子どもの成長を加速させる『自立心』の育て方

自立心を育てる 教育
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教育と聞くと『教育=勉強』と思われがちです。しかし勉強というものは教育の1つの側面にすぎません。それなのに勉強させることを教育の一番の目的としてしまうと、『勉強はできるけど・・・』という子どもに育ってしまいます。

 

大学に入学することが人生の全てならそれで良いでしょうが、違いますよね?勉強以外にも教育としての大切な役目はあります。

 

今回の記事では、『子どもの自立心を育てる方法』について書いていきたいと思います。

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子どもの自立心を育むために

自立とは自分で考え、行動し、その行動の結果に責任を持つことです。ですが、自分で考えて行動するのはすごく難しいことです。大人でもできる人は少ないです。

 

自分で考え、行動するということは「主体性がある」ということです。主体性を持つためには「夢」や「目標」が必要です。

  • 「〜するために努力する」
  • 「〜になりたいから頑張る」

など、自分を成長させようとする原動力が、主体性には不可欠です。

 

以下で、主体性の発揮のためにマズローの欲求段階説を用いてモチベーションの上げ方について説明していきます。

マズローの欲求段階説

下図がマズローの欲求段階説です。

マズローの欲求段階説

マズローとはアメリカ合衆国の心理学者であり、人間性心理学の生みの親とされています。人間性心理学とは、心の健康についての心理学を目指すもので、人間の自己実現を研究する学問のことです。

 

マズローは「人間は自己実現に向かって絶えず成長する生き物である」と仮定し、人間の欲求を5段階の階層で理論化しました。下層にある生理的欲求と安全の欲求は今の日本ではたぶん満たされています。(生理的欲求が食事・睡眠・排泄などの本能的な欲求で、安全の欲求は身の危険についてですが、日本は安全な国ですのでここも満たされていると思います。)

 

これらが満たされると、一つ上の階層の欲求を求めるようになります。つまり、生理的欲求と安全の欲求が満たされると、次に『所属と愛の欲求』が現れます。

 

これは『社会的欲求』とも言われており、「集団に属したい」や、「仲間が欲しい」と求める欲求のことです。ここが満たされてないと孤独を感じたり、不安を抱いたりします。子どもにとって学校での友人との付き合い方が関係してきますね。

 

社会的欲求を満たすと、次は『承認の欲求』を求めるようになります。「周りの人から認められたい」、「尊敬されたい」という欲求です。これには低いレベルの欲求と、高いレベルの欲求があります。それは他者からの評価と、自分からの評価です。

 

当然、低いレベルでは他者からの評価を気にします。しかし高いレベルでは他者からの評価よりも、自分自身の評価を重視します。高いレベルになることで『自分を磨いていく』という自立心が生まれてきます。

 

しかし、ここの欲求が満たされないと劣等感や無力感を感じます。「自分は何をやっても無理なんだ」などなど、そんな学生もいますよね。ぜひ自分に自信を取り戻してもらいたいものです。

 

以上4つの欲求が満たされてようやく『自己実現の欲求』が出てきます。自分の持つ能力、可能性を信じ、それを発揮して、なにか創造的なことをしたいという欲求が生まれます。ここまで来て、ようやく自分の夢を実現できるかどうかの始めの一歩を踏み出すことになります。

テニスプレイヤーの錦織圭選手の場合

スポーツ選手なんかを見てるとよくわかります。例えばテニスの錦織選手はコーチをマイケルチャンコーチに変えてから、素晴らしい結果を出すようになりました。

 

コーチを変えるまでの錦織選手はトップの選手と「戦えて勝てたらいいな」ぐらいに思っていたらしいのですが、マイケルチャンコーチの教えにより、自分の力、可能性を信じて、「もう勝てない選手はいないと思う」と発言していました。

 

それ以来、自分よりも上位の選手にも安定して勝てるようになり、世界ランキングも自己ベストの5位まで上げていきます。錦織選手の例を見ても分かる通り、『自分を信じる』ということがものすごく重要なんですね。

お父さん、お母さんができること

長々と説明しましたが、ようは『自立心を出すためには下層の欲求から満たしていかないとダメ』ということです。所属と愛の欲求が満たされ、そして承認の欲求に移行しないと自立心は生まれてきません。

 

自立心が生まれてないのに、お父さんお母さんに「勉強しろ」と言われても、本当の意味での勉強をすることはありません。「親に言われたから勉強をしてる」という子どもが自分の人生を切り開いていくことができるでしょうか?

 

目指すべきは自己実現の欲求です。その前にある多くの欲求を満たしてあげましょう。特に最近の多くの学生は所属と愛の欲求に飢えている傾向にあります。

 

人間関係がうまくいってないと、孤独を感じたりするので勉強どころじゃなくなってしまいます。ご両親や友達でしか解決できない問題でもあるので、もしお子さんがこういうことに悩んでいるようでしたら、勉強よりもまずここの解決を優先しましょう。

 

勉強は子どもがやるべきことです。しかし、モチベーションを上げていくことは、子どもの周りの環境に大きく依存します。そこの環境についてはお父さん、お母さんの力の見せ所になります。

おわりに

今回の記事では『子どもの自立心を育てる方法』について書いてきました。ということで今回の記事内容を簡単にまとめます。

  • マズローの欲求段階説の低次元欲求から満たしていくことで、自立心が生まれる
  • 自立心を形成できるような環境を作ることが親の役目

それでは!

 

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