話題になっていた本『ケーキの切れない非行少年たち』を読みました。とても興味深かったです。
児童精神科医である著者は、多くの非行少年たちと出会う中で、「反省以前の子ども」が沢山いるという事実に気づく。少年院には、認知力が弱く、「ケーキを等分に切る」ことすら出来ない非行少年が大勢いたが、問題の根深さは普通の学校でも同じなのだ。人口の十数%いるとされる「境界知能」の人々に焦点を当て、困っている彼らを学校・社会生活で困らないように導く超実践的なメソッドを公開する。
すっごくざっくり要約すると、
- 認知能力がないと反省もできないから、自分が悪いことをしたとは思わない
- 少年院に入って変われる少年たちの共通点は、認知能力が上がったこと
- 医療少年院で5年の歳月をかけて開発され、一定の効果が得られているトレーニング方法が『コグトレ』
ということで、ようは「コグトレして認知能力を向上させようぜ!」ということが書かれておりました。
なぜ認知能力が高められないのか?という問題については、
- 遺伝的
- 家庭環境
が大きいと思われます。少年院に入るような子たちは、基本的に恵まれていない子たちなのですね。そういう子を救うために教育があるはずなのですが、そのような子を助けるための系統だった教育は学校にはありません。
ほんと、ここの問題は難しいところです。教育関係者は読んでおきたい一冊ですね。それでは!
>勉強ができるかできないかの残酷な真実【遺伝的要因が大きい】
>親・教育者が知っておくべき神経科学者の知見【子どもの脳を成長させるために】
読書メモとして簡単に動画にしています↓↓↓
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