お受験やら中学入試を受けていない多くの人にとって、高校入試は初めての『入試』になります。つまり、この試験から『競争』の社会へと足を踏み出すわけです。
小学生までは「みんな平等なんだよ!」なんて先生方は言っていたのに、いきなり「これからの社会は厳しいんやで!競争やで!」なんて言い出す大人たちを見て、私は唖然としていたのを覚えています。
競争と聞くと、人を蹴落とすようなイメージがあるかもしれません。実際にそういう側面はあるのですが、「競い合い、自分の能力を高めていく」というプラスの側面もあります。
このサイトでは「勉強ができることは人の一側面にすぎない」ということを前提に、勉強をやっていこうじゃないですかと伝えているつもりです。勉強できることが人生の全てではありませんからね。
ですから、進学校に行く人も、工業高校に行く人、商業高校に行く人にも、差なんてまったくないということを頭に叩き込んでから、この記事の続きを読んでもらえたらと思います。学校にいると、「勉強できる人がすごい!」なんていう偏った価値観に染まりがちですが、それは人のある側面にすぎないということを、くれぐれも忘れないよにしてください。(忘れてしまうと、人格が歪んでしまうので^^;)
前置きは長くなりましたが、中学生の国語の勉強法について書いていきます。ちなみにオススメの教材は格安で一流講師から学べるスタディサプリになります。
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中学生向けの国語の勉強法
国語の勉強の苦しさ
国語の英語・理科・社会と違い、すぐに結果が出るものではありません。何かを覚えたからといって、急激に特典がアップはしないんですね。(漢字や単語を覚えたら上がるけれども)
国語のやっかいなところ
日本語なので「国語なんて雰囲気で点取れるでしょ!」みたいな人も多いです。確かに、特に対策をしなくても点が取れる人はそれなりに取れるんですよね。
ただ、本当に頭がいい人以外は、コンスタントに高得点が狙えません。国語にも確かな得点法があり、それを身につけず、練習せずして、高校受験の本番に挑むと・・・点が取れることもあれば、取れないこともあるというなんとも心配な感じになってしまいます。
「国語なんてなんとなくできるよ!」という思い込みは危険なのです。
まっさきに取り組むべき科目(だと思う)
「国語より数学や英語の方が大事だ!」という考えもあり、国語は後回しにされがちなのですが、私は真っ先に取り組むべき科目だと思っています。
なぜかというと、
- 数学の文章題を読み解くには国語力
- 英語を和訳するには国語力
と、国語は勉学の基礎を築くものです。これは経験上の話ですが、国語が苦手な人はいずれ伸び悩むことになります。高校生に進学し、勉強が難しくなった時、より難解な文章を理解しなくてはなりません。国語にしろ、英語にしろ、数学にしろ、です。
その時に役立つのが国語なんですね。
国語力は大学生になっても、社会人になっても使います。テレビでおなじみの東進衛星予備校講師の林修先生がいますよね?なぜあの人があんなにもテレビでヒットしているのか?
私はやはり国語力にあると思っています。
- 人の心情把握がうまい
- 自分の言葉を的確に伝えられる
- 文章力があるのでテレビ関係者に企画書をわかりやすく伝えられる
- まとめる力がある
などなど、国語力がすごく活かされているのではないのでしょうか。
論理的文章(説明文・論説文)の対策
苦手な人が多い論理的文章。でもここは学習の基礎を形成する部分でもありますので、しっかりと理解しておきたいところです!
論理的文章では段落ごとに次のような形をとります。
- テーマの提示
- 具体例
- 主張
- 結果
という感じに分けられています。だから、段落ごとの内容を意識して読み進めていくことが大切になります。
文学的文章(小説・随筆)の対策
小説を読み慣れてないと、フワフワした感じが苦手かもしれません。これの対策法としては、ズバリ、「誰の視点で描かれているお話なのか?」を考えることです。
- 一人称主人公であれば、主人公の『私』の視点
- 三人称主人公であれば、語り手である『筆者』の視点
お話によって違うので、混同させずに読むことが大切です。
記述の対策
記述を苦手とする人はたくさんいます。逆に言えば、差が出るところです。
「心情を〇〇字以内で答えろ」
このような問題は苦手にしてないですか?
これは日常生活の『訓練』で鍛えれます。例えば、なんでお母さんはこう思っているんだろう?なぜお父さんは怒ったのだろう?などなど、相手の心情を把握できる場面っていくらでもあるんですね。
まずは記述の前に、身近にいる人の気持ちを把握し、それを自分の言葉で言えるようにしてみてください。
古典(古文・漢文)の対策
古文がなぜ難しいのか?
それは、『主語の省略がよく起こる』からです。だから、主語を意識して読んでいかないと、話が全く分からなくなります。
漢文については、レ点や一・二点などを覚えて慣れちゃえすれば、そこまで難しいものではありません。
韻文(詩・短歌・俳句)の対策
ルールを知っておかなくては解けません。
- 詩:詩のスタイル・比喩・感動の中心は何か?
- 短歌・俳句:句切れ・季節・修辞
高校受験に向けての勉強法
高校受験は内申点が大切!
大学受験は内申点なんて関係ないのですが(推薦は関係あるけど)、多くの高校受験では『内申点+入学試験』の総合得点で合否が決まります。偏差値60を超える上位校を狙うのであれば、内申点も入学試験も頑張らなくてはなりません。
住んでいる地域によって、内申点の反映が異なります。例えば、中1から中3までが反映される県もあれば、中2以降などと変わってきますので、とりあえず先生に聞いておいてください。
まー、定期テストを真面目に頑張っていれば、内申点も学力もアップするので、目の前にある定期テストの気を抜かずにコツコツと頑張る人が最後は勝つ仕組みなので、そこもお忘れなく。
各高校の選抜基準を知っておこう
各高校によって選抜基準は違っていて、『内申点重視』や『学力重視』などに分かれます。また、英検などによって加点される資格もあるので、自分が志望する高校はどのような選抜基準があるのかも調べておきましょう。
入試問題は総合力
入試問題は総合力勝負で、中1〜中3までの内容が色々混ざって出題されます。全ての単元で穴がないようにしておかなくてはなりません。
繰り返しになりますが、ここで穴を作ってしまうと、たとえ高校に合格したとしても高校の授業で苦しむことになります。
過去問は必ず解く!
過去問は中3の夏休みに必ず解いて下さい。本屋に行って、過去問を購入して、まずは問題のコピーをとります。なぜかというと、できるようになるまでなんども解く必要があるからです。
解くときは、時間を決めて解いて下さい。「あ、入試問題を解くには、これくらい時間がかかるもんなんやなぁ」と知っておくためにも、時間を意識することは大切なのです。
過去問3年分も解けば自分の苦手単元が分かるので、対策も立てれるようになります。スタディサプリを使えば、すぐにその単元の復習もできますので効率的。
間違えた問題は必ずメモる
一度解き直したからって、人間、そう簡単には頭に入りません。ですので、間違えた問題は、必ずメモして下さい。もしくは過去問をコピーしているのであれば、切り取ってノートか何かに貼り付けましょう。
入試直前の対策
入試直前は「何をやっていいかわからない・・・」となるはずです。そこで慌ててしまうと、精神的にもよくありません。
ここで活用できるのが、『間違いメモ』です。前に間違っていたところを解き直すことで、「できなかった問題が解けるようになってる!」と自信をつけることもできます。
逆に、まだ同じ問題に手こずるようであれば、その単元が苦手ですので、入試までにバッチリと復習をしておきましょう。「苦手なところはない!」という気持ちが精神的安定性をもたらせますから、しっかりと苦手分野は潰しておきましょうね。
おわりに
受験勉強なんてのは、早ければ早い方がいいです。と言っても、「あの高校に行きたい!」という強い欲求がなければ、勉強する気にはなれません。
ですから、まずは「なぜ高校に行くのか?」を真剣に考えてみて下さい。この記事を読んでくれている人は、進学校に行く人が多いと予想していますが、「なぜ進学校に行くのか?」を考えてみて下さい。
ある予備校の先生は、「ほとんどの進学校は自称進学校だ」と言っていました。
あなたが行こうとしている進学校は、毎年何名を一流大学に送り込んでいますか?もしかしたら、あなたが行こうとしている高校は、予備校の先生が言うように『自称進学校』かもしれません。
それでも、その高校に行きますか?それとももっと上を目指しますか?
多くの人に「なぜ進学校に行くのですか?」と聞くと、「大学に行くためだよ!」と答えます。それではなぜ大学に行ったほうがいいのでしょうか?
そういうことも含めてしっかりと考えてみて下さい。もし、東京大学のような一流大学に行きたいのであれば、高校もしっかりと選ばなければなりません。私たち人間は環境の生き物なので、周りの人が勉強すれば自分もするし、周りがしなければ自分もしないのです・・・。
もちろん強い意志力があれば、周りに流されずに勉強できる人もいます。でも、私を含めほとんどの人は意志力は弱いです。あなたはどうでしょうか?
冒頭にも書きましたが、勉強が全てではありません。一流大学に進学することが全てではありません。それらは一つの人生の選択肢です。
中学生の今、それを真剣に考えて答えを出せるわけはありません。でも、高校生になるから、大学生になるから、大人になるからと言って、自然と答えにたどり着くわけでもありません。
答えにたどり着ける人は、『常に考え続けている人たちだけ』なのです。世の中の一流と呼ばれる人たちは、中学生の頃から自分の人生について本気で考えています。考え続けたからこそ、一流になれたとも言えるでしょう。
あなたはどうしますか?
と、すごく意味深な感じで終わってしまうのですが笑。どうか皆さん、自分の人生を真剣に考えて、一生懸命生きてみてください!
アメリカの教育界ではこんな言葉があります。
「Define Your Own Success」
どうでしょうか?訳せますか?
訳すと、
「あなたにとっての成功とは何かを定めなさい」
人によって成功とは様々です。しかし、普通に生きていたら、いい高校に行って、いい大学に行って、大企業の社員になるか、公務員になるかが
「成功だ!」
なんていう価値観を押し付けられます。
でも、それが本当に成功なのでしょうか?
それも成功の一つかもしれませんね。でも、全員に当てはまる成功ではありません。どうぞ、自分にとっての成功を定義してみてください^^
今回の記事も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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