人工知能は医師国家試験に合格できるのか?→中国ではすでに合格してた

親が知っておきたい教育
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前回の記事に引き続いて、『脳と人工知能をつないだら、人間の能力はどこまで拡張できるのか』という本から教育に関係してそうなところをメモしていきます。

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2017年に中国では人工知能ドクターが試験に合格していた

中国の精華大学と中国企業のアイフライテックが共同研究して開発された人工知能ドクター『暁医(シャオイー)』。

なんとシャオイーは、2017年には中国の医師国家試験に合格しているのです!

しかも、合否のボーダーラインが600点満点中350点くらいのところを、シャオイーは465点という点数を叩き出し楽々合格したのです。もちろん全受験生の中で上位の成績です。(繰り返しになりますが、2017年の話ですから、いまだとさらに点数をとってくるでしょう)

中国嫌いな人にとっては、「は?中国の人工知能なんて怪しいだろ!」と思われるかもしれません。でも、中国っていまや人工知能の研究がもっとも盛んな国なんですよね。

AIに関する論文数は世界一です。しかも論文が引用された回数も2020年にはアメリカを抜き1位になりました。(論文が引用されるということは、その論文の質が高いということです)

なぜシャオイーは医師国家試験に合格できたのか

ではなぜシャオイーは2017年時点で、医師国家試験に合格することができたのでしょうか。

結論からいうと、知識だけで解ける問題が多かったからです。

医師国家試験が難しいのはなんといっても『覚えなければならない知識が膨大』だからです。こーゆー系って人間よりAIのほうがはるかに得意なんですよね。

医学生が何年にも渡って覚える医学知識を、AIはコピペで覚えられちゃいますし、忘れません。

しかも、AIは今後新しく出てくる医学的知識もどんどんと覚えてアップデートしていきます。(人間のお医者様にもそれを願いたいですけど、日々の仕事があるなかで最新の情報に触れ続けるってのは難しいんですよね)

ただ、まだAIにはできないことがありまして、それが『意味を理解すること』です。知識問題は楽々解けるAIなのですが、まだ『意味』については理解できてないのですね。(意味とはなにか?と言われたら、答えるのが難しいのですけど…それゆえにAIもまだ意味を理解できないのですね)

著者はこのように言っております↓

この先、人工知能ドクターが様々な面で医師の仕事をサポートするようになることは間違いありませんが、完全に医師の代わりになる日はしばらく来ないでしょう。しかし、いつの日か「意味を理解できる人工知能」が登場したとき、医師という職業が人工知能ドクターに完全に取って代わられる日が来るのかもしれません。

p136

これを聞くと、「やっぱ医者って仕事も、安泰とは言えないんだな」と思いそうなもんです。でも、これは医者に限った話ではありません。『あらゆる職業』に言えることです。

どんな世の中が待ってるのでしょーか。

参考までに。それでは!

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