子供を成長させるためにはフィードバックが必要だって言うのだけれど、適切なフィードバックってどうやるのかな?
そんな疑問に答えます。
結論から言うと、適切なフィードバックとは、
「プラスの評価もマイナスの評価もせず、ただ事実のみを伝えること」
になります。
以下ではもう少し具体的にフィードバックについて説明していきます。このページはビリギャルの著者の坪田さんの『才能の正体』を参考にしています。
フィードバックは事実のみを言わなければならない理由
例えば、子供の勉強姿勢が悪く、前かがみになっていたとします。そう言う時、どう声をかければいいでしょうか?
「姿勢が悪いよ!それだと目が悪くなるよ!」
などの声かけ(フィードバック)をするのではないでしょうか?この時、「目が悪くなる」と言う言葉は余計です。子供の背筋を伸ばしたいのであれば、余計な一言にです。
そして、そのような余計な一言があるとき、子供は「うるさい!」と感じて、無理にでも背筋を伸ばさないように頑なになります。ではどのようなフィードバックがいいのかというと、坪田さんはこう言います。
この時に一番いいフィードバックのやり方は「背筋が曲がってるね」と言うだけ。プラスの意図もなく、マイナスの意図もなく、ただ事実のみを言うのです。p219
また、スマホで猫背の写真を撮り、それをただ見せるだけでも良いそうです。
社会人でも使える適切なフィードバック
このフィードバックの方法は子供だけでなく、例えば、自分の部下などにも有効になります。
自分の価値観を入れずにフィードバックを続けると、部下がもともと持っている「自分が正しいと信じている価値観」の通りの姿になっています。p222
相手を否定したり、自分の意見や価値観を押し付けようとすると(無意識で)、人は離れていく生き物です。
しかし、プラスの意図もなくマイナスの意図もないフィードバックでは、『その人が理想とする姿』に向かう力を与えます。例えば、鏡。鏡は自分の姿をフィードバックしてくれます。そのフィードバックには一切の評価がありません。だからこそ、不快になることなく、自分の姿を、自分が思い描く理想の姿に向かわせてくれるのです。
おわりに:適切なフィードバックをするには練習が必要
自分の価値観を入れない中立的なフィードバックをするためには訓練が必要です。なぜなら、つい「我が子を思って口出ししたくなる」のが親だからです。
自分の子供、自分の部下の成長を願うのであれば、余計な口出しは無用です。成長を信じて、ただただ中立的なフィードバックをするようにしましょう。それでは!
コメント