和歌山県では教員免許がなくても博士号を持っていれば、高校教員採用試験を受験可能になったとのニュースを見かけました。私としては「とうとうきたかー」と思うのですが、ネット上を見れば肯定意見もあれば反対意見もある感じです。
ネット上の声を集めてみました。
教員免許がなくても教師になっていいのか問題
他の自治体でもあるが、和歌山県でも。専門性の高い先生が増えれば教育の底上げにつながる? / 「博士号で受験」全教科に 和歌山県の高校教員採用試験 (紀伊民報) #NewsPicks https://t.co/n6lBNNIflW
— 西田亮介/Ryosuke Nishida (@Ryosuke_Nishida) 2018年5月13日
まず見かけたのが西田亮介さんのツイート。すでに他の自治体でもやってるんですね。知りませんでした。
和歌山県では教員免許状がなくても博士号があれば高校教員採用試験を受験できるようになった、とのニュースに対し「高校教員に博士号なんてオーバースペック」との意見を見かけましたが、向上心のある高校生には必要なことだと思います。
静岡県でも理科では既に可能です。https://t.co/08skOknpQ9— enshot (@enshot) 2018年5月11日
「オーバースペック」なんてことは全然ないですよね。こちらのツイートの方と同意見です。優秀な方で教育に興味がある方は、どんどん教育現場の世界に行けばいいと思います。今までは『教員免許』という謎の壁に阻まれて、教育に興味のある専門性をもつ方は学校に入れませんでしたから。
「博士号で受験」全教科に 和歌山県の高校教員採用試験 https://t.co/7VC1Ir1Pie 教員免許状不要。こういうことが教委レベルの判断で可能になるんだ
— Haruhiko Okumura (@h_okumura) 2018年5月11日
これについても私も同意見です。教員免許がいるかどうかって、そこで判断できるんですね・・・。そうなると免許ってなに?ってなるわけです。
博士号あれば受験可に 和歌山県の高校教員採用試験で今年から。
なんだこれ、教員免許いらないじゃん。もういっそ塾とかを招き入れた方が手っ取り早いんじゃない?”高い専門性を活かして”さ。 https://t.co/c63wvXZA4e
— ココナ先生 (@cocona_sensei) 2018年5月12日
そうなりますよね。このサイトで私が伝えていることですが「高校の授業ってスタディサプリの講師がやればいいんじゃね?」問題です。現場の教師は“勉強のモチベーションをアップさせる”とかの現場でしかできない教育をすればいいと思うんです。言い方は悪いですが、下手な指導力の先生のせいで勉強嫌いになる人は多少なりとも存在しますから。「自分の授業を子供に受けさせるのは正しいの?」と常に自問自答しない先生って結構多いと思います。
「博士号で受験」全教科に 和歌山県の高校教員採用試験(紀伊民報) – Yahoo!ニュース https://t.co/WCCiNbAZx5 @YahooNewsTopics
何のために苦労して免許取ったんだろう。免許更新と整合性あるのか?なんだか業界全体がなにか変わるというか変えなきゃならない時代に来ている気がする。— べっち (@betcchi_ny) 2018年5月13日
免許を苦労してとることと、きちんとした教育ができるかは別問題なんですよね。この方の言う通り、免許更新とかも含めて「教員免許とは?」を再定義しなくてはなりません。教員免許を持っているからって、全ての先生が優秀とは限りませんから。運転免許を持ってるから、全ての人が運転に問題がないのか問題と一緒な気がします。
「和歌山県では,教員免許状がなくても博士号があれば高校教員採用試験を受験できる」に対して,「博士号があれば無条件で高校教員になれる」って誤読していたり,教員免許状をもたない博士の集まった学校をイメージして教育ガーって大騒ぎしていたり,なんかアレ
— 野島 高彦【化学】 (@TakahikoNojima) 2018年5月13日
この方の言う通りで、博士号持ってるからって全員が教員になるわけではありません。教員に向いているのか?の適性を調べるためにちゃんと採用試験があります。博士号持ってたら受験できるって話なんです。
これって教職課程で学ぶことは全部無意味ってことですかね?
博士号取得に必要な能力と教員に必要な能力は全然違うと思うんだけど …https://t.co/ThtJa4tK23— 三浦淳一 (@N_yobiko) 2018年5月13日
無駄ではないですよね。自分の教員レベルをあげたければ受けた方がいいのかと。博士号取得に必要な能力と教員に必要な能力は確かに違うのですが、そこは前述の通り、採用試験でふるいにかければ問題ないかと。
「博士号で受験」全教科に 和歌山県の高校教員採用試験(紀伊民報) https://t.co/8ZaHSbKcMo 博士号を持っていれば、教員資格を免除。博士号取得者の受け皿が拡がるという意味でいい話だと思う。これを全国規模に拡げることはできないのだろうか。
— 琳 (@schwartzkatze) 2018年5月11日
肯定的な意見です。
これはめちゃくちゃ大事。博士課程の学生の出口としても有意義だし、それ以上に教育的効果が大きい。知的好奇心をくすぐり、その先にある専門分野への導入もできるような教員がもっと必要だ。 / 「博士号で受験」全教科に 和歌山県の… #NewsPicks https://t.co/oaAN8d4als
— 安部敏樹@リディラバ (@toshikiabe) 2018年5月11日
私の尊敬しているリディラバの安部さんも肯定意見でした。博士課程出たけど就職できない問題の受け皿的になることもできますもんね。教育現場には多様な価値観を持った人がいた方がいいと思うので、「オレ、博士課程行ったから分かるけど、研究者の道って超厳しいから、研究者になりたい奴は覚悟しろよ!」的なことを体験ベースで語れる存在も必要ですよね。
「博士号で受験」全教科に 和歌山県の高校教員採用試験(紀伊民報) – Yahoo!ニュース https://t.co/wu3tbIQz1h @YahooNewsTopics
「教育」の専門性が軽んじられているようで、悲しい。教師とは、教科と教育(教職)双方の専門家であるべきはずである。
— SAKURAI Junpei (@peisaku) 2018年5月13日
反対意見です。これもその通りだと思いますが、学ぶ意欲さえあればどちらの専門家にもなれると思うんですね。前述の通り、教育の適性がない人は試験でふるいにかければいいだけのことかと。
博士号あれば受験可に 和歌山県の高校教員採用試験で今年から「待遇は22歳新規学卒者と同じにはならない」キャリコネニュース https://t.co/PF1ovLqG3X
指導方法や教育に関する考え方はどうするのだということはあるが、基本的には賛成。
— 池田 修 (@ikedaosamu) 2018年5月12日
指導方法などは考えていかないといけないですよね。
博士はよくって修士はダメなんだろうか、と修士持ちの自分は思うのだが、修士ごときの持つ「専門性」ではダメなんだろうな。サーセン。 https://t.co/isX937Om22
— おーにし@海域アジア (@Maritime_Asia) 2018年5月11日
これは私も思いました。私も修士なんです・・・。
教員希望者不足だから? 授業が下手な大学教授がいるように、専門知識さえあれば教えられる訳ではない。教育学や心理学に対する冒涜だと思うわ。|「博士号で受験」全教科に 和歌山県の高校教員採用試験(紀伊民報) – Yahoo!ニュース https://t.co/XPDHCsG3lv @YahooNewsTopics
— F Hiroyuki (@fjhiro3) 2018年5月10日
反対意見です。これも前述の通り採用試験でふるいにかければいいかと思います。ただ・・・教育学部でて教員免許持ってるからって、授業が下手な先生もそもそもいるんですよね。
なんのための教員免許なのか?
教員免許を再定義しなければならない時代なのかと思います。よく言われることですが、教員免許は履修制。
例えば、お医者さんや弁護士なんかは難しい試験に合格しないといけませんが、教員は履修制なので『大学の講義を履修すれば取得できる』というものです。
この制度でどこまで教員のレベルの質を保てるのかは疑問なところ。また、教員免許というバリアがあることで、教員免許を持っていない教育に興味のある優秀な人材が学校現場に入れないようになっています。
これについては、過激なタイトルをつけてますがこちらの記事を参考にしてみてください→→→教員免許なんていらなくない?何を保障しているものなのか
採用試験のレベルを保つためにも
教員になろうとする人は減っています。なぜならブラックだからです。
そうなると採用試験の倍率も下がっていきます。倍率が下がれば、『本来では採用したくはないレベルの人』も採用することになります。
「教員免許を持ってない人を教育現場にいれたくない!」という人の気持ちもわかりますが、今の現状を考えれば、『教員免許は持ってないけど、教員免許を持ってる人より教育現場に向いている人』を採用する方が懸命なのかと思います。
おわりに
ツイッターを見ただけですが、肯定意見が多いように感じました。
教育現場の転換期ですね。
- 部活動指導を教員がやる必要があるのか?
- テクノロジーが進化してるんだから、そもそも授業はスタディサプリなどで一流講師がやればいいんじゃないのか?
- 教員免許って本当にいるの?
- PTAってまだいるの?
などなど、考えていかなければなりません。私としてはガンガンいろんな人を採用していけばいいんじゃないかなーと思っております。そのためには、労働市場の流動化なのです!
今回の記事も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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