こんなニュースがありました。大学に就職できずに43歳で自殺した女性研究者の話です。
「明日は我が身・・・」と思う研究者も多いかもしれません。
衣食住は両親が頼り。研究費は非常勤講師やアルバイトでまかなった。研究職に就こうと20以上の大学に応募したが、返事はいつも「貴意に添えず」だった。読まれた形跡のない応募書類が返ってきたこともあった。
安定した職がないまま、両親は老いていく。14年、苦境から抜け出そうと、ネットで知り合った男性との結婚を決めた。だが同居生活はすぐに破綻。自らを責めて心を病んだ。離婚届を提出したその日に自死した。
父(81)は、「今日の大学が求めているのは知性ではなく、使いやすい労働力。玲はそのことを認識していた」と語る。
90年代に国が進めた「大学院重点化」で、大学院生は急増した。ただ、大学教員のポストは増えず、文科系学問の研究者はとりわけ厳しい立場に置かれている。首都圏大学非常勤講師組合の幹部は「博士課程まで進んでしまうと、破滅の道。人材がドブに捨てられている」と語る。
引用:https://www.asahi.com/articles/ASM461CLKM45ULBJ01M.html
博士号取得者は増えたけれど、大学のポストは増えていません。そして雇用の流動性が低い日本。研究者の道は絶望的かもしれません。特に文系。
今の日本に求められている研究者の力は「金を稼ぐ力」。金を稼げない研究者はいらないのです。(誰も口に出さないけれど)
これは社会問題です😱
博士課程に進学を考えている方は頭に入れておいてください。博士課程を考えるなら、海外に出ることを前提に考えた方がいいかもしれません。
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