「建国記念って何?」
子供にこう聞かれたら、なんてお答えしますか?
「日本という国ができた日だよ」と答えるかもしれませんが、ふつふつと心の中で疑問が浮かんでくるはずです。なんで2月11日が日本の始まった日なんだろう?と。
ということで今回の記事では、建国記念日の由来とその意味について書いていきたいと思います。
健康記念日の意味と由来とは?
2月11日は国民の祝日である建国記念日です。
漢字の通り、国ができた日であるという事はなんとなく予想がつきそうですが、なせ2月11日なのでしょうか?
これは予想ができたらすごいです!!
神武天皇と紀元節
建国記念日の由来になったのが『紀元節(きげんせつ)』というものです。
紀元節とは、初代天皇である神武天皇(じんむてんのう)が天皇の座についたとされる日を、日本という国が始まった日、つまり『紀元』にしようと、明治時代に制定されました。
なぜ明治時代に紀元節が制定されたかというと、明治維新の時代背景を知っておかなくてはなりません。そのころの時代は、今とは全然違って、支配されるかされないかの時代で、国として力がなければ、欧米の国々に植民地化される時代でした。
だから明治政府としては、日本強い国に、近代国家にしなくてはならない、という思いが強くありました。
そのころの庶民は日本人という意識はなく、○○藩の人間だったのです。歴史にちょっと詳しくければ、坂本龍馬は土佐藩出身で、後に土佐藩を脱藩していますが、当時において脱藩するということは死罪にあたるのです。それほど『藩』という意識が強かったということがわかると思います。
明治政府としては『藩』ではダメだ、『国』として立ち向かわなければ、欧米の国々には勝てない、だから庶民に『国民』としての意識を植え付けるために、初代天皇である神武天皇の即位日を日本の 紀元の日として利用したのです。
しかし、第二次世界大戦で敗北した日本は、アメリカの主導によるGHQに、「天皇崇拝の思想は危険」とみなされ紀元節は廃止されたのでした。(天皇万歳と言って特攻隊が突撃してくるのですから、天皇崇拝の思想を危険とみなすのは当たり前のことかもしれませんね)
その後、1967年に紀元節は『建国記念の日』と名前を変えて祝日となりました。
色々な国の建国記念日がウィキペディアに載っていたので、リンクを貼っておきます。→世界の国々の建国記念日
ウィキペディアで国々の建国記念をみるとわかることですか、多くの国は、戦争によって革命を起こして国を作ったり、植民地から解放されることで国になっています。日本のように戦争や植民地の解放運動をすることなく、国として成り立っているのは大変珍しいことなんですね。
正式には建国記念の日
私たちは普段、「建国記念日」と言っていると思いますが、実を言うと正式には『建国記念の日』になります。
「え?何が違うの?」と思われるはずですが、日本の正式な起源がわかっていないのに、『建国記念日』を決めることはできないという意見から、『建国されたという、そのものを記念する日』と解釈をすることで専門家たちの間で決着がついたようです。
だから『建国記念日』ではなく『建国記念の日』になりました。(どっちでもいいかなぁ・・・と小声でこっそり)
本日も最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。
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