センター試験に代わる試験として導入される『大学入学共通テスト』。2021年1月から実施されます。
大学入学共通テストについての詳細はまだ決まっておりませんが、このページでは概要について書いていきます。(2018年11月)
大学入学共通テストの詳細な情報は『独立行政法人 大学入試センター』で確認してください。
これ以降は、大学入学共通テストのことを『共通テスト』と書きます。
センター試験はいつが最後?
センター試験は2019年度(2020年1月)の実施を最後に廃止されます。
そして、2020年度(2021年1月)より、大学入学共通テスト(共通テスト)がスタートします。
2018年4月時点の高校1年生から共通テストを受験することになります。
共通テストの時期は?
センター試験と同様、1月中旬の2日間で行われます。
2月以降に各大学で個別入試が行われる
共通試験を受けた後は、2月以降に各大学の個別入試が行われます。
つまり、
- センター試験→共通テスト
- 二次試験→個別入試
という名前に変わったようなものです。
共通テストの内容は?
- 「国語」
- 「地理歴史」
- 「公民」
- 「数学」
- 「理科」
- 「外国語」
の6教科30科目から選択して、受験することになります。
共通テストでは記述式問題が出題される
センター試験ではマーク問題だけでしたが、共通テストでは記述式問題が出題されます。
というのも、これからさらにグローバル・多様化する社会に向けて、
- 思考力
- 判断力
- 表現力
を鍛えるため、それらの力を問う問題が出題されます。
これがセンター試験と共通テストの大きな違いでしょう。
共通テストは二段階に分けられそう
2020年度からいきなりすべての科目で記述式問題を導入するのは難しいとのことで、まずは国語と数学で導入されます。
そして、2024年度以降は地理歴史・公民・理科分野にも記述式問題を広げる予定となっています。
英語は「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能評価を導入
英語はセンター試験と大きく変わりまして、「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能評価が導入される予定です。
センター試験では「読む」「聞く」の2つだけでしたが、共通テストでは「書く」「話す」ことが求められます。
これらの技能を評価するのは難しいため、すでに4技能を評価している民間の資格・検定資格を活用する予定になります。例えば、
- 「ケンブリッジ英語検定」
- 「TOEFL iBT」
- 「TOEIC L&R/S&W」
- 「TEAP」
- 「実用英語技能検定」
などになります。
英語のテストは、2020〜2030年度は共通テスト、民間試験の両方が用意され、各大学でいずれか、または両方を利用できることとなっています。
大学側の共通テストへの対応
慶應大学は2021年度の入試で、共通テストや民間の英語の試験を全学部で利用しないということを発表しました。
早稲田大学では共通テストや民間の英語の試験を利用する方針になり、私立大学でも判断が分かれております。
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