子どもに教えておきたい『抽象化能力』と視点の移動方法

子どもに教えておきたい『抽象化能力』と視点の移動方法 教育
本サイトはプロモーションが含まれています
スポンサーリンク

過去の記事で抽象化能力を高める方法については書いたことがあるので、今回の記事ではその『抽象化能力』をさらに高める方法について書いていきます。

抽象化能力をもう一段高いところで扱うためには、『視点を変えてモノを見る力』が必要になり、これができるようになるとさらに学力が上がっていくと思うので、参考にしてみてください。

スポンサーリンク

抽象化とは?

抽象化とは具体化の反対の意味で、例えば、果物を具体化すると、りんごやバナナやオレンジになります。

逆にリンゴやバナナやオレンジを抽象化すると『果物』になります。

つまり、

モノゴトの共通性を見つけ出すことが『抽象化能力』です。

抽象化することがどう便利かというと、例えば英語で説明してみますね。

英語では「SVOなどの文型を覚えなさい」と学校で習ったはずですが、SVOはとても抽象化されています。

これをもっと具体化していくと、『V』は動詞、『動詞』はhave, buy, eatなどなどとなります。

つまり動詞であれば、『V』のところに入れてOKということです。

もしhave, buy , eatなどの単語を『動詞』と抽象化できなければ、単語の数だけ文型を覚えないといけないことになります。これって非常に面倒です。

しかし、抽象化することができれば、知識をコンパクトにまとめることができます。

英語の文型もそうだし、数学の公式もそうだし、化学の化学反応の公式も抽象化されています。

しかし、その抽象化されたものを扱えるようになることで、知識を無駄なく使えることができるようになります。(人間の記憶の容量なんて限られていますから、知識はコンパクトにまとめておいた方が良いです)

視点を変えて抽象化

先にあげた抽象化の話は、頭の良い人なら何気なくやっていることです。

さてさて、ここからが本番の話になります。次の文章の意味が分かるでしょうか?

モノゴトを抽象化するとき、視点によって抽象化が変わってきます。

「?」

多分、はてなが頭に浮かぶと思うので、具体例を出していきますね。

『抽象化することは、モノゴトの共通しているところをまとめて取り出す感じ』になります。

例えば、リンゴ、バナナ、オレンジ、であれば、共通しているところは『果物』というのは誰にでもわかると思います。

じゃあ、リンゴ、イチゴ、ブドウ、で仲間外れを選んでください、という問題であればどうしますか?

「全部果物だけど・・・」

仲間はずれは『ぶどう』になります。

お分かりだと思いますが、『色』が違いますよね?

『色』という視点を導入したことで、『赤色のもの』と『紫色のもの』に別れました。

全部果物なんだけど、視点を変えて抽象化すると、答えは変わってきます

ヒト、イヌ、サル、マグロ、サバを抽象化していくと、

  1. 生物として全てをひとまとめにする
  2. 哺乳類と魚類に分ける

などなど、分け方なんて視点を変えるだけでいくらでも出てきます。

抽象化するということは、たとえ同じモノゴトを扱っていたとしても、視点によって変わってくるのです。

頭の良い人というのは、多くの視点を持っています。

だから多くのモノゴトについて抽象化でき、知識をコンパクトにまとめて応用することができるのです。

視点の鍛え方は何かと比べる癖を

多くの視点を持つことで、抽象化能力を一段高いところで扱うことができるようになると、今まで説明してきました。

多くの視点を持ち、その視点を自由自在に移動することで、様々なモノゴトの共通性や相違点が見えてきます。

そして抽象化したものを、もう一段高いところへ抽象化させることも可能になるんですね。

では、視点をどう増やしていくのか?が重要になってきます。

視点の増やし方は、

 

『何かと比べること』

 

を習慣づけることで鍛えることができます。

例えば、「このiPhoneすごいんだぞ!」と言われても、何がすごいかわかりませんよね。

何がどうすごいのかを知るためには、『比べる』必要があります。

  • 一つ前の世代のiPhoneと比べる
  • SONYのスマホと比べる
  • サムスンのスマホと比べる

などなど、iPhone以外のスマホと比べること何がすごいかわかります。

じゃあ比べて何がわかるんですかって話ですが、

  • 性能
  • 値段
  • デザイン

などなどが分かります。

比べることでようやく『何がすごいのか?』を認識することができ、考えるべきポイントが分かるようになります。

言うまでもないことですが、比べる対象は『共通点』があるものです。

例えば、消しゴムなんかとiPhoneを比べたって意味ありませんよね?(モノという共通点はありますが)

比べるためには最低限の抽象化能力は必要

抽象化能力を鍛えるためには、『比べること』が非常に大切になってきますが、比べるためには最低限の抽象化能力が必要になってきます。

先ほども言いましたが、比べるべき対象物の『共通している部分』を見つけ出さなくてはならないからです。

見かけ上違うもの共通性を見つけ出すには抽象化能力が必要なんですね。

でも心配しなくても、最低限の抽象化能力は自然と身についていきます。

スポンサーリンク

まとめ

今回の記事では『視点を変えてモノを見る力』について書いていきました。

過去の記事と合わせて読んでいただけたら、抽象化能力についての理解が深まったのではないかと思います。

それでは今回の記事を簡単にですがまとめます。

  • 視点を変えながら抽象化していくと、より抽象化能力が高くなる
  • 抽象化能力を高めるには『比べる』習慣をつける

本日も最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございました。

 

コメント