出したグループ』は点数が上がったのです!!
つまり、本番直前で不安を感じるのであれば、その気持ちを紙に書きまくればいいのです!
試験前、面接前は、メモ帳か何かにペンで不安を書きなぐっちゃいましょう。
これだけで、不安や緊張感が弱まり、ワーキングメモリーがしっかり働くのですから、こんなに簡単なことありません(`・ω・´)”
不安は無理に隠さない
この研究で分かるもう1つの大切なことが、
“不安を感じているならば、それを隠したりしない”
ということです。
不安を心に溜め込むこむのは良い結果をもたらしませんから、隠さないで紙に書いてください。
紙に書いてゴミ箱にポイっとすれば、誰にも見られる心配はありません^^
適度な緊張を味方につける
強い緊張を与えると、ワーキングメモリーが働かなることは先に書いた通りです。
では、適度な緊張だとワーキングメモリはどうなると思いますか?
実を適度な緊張がある方が、緊張がない時に比べて、ワーキングメモリーの働きが向上することが分かっているのです!(出典→Cortisol-induced impairments of working memory require acute sympathetic activation.)
この研究から学べることは、『不安や緊張は必ずしも敵ではない』ということです。
そして、不安や緊張があるからこそ、人は普通の状態より高いパフォーマンスを発揮することができるのです(`・ω・´)”
だから、不安や緊張をそれほどまに恐れないでください^^
思い込みの力で成績は上がる
思い込みの力で成績は上がります。
「そんなバカな?」と思いますよね?
でもこれもちゃんと論文があります笑。
アメリカでは一般的に「アジア系の学生は数学が得意だ」と考えられています。
もちろん数学が得意な人思いますし、苦手な人もいます。
そこでこんな研究が行われました。(出典→Stereotype performance boosts: the impact of self-relevance and the manner of stereotype activation.)
アジア系アメリカ人の大学生を集めて2つのグループに分け、別々の質問を行いました。(もともとグループ間に学力差はありません)
- 自分がアジア人であることを意識する質問
- 人種とは関係のない質問
質問のあと、数学のテストを受けてもらった結果・・・
「自分はアジア人だ」と意識したグループの方が成績が高かったのです!
思い込みの力すごいのです!!
だから物理を勉強する時は、ドラマ『ガリレオ』の福山雅治さんが演じる湯川先生になったつもりでやってみてください。
物理の勉強がはかどりますよ笑
ちなみにBGMはもちろんガリレオの“アレ”で笑
危険な思い込みもある
「女の子だから数学が苦手なのは仕方ないよね」
お父さん、お母さん、そんなことを子供に言ってませんか?
それ、ダメですよ!
思い込みの力はマイナスにも働きます(´・ω・)
ハーバード大学のアジア系アメリカ人の女子学生を集めてこんな実験を行いました。(出典→Stereotype Susceptibility: Identity Salience and Shifts in Quantitative Performance)
女子学生を3つのグループに分け、それぞれ別の質問を行いました。(グループ間には学力差はありません)
- 人種を意識するような質問
- 関係ない質問
- 性別を意識するような質問
質問のあと、数学のテストを受けてもらいました。
その結果・・・人種を意識する質問に答えたグループが最も成績が良かったのに対し、性別を意識する質問に答えたグループが最も成績が悪くなりました(´・ω・)
思い込みの力はマイナスにも働きます。
だから決して「女だから数学が苦手なのも当然」なんて思ってはいけません。
同じように「男だから・・・・」というのもダメです。
まとめ
この記事では『プレッシャーに負けないための心理学』について書いてきました。
簡単にまとめると、
- 不安や緊張を感じたときは、それを隠さずに紙に書きまくる
- 思い込みの力は意外と強いので、プラスの思い込みをする
になります。
ちょっとしたテクニックですが、知ってると知ってないでは全然違うはずなので、もし「結構緊張してる・・・」と思ったら迷わずメモ帳に書き出してみてください。
それと、試験や面接が間近になると緊張してなかなか寝れない、という人もいると思います。
そういう時も、寝る前に紙に不安を書き出してみてください^^
今回の記事も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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