子どもの将来のために親が知っておくべき日本の少子高齢化

子どもの将来のために親が知っておくべき日本の少子高齢化 教育
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  • 高齢化
  • 少子化

この2つが日本の抱えている重大な問題です。これらの問題が今後どのような影響を与えていくのかを見ていきたいと思います。

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少子高齢化社会がもたらす影響

少子高齢化は一体どんな影響をもたらしていくのでしょうか?色々な考え方があるでしょうが、ここでは

  1. 少子高齢化が与える社会保障の影響
  2. 少子高齢化と日本の経済事情
  3. 格差の広がりについて
  4. 移民の受け入れ

について考えたいと思います。

1人の高齢者の面倒みるには何人必要?

まずは日本人の年齢構成をみてみましょう。2005年は0~14歳までの子供が占める割合は13.8%で、65歳以上は20.2%でした。15~64歳が66%を占めています。このばか66%の人たちが、高齢者の年金などの面倒をみる働き盛りの人たちです。
この66%を65歳以上の人たちの20.2%でわり算すると、値は3.3になります。つまり、1人の高齢者を3.3人の働きざかりの人たちで面倒見るということになります。

では、今現在でいうと、2.2人で1人の高齢者の面倒見るということになっており、2050年になると、1.3人で1人の高齢者の面倒見るという時代になります。これでも年金制度が破綻していない!という人がいますが、多分その人は算数ができない人なんでしょう。もちろん、消費税を大幅に上げたり、年金支給年齢を大幅に後にすれば、年金制度の維持はできるでしょうが、それでも制度は破綻していないなんて言えるのでしょうか?

自分の子どもの将来は、今ある年金制度が維持できるという思いは捨てて、子育てを考えた方がいいはずです。

どの年齢におむつが1番売れるのか?

日本衛生材料工業連合会は、数年以内に大人用の紙おむつの生産量が、子供用おむつの生産量を追い越す見込みだと発表しました。ボクにとってはすごく衝撃的な発表でした。おむつといえば子供連想しがちですが、これからの時代は大人を連想する可能性が高いのです。

2050年では人口の4割が65歳以上になると予想されています。街を歩けば高齢者ばかり、子どもが全然見当たらないのが普通になりそうです。都会に住んでいるひとはわからないかもしれませんが、地方ではもうその現実が差し迫っているの垣間見ることができます。

将来的に、今の子どもの4人に1人は介護従事者になると言われています。だから自分の子どもがそういう仕事につく可能性が高いというのは知っておかなくてはなりません。4人に1人、つまり、25%です。もちろん、介護従事者の仕事はやりがいもあり、必要な仕事です。しかし、「これから君は不特定多数の高齢者のお世話を、定年するまでの40年間以上、この仕事をやり続けるんだ」と、自分の子どもに言えるでしょうか?

下がり続ける平均年収

なぜ子供が減るのか?その理由のひとつが、経済の停滞による将来の不安、女性が働きだしたことによる自立志向、それに加えて、女性が男性に求める年収がバブル並であることなどがあります。よく聞くアンケートかもしれませんが、未婚の女性に「結婚相手に求める年収はどれくらいですか?」という質問をしたところ、「600万円以上」と回答した女性が全体の40%以上いました。でもこれってバブル期想定なんですよね・・・。今、年収600万以上稼いでいる未婚の男性は4%ほどしかいません。

もっとも多い年収は200~400万円で約45%です。これが日本の現実です。経済がほとんど停滞している日本ではそこまでの高給取りになることはできません。そしてどんどんと消費税は上がっていき、昔は3%だったのが、今では8%、そろそろ10%になるとして、将来的には北欧並みの20%台になるのかもしれません。

これから経済が爆発的によくなるとは考えられませんので、これからも年収は上がることなく、結婚率も高まることなく、子供の出生率も上がることはないでしょう。(フランスのような政策を取らない限り)

広がる格差

これから格差がどんどんと広がっていくと言われています。その実感はないかもしれませんが、徐々に日本でも格差は開いています。先ほど書いたように年収600万円以上の男性は4%ほどしかいませんが、これはあくまで平均です。年収1000万円の人もいれば、3000万円の人もいるのです。その反面、年収200万円ほどの人もいます。

子どもの貧困という言葉を聞いたことがあるでしょうか?今、子どもの6人に1人は貧困状態にあると言われており、満足にご飯を食べることができない子がいるのです。例えば、夏休み明けになるとすごく痩せて学校に来る子がいます。その理由は分かりますか?
答えは、夏休みの間は給食が出ないからです。

このようなことがどんどんと増えていっています。当然そんな子は塾などにいくことはできません。塾にいけないから、塾にいっている子より成績は悪くなり、そのため良い大学にも行けなく、良い会社に入ることもできません。こういうのを格差の固定と言いますが、一度格差の下側に入ると抜け出すのと個人では無理になっていくのです。

今、塾に行けている子は、それだけでありがたいことだと思っておいてくださいね。

親として子どもの将来のために考えたいこと

  • 子どもは減る
  • 高齢者は増える
  • 働き世代の負担は増える
  • 消費税は上がる
  • 社会保障は上がる
  • 格差は広がる

こういう負のスバイラルに入っているのが、今の日本になります。これを解決するための方法として『移民の受け入れ』が議論に上がっています。移民の若い人たちが働いてくれれば、高齢者を支えるための働き世代の負担も減ることになります。

ですが移民の受け入れは良いことばかりではなく、熾烈な競争が始まる可能性が高いのです。例えば、移民の人でとても能力が高いのに、安い時給でOKと言い出したら、会社側は日本の若者を雇う理由がないんですよね。

  日本人 移民
給料 高くないと嫌 高くなくてもOK
福利厚生 揃ってないといや 揃ってなくてもOK
仕事の意欲 働くってだるい 働きます!!

移民の人って日本人にはないハングリー精神があります。母国ではそもそも働けなかったり、働けたとしてもすごく低賃金だったりするので、今の日本人が「こんな安月給で働けるか!!」っていう労働観機能でも喜んで働いてくれるかもしれのいのです。

あなたが経営者だとしたら、日本人と移民のどちらを雇いますか?このグローバルな環境の中、子どものライバルは日本人ではなくなる可能性が大いにあります。外国の人かもしれないし、なんならAIやロボットだったりします。低賃金で生産性が高い人orロボットを雇うのが普通の時代がこようとしています。そんな世界がくるとして、子どもに身につけてもらいたい力ってなんでしょうか?
以前、数人の親の方々に質問したところこんな答えが返ってきました。

  • コミュニケーション能力
  • 英語力
  • プログラミング力
  • お金を稼ぐ力
  • 道徳観
  • 自分のやりたいことを主張する力
  • 責任を負う力

です。人によって様々ですよね。
その人の生きた経験で「これが重要だ!」とかありますもんね。

それでは・・・厳しい言い方になるかもしれませんが、「あなたは子どもに身につけてもらいたい能力を自分も身に付けようとしていますか?」

要は、自分も何かしらの能力を高めるような行動をとっていますか?ということです。基本的に親は子どもにやらせるだけで、自分は高みの見物をしています。高みの見物は言い過ぎかもしれないので、訂正しておくと、教育熱心な親は『応援』とかはしているのですが、自分ではやりません。子どもは親を真似るものです。

先ほど挙げた「子どもに身につけてもらいたい能力」って『やり抜く力』さえあれば、どれでも身につけることができます。やり抜く力、すなわち、最近流行りの『GRIT』ってやつです。
ではその『やり抜く力』はどうやって身につけさせるか?私は背中を見せるしかないと思っています。子どもにこう思われたくないですか?

  • 「私のお父さんとお母さんは、すごく努力家なんだよね。もう結構な年齢なのに未だに新しい知識を学ぼうとするんだ。幾つになっても努力する両親だから尊敬しちゃうよ。」
  • 「私のお父さんはずっとランニングをやってるから、友達のお父さんと比べてもスマートなんだ。ちょっと誇らしくなるよね。」
  • 「私のお母さんは趣味のブログに料理の画像を毎日アップしていたら、出版社から連絡があって本を出すことになったんだよ。何が嬉しいって、お母さんの料理って本当に美味しいから、それが多くの人に伝わるかもしれないって考えるとワクワクしちゃうんだ。」
  • 「私のお父さんはとっても厳しいんだよね。でも自分にも厳しくて、やると決めたことは絶対にやり抜くの。そういう姿を見ていたら、大黒柱って感じがして、いざという時に頼りになるお父さんなんだなって思うの。」

親がやり抜いている背中を見て、子どもはやり抜く力を学んでいきます。「子どもに何を学ばせたいか?」、そんなものは決まっていますよね?一人の親として、これだけは知っておかないといけないことだと思い、記事にしました。やり抜く力さえあれば、日本にどんな未来が待ち受けていたって、子どもは成功するはずです。

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