脳科学者の池谷裕二先生の『メンタルローテーション 回転脳をつくる』を読みました。「子どものIQを育ませるなら、この本!」といえる一冊でした。
メンタルローテーションは、日本語では「心的回転」と訳されます。文字通り、頭の中で物体が回ったイメージをすることです。で、これがIQ(知能指数)に関係があります。というのも、IQテスト自体に空間物体問題が含まれているからです。
なぜIQテストに空間物体問題が含まれているかというと、それが脳にとって本質的な能力だからです。この能力は5ヶ月齢の時には、十分な能力を発揮するようになります。なぜそんな小さな頃からこの能力が発達するかと言うと、『生きるために必要な能力』だからですね。
「メンタルローテーションはいち早く発達させておくべき能力である」と、その必要性を生物が認めていることが推察されます。p11
また、メンタルローテーションは以下の能力と相関があります↓
- 論理力
- 算術力
- 問題解決力
- ユーモアの理解
- 自己分析
などです。つまり、メンタルローテーションは鍛えておいて損はないと言うことです。
それで、この本はメンタルローテーションを鍛える問題集となっています。その数、128問。
子ども向けと侮ることなかれ、大人でも普通に難しいです。というか解けない問題がいくつもあります。子どもと一緒になって考えられる問題なので、とてもいい本かと思います。
このような問題が多数出てきます。小学生の頃にこの能力を鍛えていたら、違った人生が歩めていたかもしれません笑
ということで、おすすめ本です。それでは!
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