このページでは公務員試験についてまとめていきます。
今とは名前が違いますが、私は国家公務員試験の二種に合格したことがあるので、そのくらいのレベルを狙う方は参考になるかと思います。官僚を目指す方は別格なので、私の話は参考にしないでください。
私が受けたレベル程度であれば、一般的な大学生は『公務員試験対策セミナー』とかに十数万円払わなくても、独学で大丈夫です。私は決して頭が良いわけではありませんが、独学で合格しました。(参考書と過去問だけ)
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1 そもそも公務員とは?
そもそも公務員とは?という基礎の話を書いていきます。
1.1 公務員の仕事内容
公務員の職務内容は多様です。市役所の窓口業務もあれば、霞が関に勤務し国を動かすような政策に関われたり、裁判の円滑な進行のための事務仕事もあったり、国防に関与したり・・・と、実に多岐に渡ります。
だからこそ、どの公務員試験を受けるか?は、しっかりと考えなくてはなりません。
1.2 公務員の数
国家公務員・地方公務員合わせて、約330万人ほどが公務員として働いています。詳しくはこちらの記事を参考にしてみてください→→→国家公務員と地方公務員の人数はどのくらい?日本と海外を比べてみた
1.3 給料
ここ最近では、高校生がなりたい職業ランキングの上位に来てます。なぜ上位なのか?それは親たちが「公務員はいいよー」というからでしょうが、その通りで、給与面と待遇面はバッチリです。
例えば、国家総合職(大卒程度)であれば21万円程度、国家一般職(大卒程度)は20万円程度です。現在ではほとんどの民間企業よりは高水準だと思いますので、人気なのも納得ですね。
参考:高校生と保護者に聞いた!将来就きたい&就いてほしい職業とは
1.4 休暇
そして、休暇の面でも完全週休二日制がほぼ達成されてますので、そりゃあ人気でしょうね。大企業に行くか?公務員になるか?の二択で迷う人が多いのも納得です。
1.5 産休・育児休暇
公務員の産休・育児休暇は民間と比べると格段にいいです。これはデータでも出ていますが、私の知り合いの話からでもそうです。
結婚しても働きたいという女性にとって、魅力的な選択肢だと思います。(本当は女性が働きやすい環境を、官民関係なく作っていかないといけないのですが、“今”はまだそうだということです)
1.6 安定性が高い
給与・休暇などの待遇面がよく、民間企業と違いリストラもほぼありません。安定といえば公務員なのは間違いないでしょう。(いまのところ)
1.7 あえて反論をあげるのであれば
今までは公務員のメリットを書いてきましたが、あえて反論もあげておきます。
安定という特性上、安定志向が高い人たちが集まっています。そういう組織はどうなるのか?少し考えてみてもらえれば分かるでしょうが、チャレンジしづらい環境が整っているともいえます。
リストラがないということはどういうことなのか?これも少し考えたら分かりますが、能力のない人でも永遠にそのポストに居座れるということです。つまり、やる気のある人ほど「つまらない」と感じる可能性が高くなります。メリットもあれば、デメリットもあるんですね。
それに、これからAIなどが発達してきたときに事務処理をするための公務員は必要なのか?と言われたら、「・・・」と厳しいところがあるでしょう。
公務員になろうと思うのであれば、時代性を考えた方がいいと思うのが、私の意見です。
2 公務員の種類とは?
公務員の種類を大きく分けると、
- 国家公務員
- 地方公務員
の2つに分けることができます。
2.1 国家公務員とは?
国家公務員とはその名の通り、『国の機関に勤務する職員』です。代表的なもので、国家総合職、国家一般職があります。
俗にいう公務員エリートというやつが国家総合職であって、ここに合格したいのであれば勉強を頑張らなくてはなりません。政策の企画立案、法案作成など国の行政を動かす中心的な役割を果たす職員ですので、高水準の能力が求められます。
国家公務員についてはこちらの記事を参考にしてみてください→→→【公務員試験】国家公務員とはどのような職業なのか?
2.2 地方公務員とは?
地方公務員は、『地方自治体に勤務する職員』です。国家公務員と違い、基本的に各都道府県、各市内での勤務になるので、「地元で働きたい!」という人には大人気の職業ですな。
地方公務員についてはこちらの記事を参考にしてみてください→→→【公務員試験】地方公務員とはどのような職業なのか?対策はスタディサプリがオススメ
3 公務員の学歴による試験区分
公務員試験は、
- 院卒程度
- 大卒程度
- 短大卒程度
- 高卒程度
と、学歴によって試験区分が設けられているところがほとんどです。
国家公務員は、それぞれ「院卒者試験」「大卒程度試験」「高卒者試験」と別れています。「程度ってなんやねん?」と思うかもしれませんが、これは大学卒業程度の問題が出るだけであって、大学卒業が受験要件ではないんですね。
3.1 地方上級ってなに?
公務員試験を考えだすと「地方上級」とかいう言葉を耳にすると思いますが、これは「大卒」と置き換えてもらえれば大丈夫です。
- 上級=大卒
- 中級=短大卒
- 初級=高卒
という感じです。
4 公務員の種類による区分
4.1 一般行政職
行政職やら事務職という名前で募集されますが、名前の通り、行政に携わる業務を行います。採用数が多いのが特徴です。
4.2 技術職
- 土木
- 建築
- 電気
- 機械
- 化学
- 農業
などの専門分野に基づいて採用されます。理系の方はここを狙うのが大半です。
4.3 心理職
各種相談所において、心理判定員等での業務に携わります。
4.4 福祉職
児童指導員等での業務に携わります。
4.5 警察官・消防官(公安系公務員)
イメージの通りです。
4.6 資格免許職
管理栄養士や保育士等といった資格や免許が必要な職種の採用もあります。
4.7 公立系
公立保育園の保育士さんや公立学校の教員も公務員です。保育士の採用は中級程度の公務員試験として実施している自治体が多いですが、教員はいわゆる「公務員試験」ではなく、教員採用試験という別の試験を受験することになります。
4.8 経験者採用試験という名の中途採用
経験者採用試験という名の、民間企業経験者を採用する試験も増えてきています。「民間企業での職務経験が5年以上」といったような受験資格が設けられていることが多いです。
5 公務員試験の出願から採用までの流れ
5.1 出願
何はともあれ出願しないと始まりません。受けたい公務員のサイトは要チェックです。公務員試験は年齢制限があり、各自治体によって違っていたりするので、そこらへんもチェックしておきましょう。
5.2 一次試験
一次試験は筆記試験で、多くの場合、
- 教養
- 専門
- 小論文
の3つが実施されます。
5.3 二次試験
一次試験の合格者を対象に面接が実施されます。最近は『人物重視』の傾向が強いので、ここで差が出ることもあるようです。
また、国家総合職・国家一般職には『官庁訪問』という独特の面接・採用システムがあり、自分が希望する省庁や機関に出向いて採用面接を受ける必要があります。国家総合職試験では最終合格発表後、国家一般職試験では1次試験合格後に行われます。
6 公務員試験のあれこれ
ここからは公務員試験の気になるポイントについて書いていきます。
6.1 公務員試験の試験科目について
試験科目は教養科目のみor教養科目+専門科目です。教養科目と専門科目を合わせると30科目程度になるので・・・まぁ対策が大変です😱
こちらの記事を参考にしてみてください→→→公務員試験の『専門科目がある試験とない試験』と出題科目について
6.2 地方公務員試験の日程とは?
A日程とか、B日程とか聞いたことがあると思います。これってなんなのよ?って話ですが、これは政令指定都市以外の大学卒業程度の採用試験のことです。
- 道府県及び政令指定都市と同一日実施のものを「A日程」
- 7月第4日曜実施のものを「B日程」
- 9月第3日曜実施のものを「C日程」
- 10月第3日曜実施のものを「D日程」
- 11月実施のものを「E日程」(現在はほとんど用いられていない)
北海道(事務系は警察事務のみ)、大阪府(警察事務のみ)と京都府、県及び大阪市を除く政令指定都市の大学卒程度の採用試験は、原則6月の第4日曜日に実施されます。
参考:ウィキペディア 公務員試験
6.3 公務員試験の費用は?
原則として無料です。
6.4 公務員試験は併願可能?
日程が重複しない限り、いくつでも併願可能です。
6.5 公務員試験対策はどうしたらよいか?
学力にもよりますが、基本的に独学で大丈夫だと考えています。(超難関の、国家総合職、裁判所総合職、衆参事務局総合職などは独学だとキツイはずです)
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公務員試験対策とスタディサプリについては、こちらの記事を参考にしてみてください。
おわりに
このページでは公務員試験について書いていきました。私が公務員試験を受けて思ったことは、「ちゃんと勉強したら受かるなー」ということです。
私は中堅の国立大学出身ですが、そこでも真面目に勉強している人は受かっていました。(先ほども書いた通り、超難関の国家総合職、裁判所総合職、衆参事務局総合などは除きます)
1年間真面目に勉強すれば、キャリア官僚コースは無理でも、ある程度のレベルの公務員試験は必ず合格できると思いますので、コツコツと頑張ってみてください。それでは!
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