記憶力アップ!?脳の海馬の仕組みを活かした勉強法

勉強法
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海馬を聞いたことがあるでしょうか?

人の脳には『長期記憶』と『短期記憶』をする領域があります。
長期記憶をする領域が『大脳皮質』と呼ばれるところで、私たちにとって『必要だ!』と思われる情報がそこに保存されます。
では情報が必要かどうかの判断はどこで行われるのでしょうか?
その仕分け作業を行なっといるところが『海馬』になります。

海馬の仕組みを理解することで長期記憶ができやすくなる(勉強につながる)とは思いませんか?ということで、今回の記事では『海馬の仕組み』について書いていきます。

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優先して長期保存される情報

どんな情報が優先的に長期記憶として保存されると思いますか?ちょっと考えてみてください。

わかりました?
答えは『生きていくのに必要な情報』になります。(徳川の歴代将軍の名前なんと覚えても、生きていくのに必要ないからなかなか覚えることができないのです笑)
だから、学校で学ぶ『勉強』はそもそもとして海馬が生きていくために必要とは判断しない情報になっています。

海馬としては「このキノコは食べても良いキノコ」とか「あれは食べたらお腹を壊す食べ物」など、現代ではあまり使わないような情報を優先的に覚えるような仕組みになっています。私たちはやっぱり『動物』なんですよね。
生き残るために進化してきて、危険なものに敏感になるように適応してきたのです。

脳はできるだは覚えたくない

人間の消費するエネルギーのうち何%が脳で消費されるか知っていますか?ヒントとしては、脳の重さは体重の大体2%(1300~1500gくらい)程度です。

正解ですが、脳は全体のエネルギーのうち20%をも消費しています。
囲碁や将棋のプロの世界では、一局(一試合のこと)で体重が2、3キロ減る人もいるそうですから、脳はエネルギー消費がとても激しい機関なのです。

今では簡単に栄養を補給することができますが、満足に食事ができない時代では脳を無駄に稼働させてはエネルギーがもったいないですよね。だからなんでもかんでも長期記憶に保存することは、エネルギーをただただ消費するだけです。
そのため海馬としては無駄にエネルギーを消費させたくはないので、長期記憶に『本当に大切な情報』以外は保存しない戦略を取っているのです。

一般の人々が勉強するようになったのって、人類の歴史的には『最近』です。だから勉強したことをすぐに忘れてしまうのは仕方のないことなのです。海馬が昔の名残で、省エネで稼働しているのだから当然のことですよね(=゚ω゚)ノ

海馬を騙して長期記憶を使いこなそう

海馬を騙すことができれば、『生きていくのに必要ではない情報』も長期記憶に保存することができます。学生にとっては夢のような話だと思います。

しかし、残念ながら騙すといってもそんなに簡単なことではないのですね・゜・(ノД`)
結局は『努力!』で覚えるしかありません。しつこく海馬に情報を送り込むことで、海馬「何度もこの情報が入ってくるな。ということは重要な情報なんだな。よし、長期記憶に保存しておこう」と、長期記憶フォルダに入れてくれるのです。

「なんだ・・・ただの反復か・・・つまんない」と、思うはずです。だけど『効率の良い反復』があるので、以下にはその方法を書いていきたいと思います。

記憶の忘却曲線

意外だと思われるでしょうが、記憶力は人によって個人差はほとんどなく、誰でも同じように忘れていくことがわかっています。
この忘れていく記憶量と時間の関係性をグラフにしたものは『忘却曲線』と呼ばれています。

記憶の忘却曲線

wikipediaより引用

このグラフで面白いところが、忘れるスピードが一定(直線的)ではないところです。グラフを見ると、記憶してから24時間後には半分以上は忘れています。「でもあの人記憶力いいよなぁ〜」と思う人がいるかもしれませんが、世間一般的に「記憶が良い」と言われる人は、記憶のテクニックがあると思っておいてください。(テクニックではないですが、興味がある分野だったら覚えやすいですよね?)

忘却曲線の傾きを緩やかにする方法

忘却曲線の傾きを緩やかにする方法があります。それは『復習』をすることです。何度も何度も復習を行うことで忘れる速さが緩やかになっていくのです。「え?それだけ・・・」と言われそうなので、以下に復習のやり方を書いていきますね(`・ω・´)”効率の良い復習方法は存在します。

復習のタイミング

復習のタイミングはいつが良いと思いますか?実を言うと復習はいつやっても効果が同じというわけではないのです。

1回目の学習が終わって、復習のタイミングが1ヶ月以上あいてしまうと、1回目の学習がほぼ無意味になってしまいます。脳の海馬は1ヶ月をかけて情報の整理整頓をし、必要な情報は覚え、必要でない情報は忘れてしまうのです。
だから初めて習ったことを1ヶ月以上あけて復習をすると、海馬にとって初めて学習することと一緒になってしまうのです。だから海馬と忘却曲線を考慮した上で、復習するべくタイミングは、学習した次の日に1回目、その1週間後に2回目、その2週間後に3回目、その1ヶ月後に4回目、約2ヶ月かけて定期的に脳に情報を与えることで海馬は必要な情報だとして記憶します。

「うわ、めんどくさい!」と思うでしょうが、受験勉強で高い点数を取りたければ、この方法が良いはずです。勉強したのに「忘れた!」ってすごく時間の無駄なことですからね。

インプットよりアウトプットで記憶される

記憶の特性として、『インプットよりアウトプット』をすることで記憶の定着が高まります。どういうことかというと、覚えたいところは教科書や参考書を眺めるより、覚えたいところをテスト形式にして解いたほうが記憶の定着が高いのです。

 暗記し直す単語再テストする単語
グループ1全ての単語全ての単語
グループ2間違えた単語のみ全ての単語
グループ3全ての単語間違えた単語のみ
グループ4間違えた単語のみ間違えた単語のみ

どのようにしたら最も効率的に単語を記憶できるかのテストを行いました。全てのグループで、単語の記憶&再テストを行い、満点が取れるまで繰り返しました。グループ1では、テストで正解した単語、不正解の単語関係なく、全ての単語を覚え直し、再テストでも全ての単語のテストを行いました。
グループ2では、テストで不正解の単語のみを覚え直し、再テストでは全ての単語のテストを行いました。
グループ3では、テストの正解・不正解関係なしで単語を全て覚え直し、再テストでは不正解だった単語のみテストを行いました。
グループ4では、テストで不正解の単語のみを暗記し直し、再テストでも不正解だった単語のみを解きました。

もっとも早く再テストの点が満点になったグループはどこだと思いますか?
この実験の面白いところで、テストが満点になるまでの時間はどのグループも一緒だったのです!

しかし、1週間後に同じテストをするとグループ間で点数の差が開いたのです。グループ1とグループ2では約8割正解し、グループ3、グループ4では3〜4割しか正解しなかったのです。そう、2倍以上の差が開きました。このグループ間の違いは、グループ1と2は再テストで全ての単語を解き直したのに対し、グループ3と4は再テストで間違った単語のみを解いていたところです。
つまり、再テストでは正解・不正解関係なしでアウトプットすることが記憶の定着につながるということです。だから、中間テストや期末テストで不正解だったところを解き直すのは絶対なのですか、全て解き直したほうが受験につながるということがわかりました。

まとめ

いかがだったでしょうか?今回の記事では『海馬の特性を知った上での記憶力アップの勉強法』について書いてきました。それでは簡単に今回の記事をまとめてみたいと思います。

  • 記憶には長期記憶と短期記憶がある
  • 記憶の仕分け作業を行なっているのが『海馬』
  • 長期記憶に優先的に保存される情報は『生存に必要な情報』
  • 生存に必要な情報以外は脳はできるだけ覚えたくない
  • 反復することで生存に必要のない情報でも脳に記憶させることが可能
  • 記憶の忘却曲線というものがあり、1日後には半分以上忘れてしまう
  • 忘却曲線の傾きを緩やかにし、記憶に残すためには『復習』しかない
  • 効率の良い復習方法がある
  • 学習した次の日に1回目、その1週間後に2回目、その2週間後に3回目、その1ヶ月後に4回目、約2ヶ月かけて記憶を定着させる
  • 脳はインプットよりアウトプットを重視するため、再テストをする際は間違ったところだけでなく、全て解き直す

今回も最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございました。

参考にした本 『新潮文庫 受験脳の作り方 池谷裕二著』

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