子供は叱るべき?叱らないべき?
親を悩ませるのがこの問題ですよね。
教育評論かと活躍されている尾木直樹こと、尾木ママは『叱らない子育て』を提唱しています。
私はこれに対しては完全同意はできないのですが、どんなことでも知っておくべきだと考えているので、今回の記事では尾木ママが言う叱らない子育てについて書いていきたいと思います。
叱らないしつけ方
「叱る必要性は全くない」と言うのが尾木ママの考えになります。
怖い顔をして「子供にだめ!」と叱ることは、子供に恐怖を与えるだけで、それは教育ではなく、動物などにやる調教のようなものということです。
叱らずに笑顔で教える
叱らないと言っても、世の中のマナーや、やってはいけないことを『教えない』ということではありません。
尾木ママ曰く、「叱るのではなく、笑顔で教えあげればいい」ということです。
まぁこれって、子育て経験のある人はわかると思いますが、すごく難しいですよね。
ただ、尾木ママの言うこともわかって、結局のところ、叱っても叱らなくても、子供は言うことを聞きません笑。
叱ることで、確かにその場の一瞬は、言うことを聞くかもしれませんが、それが次の場面でも活かされるかと言ったら、そんなことないんですよね。
子供の学びの場を知る
叱る原因はというと、「イライラしちゃうから」ですよね?
つまり、自分の思う通りに子供が動かないのがイライラをつのらせるのです。
でもここは親の力を発揮して、「自分と子供は違う」ということを理解しなくてはなりません。
子供を親の思う通りに動かそうとするのは、教育ではなく『洗脳』です。
そして、子供は親をイライラさせようと思って、行動しているのではありません。
全ては、『学びのため』に行動しているのです。
- ティッシュを全て出しちゃうのも
- おもちゃばこから全てのおもちゃを出してしまうのも
これらは学びのためにやっているんですよね。
だから、悪意なんてないのです。
子供のここを理解してあげましょう。
イライラせずに、「ふむふむ、我が子は今、手を動かして学んでいる。だったら、少々部屋が汚れてしまってもいいや」てな感じなマインドをセットしましょう(`・ω・´)”
他人の子と比べるのをやめる
我が子の可愛さと、成長過程を心配するあまり、ついつい他人の子と比べがちです。
しかし、こんなもの全く意味がないので、やめましょう!
人と比べるのはただただ心労を重ねるだけですのでね。
一度比べグセがついてしまうと、
- 小学校受験のこと
- 塾のこと
- 成績のこと
- 中学進学のこと
- 高校進学のこと
- 大学進学のこと
- 就職のこと
いちいち比べなくてはなりません。
子供の大切さは、他人のこと比べて測れるものではありません。
まだ歩けないとか、まだオムツが取れないとか、そんなことどうだっていいんです。
親の高望みで、我が子を苦しめ、できない子供を見て自分が苦しむのって、マイナスしかありません。
北欧の子育てから学ぶ
北欧では、子育て・教育において他人と比べて自分を評価しません。
比べるのは『去年の自分』になります。
去年の自分と比べて、できるようになったらOKという教育方針なんですね。
日本のように、他人と自分を比べて、できる・できないを評価するのは、すごく窮屈な教育方針です。
他人と比べるのは、あくまで我が子であって、親が比べるのって良くないのです。
親が気にすべきは、我が子の能力をどうやったら最大限まで引き延ばすことができるか?ですね。
早くしなさいの弊害
お母さんの口癖ランキング上位に入るのが「早くしなさい」でしょう。
でも、この弊害って知ってますか?
この言葉については、尾木ママは「育児のタブー言葉」と言っています。
どうしてかというと、「早くしなさい」のような命令口調を言い続けていると、子供自身で主体的に考えることができなくなるそうです。
つまり、『ママの言いなり』、『言われないとできない子供』、そして行き着く成長の先は『誰かに支持されないと行動できない人間』になってしまうのです。
子供のうちから「指示を与える」のではなく「自分自身で考えさせる」能力を鍛えていかなくては、これからの時代は大変になります。
いつやるの?
支持されないと行動できないような子供に育っては困りますよね?
そんな成長させないためには、お母さんの言葉選びを変えてあげましょう。
これについては、東進衛星予備校の現代文講師の林修先生の言葉が最適です。
「いつやるの?」
これは子供に主体的に選択させる言葉ですよね。
ちなみに、あくまで優しい言葉で言ってくださいね(=゚ω゚)ノ
自分で選択するということは、責任が伴うことです。
こうやって、子供の主体性と責任力を伸ばしていきましょう。
- 「いつ靴下を履くことにする?」
- 「いつ頃、お風呂に入る予定にする?」
- 「勉強を始めるのはいつ頃にする?」
などなど、「早くしなさい!」より、断然オススメですよ〜(`・ω・´)”
子供への共感が最も大切
子育てで最も大切なのが『子供への共感』になります。
親としては、子供が行なった行動の結果について目が行きがちですが、結果ではなく、行動の原因に共感してあげましょう。
- どうして友達と喧嘩したの?それは辛かったね。
- どうして泣いてるの?その気持ちわかるよ。
- どうして弟に悪いことしたの?あ、それは弟が悪いね。
などなど、その子供の感情に共感してあげましょう。
共感してあげることで子供は「お母さんはやっぱり私のことわかってくれてるんだな」と思うようになります。
これは『自己肯定感』を高めることで、後々の成長にすごく響いてきます。
自己肯定感が高い子と低い子では、勉強や運動に対する意欲・友達との付き合いかたなどに大きな差が出ることは研究でわかっています。
叱りすぎた時の行動
「叱ることはよくない」と思っていても、ついつい叱ってしまうこともあるでしょう。
なんなら叱りすぎちゃうこともあると思います。
そんな時は「怒っちゃってごめんね」と、子供に素直に伝えましょう。
こういう親の姿勢は『素直に謝ることの大切さ』を子供に学ばせるものです。
素直に謝ることができない子供は、たいていの場合その親も素直に謝ることができません。
謝ることは恥ずかしいものではなく、自分の気持ちを素直に伝えるものです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回の記事では『尾木ママから学ぶ叱らないしつけかた』について書いてきました。
後に紹介しますが、尾木ママの本を読んだって、その通りにできるわけなんてないです笑。
私としては、適切な叱りかたは、子育てにおいてすごく重要だと思っていますし(そういう研究結果もあります)。
子育てにおいて大切なことは、叱る叱らないではなく、その行動が子供にとっていいことなの?を考えることだと私は思っています。
自分がイライラするから子供を叱るってのが最もよくないことで、ここで適切に叱ることは子供の成長にとって良いのか?を考えて叱るのであれば全然OKだと思います。
叱る叱らないとか、子育てに『正解』なんてありません。
親の立場や、子育て環境によって、適切な子育て方法なんて変わってきますからね。
一番大切なことは、共感を持ってたっぷりとした愛情を注ぐこと。
そして、ある程度判断ができるように成長した子供が、誤った判断をし続けている場合であれば、叱ること。
ということで、子育ては大変でしょうが、がんばってくださいね〜!
今回の記事も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
参考にした本:『尾木ママの叱らずしつけ21のコツ』
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