家に本がある子のほうが賢いのか問題。定期的に言われる話ですな。
オーストラリア国立大学と米ネバダ大学の研究者たちが2011〜2015年に31の国と地域で、25〜65歳の16万人を対象に『国際成人力調査』のデータを分析したところ、
「本が家にあったほうが子どもが賢くなるぞー」
と言うことがわかりました。
子どもの時に、自宅に紙の本が何冊あったかが一生を左右する:大規模調査
──本に囲まれて育った中卒と本がなかった大卒が同じ学力https://t.co/Qf1zKb5ydq …#教育 #学力 #読書— ニューズウィーク日本版 (@Newsweek_JAPAN) October 18, 2018
因果関係が分からないのは仕方のないところですけれども^^;
結論は以下の通り。
データが最も詳細にわたって取れたオーストラリアを例にとっても、裕福さやIQ、学校の成績などを調整した後のデータでも同じ傾向がみられ、研究者らは、どのデータを考慮して調整した場合でも、「本に囲まれて育つことには利点があるという結果が出た」としている。
そりゃまー当たり前の話ですわな。
本に囲まれて育った中卒は大卒と同じ学力
最終学歴が日本で言うところの中学卒業程度(13〜14歳)であっても、たくさんの本に囲まれて育った人は、大人になってからの読み書き能力、算数、IT能力が、本がほぼない家で育った大卒の人と同程度(どちらも全体の平均程度)だということが分かった。読み書きや数学の基礎知識において、子どもの時に本に触れることは教育的な利点が多いと研究者たちは述べている。
興味深い話ですよね。
というか本を読む能力がなければ、大学の難しい専門書は読むことができません。受験勉強のパズル的な問題は解けても、大学で習うことはサッパリという人が多いです。
家に本を置いておくだけでは多分意味がない
結局のところこの問題は、親が本を読んでいるかどうかだと思うんですね。
- 両親が本をたくさん読む
- 本を読んで様々な知識を得る
- その知識をもとに子育てをする
- 子どもはいろんなことを学習する
というステップなんだと思います。
家に本があるのは“親が本を読んだから”であって、読まない本を置いてるだけでは意味がないです。
日本人の家の本の量は?
世界全体の自宅の平均書籍の量ですが、115冊。トップはエストニアで218冊。じゃあ日本はと言うと、平均以下の102冊なようですー。
- エストニア 218
- ノルウェー 212
- チェコ 204
- デンマーク 192
- ロシア 154
- ドイツ 151
- オーストラリア 148
- 英国 143
- カナダ 125
- フランス 117
- 米国 114
- アイルランド 107
- 日本 102
- ベルギー 95
- チリ 52
- シンガポール 52
- トルコ 27
オーストラリアが多いことにびっくり。意外ですわ。
おわりに
結局のところ、いつもながらの当たり前の結論に至るのですが、
「子どもに本を読んでもらいたいなら、まずは親が本好きになれ!」
ということですなー。
「若い頃に本を読んでなくて後悔した」という人はたくさん知ってますが、「本をたくさん読んで後悔した・・・」という人はいまだに見かけたことも聞いたこともありません。ということで、本オススメです!
原文はこちら↓↓↓
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