あなたの家庭の親子関係は大丈夫でしょうか?
「親子関係・・・うまくいってないんだ」とお悩みの方も多いはずです。
ホンマでっかTVで『危ない親子関係』というテーマが取り上げられており、興味深かったのでまとめてみました。ある程度参考にしてみるのも良いと思います。
危険な親と子の接し方
子どもとの接し方を間違えれば、子どもの成長に悪い影響を与えることが分かっています。子育て中のご両親は参考にしてみてください。
頭が良いと褒められると成績が下がりやすい
スタンフォード大学の研究によると、子どもを集めて一度問題を解かせ、
- 「頑張ったね」と褒めるグループ
- 「頭が良いね」と褒めるグループ
の2つのグループに分けました。
そしてもう一度問題を与えると、「頭が良いね」と言われたグループの子どもは、前の問題より簡単な問題を選ぶ傾向があることがわかりました。「頭が良い」と言われた子は、その『頭が良いイメージ』を守るために簡単な問題を選ぶ傾向にあったのです。
反対に「頑張ったね」と言われた子どもは、より難しい問題にチャレンジする傾向にありました。この実験を一年間やり続け「頑張ったねグループ」と「頭が良いねグループ」を調査すると、頑張ったねグループは30%も成績のスコアが上がり、頭がいいねグループは20%もスコアが下がったことがわかりました。
褒め方によっても子どもの成績は大きく変わるということを、知っておきましょう。
甘えさせてもらえなかった子は甘ったれになる
甘えさせすぎると「甘え癖つく」と言われてましたが、今ではそれが間違った教育論だと分かっています。実際は甘えさせてもらわなかった子が甘ったれになります。
親がすぐ甘え(抱っこ)に応じると、子供は満足し甘えなくなります。逆に甘えに応えず、「ママは忙しいの」とお菓子やジュースで代用していると、不満がずっと残り甘ったれになるのです。『3歳までには徹底的に可愛がる』ことで、甘ったれにはならなくなるようです。
心理学的には家庭での体罰はある程度必要
『一度も親から殴られてない子どもは、虐待を受けた子どもと同じくらい親への不満を持つ』ことが分かっています。子どもが悪いことをしたならば、ちゃんと怒ってあげないとダメです。
また、言葉を理解できない小さい子どもは体罰(頭を軽くコツン)などで、体で物事の良し悪しを学ばせる必要があります。「子どもに体罰はダメだ!」と頑なになり、『言葉』を用いて怒ったとしても、小さな子どもはその言葉を理解できません。
『悪いことは悪いと』と、言葉が理解できない幼少期にはある程度体で学ばせる必要があります。(暴力は絶対ダメです。コツン程度です。)
しつけができない親が当たり前の時代
親に怒られたことがないので叱り方がわからなかったり、親に怒られすぎて育ったためその反動で全く子どもを叱らない親が増えています。
43%の小中高生が食事中に携帯電話を使っていますが、それを見て注意する親はたったの20%しかいません。しかも20代の母親の30%が自分も食事中に携帯を使っていました。
授乳中に他のことをする母親が増えている
授乳中に携帯を使う母親も増えています。しかし、授乳中は子どもと母親の大切なコミュニケーションの時間なので、表情を見ながら語りかけることが非常に大切です。
小児科医たちの間では、診察中に表情のない子どもの事を『サイレントベイビー』と呼ぶそうで、その子どもたちがどのように授乳されているかを調べてみると、お母さんがテレビを見ながら授乳していることがわかりました。
コミュニケーション能力は自然と培われるものではありません。母親との濃密なコミュニケーションを通して、子どもはコミュニケーション能力を獲得していきます。その大切な時間を、テレビやスマホなんかに使わないように注意しましょう。
おわりに
今回の記事では『危ない親子関係』について書いてきました。
今回の記事内容を簡単にまとめます
- 『頭良いね』より、『頑張ったね』の方が成績向上をもたらす
- 十分に甘えさせてもらった子は甘ったれにならない
- 一度も親から殴られてない子どもは、虐待を受けた子どもと同じくらい親への不満を持つ
- 大人は言葉で丁寧に伝えたら子どもでも理解できるはずだと考えるけど、小さい子は理解できない
- 『悪いことは悪い』と、言葉が理解できない幼少期にはある程度体で学ばせる必要がある
- しつけができない親が増えている
- 授乳中に他のことをする母親が増えている
- テレビを見ながら授乳していると表情のない子どもになる
科学の力で分かってきていることは多くあります。ぜひ子育てに活かしてみてください。それでは!
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