お受験やら中学入試を受けていない多くの人にとって、高校入試は初めての『入試』になります。つまり、この試験から『競争』の社会へと足を踏み出すわけです。
小学生までは「みんな平等なんだよ!」なんて先生方は言っていたのに、いきなり「これからの社会は厳しいんやで!競争やで!」なんて言い出す大人たちを見て、私は唖然としていたのを覚えています。
競争と聞くと、人を蹴落とすようなイメージがあるかもしれません。実際にそういう側面はあるのですが、「競い合い、自分の能力を高めていく」というプラスの側面もあります。
このサイトでは「勉強ができることは人の一側面にすぎない」ということを前提に、勉強をやっていこうじゃないですかと伝えているつもりです。勉強できることが人生の全てではありませんからね。
ですから、進学校に行く人も、工業高校に行く人、商業高校に行く人にも、差なんてまったくないということを頭に叩き込んでから、この記事の続きを読んでもらえたらと思います。学校にいると、「勉強できる人がすごい!」なんていう偏った価値観に染まりがちですが、それは人のある側面にすぎないということを、くれぐれも忘れないよにしてください。(忘れてしまうと、人格が歪んでしまうので^^;)
前置きは長くなりましたが、中学生の理科の勉強法について書いていきます。ちなみにオススメの教材は格安で一流講師から学べるスタディサプリになります。
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中学生向けの理科の勉強法
4分野から均等に出題される
ご存知の通り、中学理科は
- 物理
- 化学
- 生物
- 地学
の4分野に分かれています。苦手な教科や苦手な単元があるとは思いますが、公立高校入試では4分野からほぼ均等に出題される傾向にあります。
理科を得点源にしたいのであれば、苦手教科を作ってはダメなんですね。
分けて対策していく
一度に物理も化学も生物も地学も勉強しようと思うと、頭がパニックになります。ですから、まずは1つの教科、単元を絞って集中して勉強するのが良いと思います。
暗記はコツコツ対策していく
生物・地学は暗記するところが多いので、コツコツ暗記していきましょう。いきなり問題演習をしても、効率が悪いので^^;
暗記の仕方については効率的な方法があるので、こちらの記事を参考にしてみてください→→→【暗記(単語)カードの使い方】一気に覚えるのと小分けに覚えるのでは、どちらが記憶に残りやすいのか?
苦手意識をなくす
特に物理と化学なんですが、一度苦手意識を持ってしまうとズルズルとその気持ちを引きずってしまいます。だから高校では「文系に行く!」という選択を取る人も多いです。
私としては高校で理系に行っても文系に行ってもどちらでもいいのですが、「理系科目が苦手だから」という理由では文系を選択して欲しくないなーと思います。「文系科目が好きだから」だったら全然いいんですけどね。
あと、もう1つ知ってほしいことがありまして、世界的には理系人材を求めています。STEM教育なんて言われてますね。将来のことを考えると、文系よりも理系のほうが就職しやすい・・・かもしれません笑
これは一概には言えないので話半分で聞いてほしいことですが、世界的にはそういう流れだということを知っておいてください。(少し前も、日本の大学の文系廃止論なんてのがありましたし)
話はだいぶそれましたが、理科を嫌いにならないためにもスタディサプリなどを有効に使って、分からないところはすぐ解決してみてください。「あとでいいや」という考えは捨ててくださいね!
概念(がいねん)をしっかりと理解する
概念と聞いて理解できるでしょうか?
例えば、「りんご」と聞いたら、みなさん言葉も知ってるし、りんごがどんなものかも理解できると思います。しかし、「電流」は分かりますか?言葉は知ってると思いますが、意味を正確に言えないかもしれません。
こういう場合、電流の概念がはっきりしていません。つまり概念とは、言葉と意味がセットになったものです。
中学生になると、新しい概念がどんどんと登場してきます。
- 浮力
- 圧力
- ニュートン(単位)
- 分子
- 天体
- イオン
- 化学変化
- エネルギー
などなど、たくさんあります。これらの概念をしっかり理解しておかないと、あやふやなまま学んでいくことになります。あやふやな概念が1つくらいであればなんとかついていけますが、あやふやな概念が3個くら一度に出てくるともう理解不能です。
これは理科だけでなく全てに言えます。
例えば、「日本政府と日銀はデフレを脱却するために金融緩和を実施することにした」という文章・・・理解できないですよね?
たった一文ですが、知らない概念が多すぎるからです。そうなんです、一度に知らない概念が出てくると手も足も出ません。単語を知らないまま英語の文章を読もうとするようなものです。
ということで、しっかりと概念を理解するようにしてください!
つまり基礎を大事にってこと
概念を理解するってことは、つまり基礎を大切にということです。これはどの教科も一緒なんでわざわざ言うことではないんですが、理科は特に基礎をしっかりしておくことが大切かなーと思っています。
「分子ってなに?」と小学生に聞かれても、説明できるようになっていれば大丈夫ですので、そのくらいのレベルを目指してみてください。
高校受験に向けての勉強法
高校受験は内申点が大切!
大学受験は内申点なんて関係ないのですが(推薦は関係あるけど)、多くの高校受験では『内申点+入学試験』の総合得点で合否が決まります。偏差値60を超える上位校を狙うのであれば、内申点も入学試験も頑張らなくてはなりません。
住んでいる地域によって、内申点の反映が異なります。例えば、中1から中3までが反映される県もあれば、中2以降などと変わってきますので、とりあえず先生に聞いておいてください。
まー、定期テストを真面目に頑張っていれば、内申点も学力もアップするので、目の前にある定期テストの気を抜かずにコツコツと頑張る人が最後は勝つ仕組みなので、そこもお忘れなく。
各高校の選抜基準を知っておこう
各高校によって選抜基準は違っていて、『内申点重視』や『学力重視』などに分かれます。また、英検などによって加点される資格もあるので、自分が志望する高校はどのような選抜基準があるのかも調べておきましょう。
入試問題は総合力
入試問題は総合力勝負で、中1〜中3までの内容が色々混ざって出題されます。全ての単元で穴がないようにしておかなくてはなりません。
繰り返しになりますが、ここで穴を作ってしまうと、たとえ高校に合格したとしても高校の授業で苦しむことになります。
過去問は必ず解く!
過去問は中3の夏休みに必ず解いて下さい。本屋に行って、過去問を購入して、まずは問題のコピーをとります。なぜかというと、できるようになるまでなんども解く必要があるからです。
解くときは、時間を決めて解いて下さい。「あ、入試問題を解くには、これくらい時間がかかるもんなんやなぁ」と知っておくためにも、時間を意識することは大切なのです。
過去問3年分も解けば自分の苦手単元が分かるので、対策も立てれるようになります。スタディサプリを使えば、すぐにその単元の復習もできますので効率的。
間違えた問題は必ずメモる
一度解き直したからって、人間、そう簡単には頭に入りません。ですので、間違えた問題は、必ずメモして下さい。もしくは過去問をコピーしているのであれば、切り取ってノートか何かに貼り付けましょう。
入試直前の対策
入試直前は「何をやっていいかわからない・・・」となるはずです。そこで慌ててしまうと、精神的にもよくありません。
ここで活用できるのが、『間違いメモ』です。前に間違っていたところを解き直すことで、「できなかった問題が解けるようになってる!」と自信をつけることもできます。
逆に、まだ同じ問題に手こずるようであれば、その単元が苦手ですので、入試までにバッチリと復習をしておきましょう。「苦手なところはない!」という気持ちが精神的安定性をもたらせますから、しっかりと苦手分野は潰しておきましょうね。
おわりに
受験勉強なんてのは、早ければ早い方がいいです。と言っても、「あの高校に行きたい!」という強い欲求がなければ、勉強する気にはなれません。
ですから、まずは「なぜ高校に行くのか?」を真剣に考えてみて下さい。この記事を読んでくれている人は、進学校に行く人が多いと予想していますが、「なぜ進学校に行くのか?」を考えてみて下さい。
ある予備校の先生は、「ほとんどの進学校は自称進学校だ」と言っていました。
あなたが行こうとしている進学校は、毎年何名を一流大学に送り込んでいますか?もしかしたら、あなたが行こうとしている高校は、予備校の先生が言うように『自称進学校』かもしれません。
それでも、その高校に行きますか?それとももっと上を目指しますか?
多くの人に「なぜ進学校に行くのですか?」と聞くと、「大学に行くためだよ!」と答えます。それではなぜ大学に行ったほうがいいのでしょうか?
そういうことも含めてしっかりと考えてみて下さい。もし、東京大学のような一流大学に行きたいのであれば、高校もしっかりと選ばなければなりません。私たち人間は環境の生き物なので、周りの人が勉強すれば自分もするし、周りがしなければ自分もしないのです・・・。
もちろん強い意志力があれば、周りに流されずに勉強できる人もいます。でも、私を含めほとんどの人は意志力は弱いです。あなたはどうでしょうか?
冒頭にも書きましたが、勉強が全てではありません。一流大学に進学することが全てではありません。それらは一つの人生の選択肢です。
中学生の今、それを真剣に考えて答えを出せるわけはありません。でも、高校生になるから、大学生になるから、大人になるからと言って、自然と答えにたどり着くわけでもありません。
答えにたどり着ける人は、『常に考え続けている人たちだけ』なのです。世の中の一流と呼ばれる人たちは、中学生の頃から自分の人生について本気で考えています。考え続けたからこそ、一流になれたとも言えるでしょう。
あなたはどうしますか?
と、すごく意味深な感じで終わってしまうのですが笑。どうか皆さん、自分の人生を真剣に考えて、一生懸命生きてみてください!
アメリカの教育界ではこんな言葉があります。
「Define Your Own Success」
どうでしょうか?訳せますか?
訳すと、
「あなたにとっての成功とは何かを定めなさい」
人によって成功とは様々です。しかし、普通に生きていたら、いい高校に行って、いい大学に行って、大企業の社員になるか、公務員になるかが
「成功だ!」
なんていう価値観を押し付けられます。
でも、それが本当に成功なのでしょうか?
それも成功の一つかもしれませんね。でも、全員に当てはまる成功ではありません。どうぞ、自分にとっての成功を定義してみてください^^
今回の記事も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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