子どもに勉強させるために「ご褒美で釣るのはありorなし?」

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「子どもを勉強させるためにご褒美で釣ることは大丈夫なのでしょうか?」

多分、全国のご両親が悩んでいることだと思います。

今回の記事では、中室牧子先生の『学力の経済学』より、科学的な見解をご紹介しようと思います。本当に素晴らしい本なので是非とも手にとってご覧になってみてください。

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ご褒美の与え方が重要

勉強をしてレベルの高い大学に入る方が、多くの給料をもらえる確率が高いとわかっています。

親心的には子どもが良い生活を送る方が安心できるでしょうから、ご褒美をあげてでも勉強をさせた方がよいと考える人が多いと思います。

ご褒美で釣ったら子どもがガメつくなる」と心配されるかもしれませんが、『ご褒美をあげる=ガメつくなる』ではないのでご心配いりません。

『良い大学に入って、高い給料をもらいましょう』って考え自体がガメつかったりしますし(笑)。

それに心優しく劣悪な環境で低賃金で働かされるよりは、多少なりともガメつくても、「何があるかわからない世の中でもたくましく生きる方がいいじゃない」っていうのが私の考えです。(間違ってもこんなこと言ってるのは中室先生ではないですからね)

綺麗事は無しにして、多少なりとも世の中で生きていくには『がめつさ』が必要になります。

生まれたては天使のような優しさを持っていた我が子がガメつくなるのは嫌でしょうが、そんな理想は捨てて、タフに生きる力を与えてください。

そういう意味では『ご褒美』っていうインセンティブは子どもにとって社会への第一歩かもしれません。

前置きはここまでにして、『学力の経済学』によると“ご褒美は与え方が重要である”と書いています。

ご褒美はインプットのとき!

  • 「テストで良い点をとればご褒美をあげる」
  • 「本を一冊読んだらご褒美をあげる」

さて、ご褒美をあげるのはどちらも同じですが、どちらが良いと思われますか?

これはアメリカのハーバード大学のフライヤー教授の実験で、インプットとアウトプットのどちらがより学力向上につながるか?を調べたものになります。

  • テストで良い点をとればご褒美をあげる(アウトプット)
  • 本を一冊読んだらご褒美をあげる(インプット)

インプットにご褒美を与えれば本を読んだり、宿題はするでしょうが、それが『学力』につながるかはわかりません。

反対にテストで良い点を取れたらご褒美がもらえるという条件ならば、直接的に点を取りに行くでしょうから、『学力』は高くなりそうです。

しかし、

学力の結果が高くなったのは『インプットにご褒美を与えられた子どもたち』でした。

なぜアウトプットでは学力は上がらないのか?

なぜアウトプットでは学力が上がらなかったのでしょうか?

ちょっとここで『子どもになったつもり』で考えてみてください。

「テストで良い点とったらご褒美あげるよ〜」と親から言われました。さて、子どものあなたならどうしますか?(子どものときはどのようなこと考えてたかなぁと想像してみることは、子どもと同じ目線に近づける訓練になるのでオススメです)

大人になって考えてみるとすぐわかることですが、子どもにとってみたら「勉強の仕方がわからない〜」っていう、よく耳にするアレな状態になっています。

「宿題をしなさい」とか「本を読みなさい」だと『具体的』なので子どもでも何をしたら良いのか?がわかりやすいですよね。

でも、テストで良い点を取りなさい」ってのはかなり『抽象的なので何をしたらよいのか子どもは分からないのです。

これって大人にでも当てはまることで、例えばお医者さんに「健康に気をつけなさい」て言われても、言葉が抽象的すぎて何をしてよいのか分からないんですよね?

抽象的ではなくて、“具体的に”が子育てのキーワードになります。

ですから、子どもの学習の仕方を指導する人が、具体的な方法を指し示してくれれば、アウトプットにご褒美を与えても子どもの学力が向上することが分かっています。

ご褒美は勉強の意欲を下げるのか?

ご褒美というインセンティブを与えることによって子どもの勉強する意欲か下がるのではないか?という懸念点についてですが、これについてもフライヤー教授の研究があります。

ご褒美をもらった子どもと、もらってない子どもでは「勉強するのが楽しい」という気持ちに有意な差は見られなかったとのことです。

「それ本当?」って突っ込みたくなるかもしれませんが、個人的な主観は抑えて科学的なデータを信頼しましょう。

ちなみに『ご褒美』には子どもが価値を感じるものにしてください。

あまりに小さい子にお金を与えてもご褒美になりませんし、中学生になってもチョコレートをあげたって意味はありませんから。

それと、ご褒美にお金は・・・・と思う方もいるとは思いますが、ご褒美でお金をもらった子どもは、無駄遣いをするどころか貯蓄をするなど堅実なお金の使い方をしていたことも調査で明らかになっています。

日本人はお金の話を子どもにするのは「ダメ」とする傾向がありますが、そのせいでお金に対するリテラシーが低いのも事実です。

お金をご褒美にする際は、お金の価値や怖さなどを適切に伝え、年齢が上がるとともにお金に対するリテラシーを高めていくことも教育の一貫として必要だと思います。

まとめ

今回の記事では『子どもを勉強させるための『ご褒美はありorなし?』について書いていきました。

それでは今回の記事を簡単にですがまとめます。

  • ご褒美は与え方が大切
  • 正しい指導者がいない場合は『インプット』にご褒美を
  • 抽象的な言葉で指示しても、子どもは何をしたらよいのか分からない
  • お金をご褒美にするなら一緒に金融教育も

本日も最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございました。

追記:読書と学力の関係性の記事も見ておいてください。

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