最近つくづく思うことは、英語教育より、プログラミング教育より重要なのは、「日本語教育」だなーということです。日本語が読めなければ教科書や参考書が読めませんからね。
>AIに負けない教育をするならば『読解力(国語力)』を鍛えるべき
じゃあ日本語力を養うために、家庭でできることは何か?というと、子どもの本読みをしっかりと聞いてあげることです。
1 本読みに手を抜いてはダメ
私たちは『書いてある事なら当たり前のように読める』と思っていますが、そんなことありません。読めてないのです。
自分の都合のいいように読んでいる
そういう可能性が大きいです。
こちらの本では、少年院に入っている子の多くが「短い文章ですら復唱できない」ということに、著者はショックを受けております。文章を正確に読めないのであれば、いくら大人が頑張って説明しても効果が薄いのです。
1.1 『書いてあることを読み上げる』という訓練をする
学校の宿題に『本読み』があります。両親・祖父母などの前で子どもが本を読む、というやつですね。
大人からしたら「簡単すぎるでしょ」と思うかもしれません。でも、子どもにとってはそうではありません。ですから、しっかりと子どもの本読みをチェックしてあげてください。
1.2 スマホで本読みを録音してフィードバック
本読みをチェックしてあげていると、「あ、ここちゃんと読めてない」という箇所が見つかるはずです。で、「ここ読めてなかったよ、違うように読んでるよ」と指摘しても「え?うそ?ちゃんと読めてたでしょ?」というような返答があるかと思います。
意外なことに、「指摘しても気がつかない」ということがあります。それだけ雰囲気で文章を読んでいたりするのですね。
そういう時のために、スマホかボイスレコーダーを用意して、本読みを録音しておいてください。これで客観的なフィードバックができます。
自分の本読みを録音すると言う事は、子供にとって不快なことでしょう。しかし、このフィードバックが重要です。注意点として、フィードバックをする際は決して否定的なことを言わないようにしてください。「間違えることは悪いこと」というイメージを植え付けてはダメです。
>成長に必要な適切なフィードバックとはどうやればいいのか?→事実のみを言う
1.3 想像力が豊かなゆえに雰囲気で文章を読むのかも
一般的に子供の方が大人より想像力が豊かだと言われます。これが本当かどうかは別にしておいて、「自分の都合のいいように文章を読む」可能性が誰にだってあります。大人もそうなです。文章を読むことに慣れていない子どもなら、なおさらです。
哲学では数百年前から「ヒトは都合のいいように世界を見ている」と考えられてきましたし、実際に近年の脳科学でそれらが明らかになりました。私たちは見たいように世界を見ているのです。
誰だって間違うのですから、『できるだけ間違わないように文章を読む』という意識が必要です。文章をできるだけ正確に読むための訓練として、『本読み』があるわけです。
1.4 英語を雰囲気で読む大人たち
雰囲気で読む、ということは当たり前のように大人もやっています。受験を経験したことのある人ならば、多くの人が心当たりがあるはずです。
英語の長文を雰囲気で読んだ事はありませんか?単語で推測して読んだことありませんか?
子どもの本読みは『大人でいう英語の長文の雰囲気読み』に近い、と個人的には思っています。
おわりに
ということで宿題の本読みは片手間で聞くのではなく、しっかりと聞いてあげてください。文章の読解力と言うものは、学力の根幹になるものです。繰り返しになりますが、文章を正確に読めなければ、教科書も参考書も読むことができません。
子育ての参考までに。それでは!
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