就活ではエントリシート通過後、グループディスカッション、グループワーク、グループ面接のどれかに選考が進んでいくはずです。それぞれの違いは理解しているでしょうか?理解している人はこの記事は読まなくて大丈夫ですが、まだよくわかってないという方は参考にしてみてください。
グループディスカッション(GD)とは?
グループディスカッションとは、数人の学生でグループに分け、テーマを与えて議論させるものです。そして、議論で出た結論を発表させたりします。(しない場合もあります。)
基本的にはグループ1つにつき、試験官1人がつき、学生の言動を観察します。
グループディスカッションはいつあるの?
グループディスカッションは内定までの選考段階のいつあるのでしょうか?
一般的には、エントリーシートが通過した後の最初の選考にあります。または、エントリーシートが通過した後の一次面接を通過した後の選考でグループディスカッションがあります。
なんのためにグループディスカションは行われるのか?
なんのためにグループディスカッションは行われるか?
たくさんいる学生から、会社に合わなそうな人を落とすためです。ですから、基本的に変な言動をしない限り落ちる事はありません。普通の人はとる、人としての最低限のマナーができていない人はとらない。これがグループディスカッションです。
さて、ここで重要な事ですが、無理をしないように、自分を出していきましょうね。自分の個性と、会社の個性がマッチしていることが重要で、無理して就職することが目標ではありません。無理して性格を作って就職しても仕事が嫌で嫌で仕方が無くなってしまいます。
個性には
- 「発想力がある」
- 「みんなをまとめることができる」
- 「積極的に発言できる」
- 「的を得た発言ができる」
- 「リーダーシップがある」
- 「場を明るくする事が出来る」
- 「誰かが発言したことを、メモできる」
- 「人の話をよく聞ける」
と、様々なタイプがあります。
だから、みんながこぞってリーダーシップをとる必要はありません。こういうグループディスカッションではリーダーシップを出すことが、高評価に繋がると勘違いしている人が多くいます。そうではなくて、自分らしさが大事なんですよ。会社によって『発想力重視』や『リーダーシップ重視』はあると思います。ですが、組織は総合力です。そこを忘れないでくださいね。
グループディスカッションの対策
GDを簡単に説明すると、
- 人数:4〜8名くらい
- 時間:15分〜60分くらい
- テーマ:様々(時事ネタ、業界ネタ、価値観を問うネタなどなど)
- 目的:あきらかに会社に合わなそうな人、おかしそうな人を落とす。
グループディスカッションの評価基準は?
- チームに貢献できているか?
- 目標達成意欲はあるか?
- 自らの役割を意識できているか?
- 目標を達成できているか(ここが一番重要)
チームのメンバーと仲良くすることは重要ですが、仲良しチームではだめなのです。仲はいいけど、目標は達成できませんでした。そんなチームは会社に必要ありません。目標を遂行することが最重要です。
グループディスカッションでの各役割
- 司会:目標を達成させるために、チームの方向を導く
- 書記:意見をまとめ、言葉を視覚化させる(重要)
- 発表者:チームの結果、その理由を発表
- タイムキーパー:時間内に目標を達成させるため、時間を管理
- その他(役割につかないでグループディスカッションに参加)
無理に役職につく必要はありません。できない役を無理してやる事はマイナス評価です。それと、タイムキーパーは簡単だと思われがちで、やりたがりが多いのですが、意外と難しい役割です。なぜなら、議論が白熱したとしても、予定の時間を過ぎそうなら、議論を止める必要があるからです。
グループディスカッションの流れ
- 課題が発表されるまでは、メンバー同士の挨拶(名前はメモすること)
- 役割を決める。(最近では決めない場合もある。メンバーと相談すること)
- 時間配分を決める。(時間配分をしないチームは確実にダメ、社会は時間が重要)
- 目標を明確にする。
- 全員で問題点を洗い出す。
- 全員で解決策を出す。
- まとめる。
- 発表
これが流れです。
④の目標を明確にすることがとても重要になります。メンバーの数が多ければ多いほど、各々が思っている目標に違いが生まれてきます。目標を1つにしておかないと、食い違いが生じ最終的な結論があやふやになってしまいます。④の目標の明確化は、時間がかかっても必ず「明確」にしましょう。
グループディスカッションで必要なこと
ここで心に留めておいてもらいたいことがあります。
『一人では解決できないことは多々あります。そして社会に出るということはチームで問題に取り組むという事です。』
これは覚えておいてください。どれだけ優秀であろうと、個人で解決できる事はこれからどんどん限られてきます。グループディスカッションでは自分の優秀さをアピールする場ではありません。チームとして問題に取り組むことができ、目標を達成できるかをみているのです。
グループワークとは?
グループディスカッション(GD)によく似ているものにグループワーク(GW)があります。これも少人数のグループに課題を与えて、共同で作業をさせます。グループという名のつく試験は必ずと言っていいほどチームワークをみられます。だから、グループディスカッションと一緒でチーム内での自分の役割を明確にしましょうね。
グループワーク対策
課題の内容は、「低迷している企業をV字回復せよ」とか、「ある新規店舗で売り上げを成功させるためには?」とかとかです。グループワークではチームで作業ができるかを評価されるので、チームメイトと協力し、時間内に作業を終える事が重要です。
グループワークでもよくあることが、議長や書記、タイムキーパーなどの役割分担を決めることです。グループディスカッションのところでも書きましたが、「自分ができる役割をすること」を大切にしてください。無理に議長をする必要はありません。無理をしてしまったらチームメイトにも迷惑がかかってしまいますからね。
ここでも重要なのは自分らしさを出し、企業の方にみてもらうことです。グループワークも普通にしていたら落ちることはありません。皆の意見をちゃんと聞き、発言できそうなところではきちんと話す。積極性が重要だと言う人もいますが、積極すぎる人は迷惑です。
そして何より、グループワークではチームで合格するという気持ちが大事です。
グループ面接とは?
グループ面接なんて就職活動で初めてするという方も多いはず。というか、ほとんどの人が初めてでしょう。やっぱり前もってグループ面接のやりかたを知っているかいないかは重要です。ということで、グループ面接のマナーをまとめていきます。
入室するとき
面接が始まる前にネクタイや髪などの身だしなみは整えておきましょう。最初の人がドアを2〜3回ノックし、「どうぞ」という声が聞こえればドアを開けます。ドアを開けて「失礼します」+一礼で入室します。最初の人が進みだしたら次の人も同様の行動をとり、最後に入室した人が、ドアを両手でしめます。
最初の人は、最後の人が来るまで椅子の前で立って待ちます。緊張するのはわかりますが、目線をキョロキョロしないでくださいね。面接官が「どうぞ」と言われたら「失礼します」+一礼をして、椅子に座りましょう。椅子には深くかけないで姿勢を正して座ってください。猫背は絶対ダメですよ!
面接中
面接官から雑談やら、自己紹介をしてくださいなどの質問があるので、大きな声でハッキリ答えましょう。質問などは順番関係なくランダムにとんでくることがあるので油断禁物です。
時々、「自己紹介をしてください」と言われているのに自己PRをしてしまう人がいます。自己紹介は『大学名+名前+一言』、なので間違えないように。また、自分が喋った後に「以上です」と相手に発言の終わりを伝えましょう。
面接中にはきょろきょろしないでくださいね。緊張するのは分かりますが、面接官の眼を見て堂々としましょう。それに、他の人が質問をされているときには、軽くうなずくなどの反応をとりましょう。ちょっとした気遣いをみせることも重要です。もちろんうなずき過ぎるのもおかしいので極端な行動はしないでくださいね。
退出するとき
面接官が「それでは今日の面接は以上になります。」と仰られたら、立ち上がり「ありがとうございました」+一礼しましょう。礼のあとは面接官の顔を見ましょうね。礼したあとにすぐ退出しようとするのは態度が悪く見られてしまいます。
ドアの前まで来ると、ドアの前で面接官の方を振り返り「失礼しました」+一礼をして出ましょう。
*全体的に言える事ですが、一礼など動作のあとは面接官を見ましょう。そうすることで、自信がある印象を与える事ができます。また、多人数のグループ面接では内容よりも印象が大切です。
面接官の立場になってみましょう。たくさんの学生を相手にする中、全ての学生が話した内容を覚えることは不可能です。だからこそ、ハキハキ喋るとか、背筋が伸びてるとか、自信がありそうに見えるとかが重要なのです。こういう多人数の面接では、悪い点をできるだけ見せないことが重要なんですね。
まとめ
いかがだったでしょうか?今回の記事ではグループディスカッション、グループワーク、グループ面接について書いてきました。ここでいろいろと書いてきましたが、やっぱり慣れが必要です。だから企業をできるだけたくさん受けて場慣れしてみてください。どうしてもグループディスカッションやグループワークって難しいんです。メンバーがメンバーだと自分が思うようには決してできませんし、印象付けさせようとして変な人が議長になる場合もあるし、やたら喋る人がいて発現時間が長くて時間を押す場合もあるし・・・。
自分は議長はやらないだろうと思っていても、メンバーが静かそうな人ばっかりの場合だってありますしね。どういった状況で、自分がどういった行動とるか、これが試されるのがグループディスカッションとグループワークです。だから面白いですよ。いろんな人を知ることができるし、あの人の発言すごいなぁとか、あの人あんなことを発言しなかったらいいのになぁとか、今後の参考にするべきことがたくさん見つかります。
ということで緊張しつつも、楽しみながら選考に進んでみてください。本日も最後まで記事を読んでくださりありがとうございました。
コメント