英語の勉強法まとめ【何から始めればいい?順番・単語・文法・リスニングを徹底解説】

英語の勉強法まとめ|単語・文法・リスニングの正しい順番と科学的学習法 勉強法・暗記法
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「英語を勉強しようと思うたびに、何から手をつければいいかわからなくて、気づいたら何もしていない」

こういう経験、ありませんか?私はあります。

英語の勉強って、参考書を開いてもすぐ挫折するし、リスニングは聞こえないし、文法は意味不明だし、正直「向いていないのかも」と何度も思いました。でも、予備校で教え方のうまい講師に出会ってから、一気に景色が変わったんです。

あのとき感じた「なんでこれを学校で教えてくれなかったんだ!」という衝撃を、このページにまとめました。

参考にした講師は、代ゼミの西谷昇二講師・西きょうじ講師・富田一彦講師・仲本浩喜講師、そしてスタディサプリの関正生講師です。代ゼミ出身者なので代ゼミ講師が多いのはご容赦ください。


この記事でわかること

  • 英語は何から勉強すればいいのか(順番の理由つき)
  • 単語を効率よく定着させる科学的な方法
  • 英語嫌いになった原因と第二言語習得論の話
  • リスニングが伸びない本当の理由(音声変化・弱形の全リスト)
  • ディクテーションとシャドーイングの具体的なやり方

英語の勉強、正しい順番がある

英語の勉強を前に何から始めればいいか迷っている様子のイラスト

英語の勉強を始めるとき、多くの人は「単語も文法もリスニングも並行してやればいいじゃん」と思います。気持ちはわかります。でも、これが挫折の原因になりやすいんです。

英語には勉強する順番があります。

  1. 英単語(語彙力)
  2. 英文法・リーディング
  3. リスニング
  4. ライティング・スピーキング

この順番には明確な理由があります。

単語力がなければ文章が読めません。文章が読めなければ文法を学んでも練習できません。文法の理解がなければリスニングで聞き取れた音の意味をつかめません。そしてライティング・スピーキングはこれら全部を統合した応用スキルです。挨拶程度なら別ですが、相手と踏み込んだ話をしようとすると、語学力に加えて教養もコミュ力も要求されてきます。

単語も文法もリスニングも並行してやると、どれも中途半端になります。まず単語に絞る。これが最初の鉄則です。

「どこまで英語を使えるようにしたいか」を最初に決める

大学生時代、英語でディスカッションをする教授(日本人)を見て、「うわ、スッゲー、英語で議論するなんてかっこえぇ」と感じました。

そんな教授に、「教授って英語ペラペラでかっこいいですね〜」と言ったら教授にこう言われました。

英語でペラペラ話せるのは自分の専門分野だけだよ。ほかの分野だと全然無理だよ

私たちが憧れる”英語ペラペラ”というのは、実はかなり限定的な話だったりします。英語も日本語と同じで、どんな話題についても流暢に議論できるレベルに達するには、語学力だけでなく深い教養とコミュニケーション力が必要です。日本語だって、知らない分野の専門家と対等に話せますか?難しいですよね。それを外国語でやるとなると、さらに大変です。

だから、最初に「自分は英語を何のために使いたいのか」を決めることが大切です。

「英語の文献を読めるようになりたい」「日常会話ができるようになりたい」「TOEICで730点を取りたい」「海外ドラマを字幕なしで楽しみたい」…ゴールによって、勉強法も使う教材も変わってきます。ゴールのない勉強は、地図のない旅です。


英語を嫌いにさせた学校教育の問題

これは少し耳が痛い話かもしれませんが、英語嫌いの日本人が多い理由のひとつは、学校の英語教育にあると思っています。

英語が苦手な生徒を大量に生み出してきた背景には、教師自身の英語力の問題もありますし、そもそも「効果的な教え方」を知らない、あるいは採用していないという問題もあります。

「英語が嫌いだ」と感じている人に一度聞いてほしいのですが、それは英語そのものが嫌いなのか、それとも英語の教えられ方が嫌いだったのか、どちらですか?

私は後者でした。学校の英語で英語嫌いになり、予備校で教え方のうまい先生に出会ってから「英語ってこういうものか」と理解できて、苦手意識がなくなりました。誰から学ぶかで、こんなに変わるものかと驚いた記憶があります。

第二言語習得論(SLA)を知っていますか?

第二言語習得論(SLA)をイメージした脳と言語学習アイコンのイラスト

「第二言語習得論(Second Language Acquisition:SLA)」という学問があります。「他言語を習得するには、どのように学習すればいいのか」を科学的に研究する分野です。

この分野の本を読んで、私は正直、衝撃を受けました。

科学的に効果が検証された学習法が存在するのに、学校の英語教育がそれをほとんど取り入れていないケースがあるからです。「個人的な経験則」ではなく、研究データに基づいた勉強法があるのに、なぜそれを教えてくれなかったのか、と。

SLAの研究者として特に有名なのが、言語学者のスティーヴン・クラッシェン(Stephen Krashen)です。彼は1970〜80年代にかけて「モニターモデル」と呼ばれる5つの仮説を提唱しました。その中でも英語学習者にとって特に重要なのが「インプット仮説」と「情意フィルター仮説」です。

インプット仮説では、「学習者の現在のレベルより少しだけ難しいインプット(i+1)を理解することで、言語習得が進む」とされています。つまり、自分のレベルより極端に難しいものに挑んでも習得にはつながりにくく、逆に簡単すぎるものも同様です。「ちょっと背伸びすれば理解できる」レベルの英語に継続的に触れることが大切だということです。

情意フィルター仮説では、「学習者が不安や恐怖を感じている状態では、たとえ理解可能なインプットを受けても習得が阻害される」とされています。英語を楽しく学べる環境が大切な理由は、これで説明できます。英語が怖い・恥ずかしいと感じている状態では、インプットが脳に入ってこないのです。

クラッシェンの仮説には批判もあり、すべてが正しいわけではありませんが、「インプットの重要性」と「精神的な安全環境の重要性」については現在でも広く支持されています。

関連記事 → 英語を勉強するなら知っておきたい第二言語習得論!科学的知見から学習を効率化しよう


英単語の勉強法

英語力の根幹は語彙です。単語力がなければ、文法を学んでも、リスニングをしても、スタートラインに立てません。

単語の覚え方は「繰り返し」が絶対条件

単語を覚えるのに魔法はありません。繰り返すしかありません。ただし、「どのタイミングで繰り返すか」は科学的に研究されており、効率に大きな差が出ます。

19世紀のドイツの心理学者、ヘルマン・エビングハウスが研究した「忘却曲線」をご存知でしょうか。人の記憶は時間の経過とともに急速に失われていき、覚えた内容を何も復習しなければ、1時間後には半数以上を忘れてしまうとされています。

しかし重要なのは、一度覚えた内容は「完全に消える」わけではないということです。忘れたように感じても、脳のどこかに痕跡が残っており、再学習するときに最初より短い時間で思い出せます。この性質を活かして、適切なタイミングで復習を繰り返すことが、単語定着の鍵です。

効果的な復習タイミングの目安はこうです。

  • 学習直後(当日中)に一度復習
  • 翌日(24時間以内)に復習
  • 3日後に復習
  • 1週間後に復習
  • 1ヶ月後に総復習

この「間隔を広げながら繰り返す」方法を「間隔反復(Spaced Repetition)」といいます。これを手動でやるのが大変なら、Ankiのようなアプリが自動でスケジュール管理してくれます。

関連記事 → 暗記カードの使い方:一気に覚えるのと小分けに覚えるのでは、どちらが記憶に残りやすいのか?

「思い出すのに時間がかかる」は実力不足

「あの単語、なんだったっけ……あ、そうだ!」

これ、ダメです。リスニングの場面を思い浮かべてください。音声はどんどん流れてきます。一語ごとに考え込んでいたら、次の文が来てしまいます。

目指すのは「単語を見た瞬間に意味が出てくる」状態です。リーディングでも、単語を調べる手間がなくなって初めて、英文の構造や内容に集中できるようになります。「瞬時に出てくるまで」を基準にして繰り返してください。

最初の1ヶ月は単語だけに集中する

英語学習の初期段階では、単語・文法・リスニングを並行してやらないことをおすすめします。まず1ヶ月、単語だけに絞る。

理由はシンプルで、文法を勉強しようとしても知らない単語だらけだと辞書を引く回数が増えて疲弊します。リスニングをしようとしても意味がわからない音が続いて心が折れます。単語の土台を先に作っておくことで、その後の学習がはるかにスムーズになります。

ある程度単語を固めてから文法・リスニングに進む。これが最短ルートです。


英文法の勉強法

「読めればいいんだから文法はいらない」という意見をよく聞きます。でも私は、文法は非常に大切だと考えています。

なぜ大人には文法学習が合っているのか

子どもが言語を習得するとき、文法ルールを意識的に学ばなくても、膨大な時間と経験の中で自然に身についていきます。これが第二言語習得論で言う「習得(acquisition)」です。

しかし大人には、子どものような時間の余裕がありません。また、大人は論理的思考能力があるため、ルールを体系的に理解してから実践する方が効率的です。これが「学習(learning)」のアプローチです。

「文法を学んでも話せるようにならない」という批判もありますが、それは文法を覚えるだけで終わっているからです。文法は「英語のルールブック」です。ルールを頭に入れた上で、大量の英文を読み・聞き・書くことで、初めて実力になります。

文法は「正確に読むため」に必要

単語力があっても文法力がなければ、英文の構造を正確に把握できません。特に長文や複雑な構文になると、文法力の差が読解速度と正確さに直結します。英語の論文のように構造が複雑な文章では、文型や節の切り方を知っているかどうかで、読むスピードが劇的に変わります。

音読力を鍛える

文法をしっかり身につけ、大量の英文に触れ続けると「音読力」が上がります。音読力とは「英語を英語のまま理解できる力」のことで、頭の中で日本語に訳さなくても意味がスッと入ってくる状態です。これが英語学習の大きなマイルストーンのひとつです。

単語力と文法力の両方を積み上げながら、英文量を増やしていく。この繰り返しが音読力を育てます。

各文法テーマの詳細解説

各テーマの解説は以下の記事でまとめています。


リスニングの勉強法

リスニングが伸びない理由の多くは「練習量が足りないから」ではありません。もっと根本的なところに原因があります。

よく言われる「たくさん聴いて耳を慣らそう」「英語のスピードに慣れよう」というアドバイス。これだけでは不十分です。

「聞こえない」のではなく「発音されていない」のかもしれない

学生時代、こう思っていました。

「教科書で習った発音と、実際のリスニング音声が全然違う。どうなってるの?」

この疑問を英語の先生に聞いても「そういうものだよ」という曖昧な答えしかもらえませんでした。でも、これには明確な答えがあります。

英語には「音声変化」というルールがあり、単語と単語がつながると発音が変化します。これを知らずにいくらリスニングの練習を積んでも、聞き取れない音は永遠に聞き取れないままです。

たとえば and という単語。辞書で調べると「アンド」と書いてあります。でも実際の会話では「アン」「ン」「ンド」くらいの音になることがほとんどです。

  • ham and eggs → ハムエッグ(andはほぼ消える)
  • gin and tonic → ジントニック(andはほぼ消える)

英語は”早い”のではなく、”短くなっている”のです。

英語の音声変化:6つの種類

英語の音声変化には、主に以下の6種類があります。

  1. 短縮(Contraction):I am → I’m のように縮む
  2. 連結(Linking):単語の末尾と次の単語の頭がつながる(an apple → アナップル)
  3. 脱落(Elision):音が消える(next day → ネクスデイ)
  4. 同化(Assimilation):前後の音の影響を受けて変化する(did you → ディジュ)
  5. 弱形(Weak form):機能語が短く弱く発音される(and → ン)
  6. 変形:発音の形そのものが変わるその他の変化

この6つを知っておくだけで、リスニングの聞こえ方がガラっと変わります。

詳しくはこちら → 【音声変化】英語のリスニングをする上で絶対に知っておきたい6つの変化

弱形(Weak form)一覧

弱形とは、文の中で目立たない機能語(前置詞・代名詞・冠詞・接続詞・助動詞など)が、弱く短く発音される形のことです。辞書に「弱」と表記されているのがこれです。

弱形は名詞・動詞・形容詞・副詞・疑問詞には登場しません。「文の骨格になる意味語」は強く読まれ、「文をつなぐ機能語」は弱く読まれる、というのが英語のリズムの基本です。

以下に主な弱形をまとめました。カタカナはあくまで近似表記です。実際の音は必ず音源で確認してください。

単語品詞強形弱形(近似)IPA(弱形)
to前置詞トゥ/tə/
for前置詞フォーファ/fə/
from前置詞フロムフム/frəm/
at前置詞アットァト/ət/
as接続詞アズァズ/əz/
with前置詞ウィズウィ/wɪð/
in前置詞インァン/ɪn/
on前置詞オンァン/ɒn/
you代名詞ユーユ、ヤ/jə/
your代名詞ユアヤー/jə/
he代名詞ヒーヒ、イー/hɪ/
his代名詞ヒズイズ/ɪz/
him代名詞ヒムイム/ɪm/
she代名詞シー/ʃɪ/
her代名詞ハーァー/hə/
they代名詞ゼイ/ðə/
their代名詞ゼア/ðə/
them代名詞ゼムァム/ðəm/
me代名詞ミー/mɪ/
our代名詞アワーアー/ə/
who代名詞フー/hʊ/
or接続詞オー/ə/
and接続詞アンドン、ンド/ən/
can助動詞キャンクン、カン/kən/
could助動詞クッドカド/kəd/
should助動詞シュッドシャド/ʃəd/
will助動詞ウィルァル/wəl/
would助動詞ウッドアド/wəd/
have助動詞ハヴァヴ、ヴ/həv/
has助動詞ハズァズ、ズ/həz/
had助動詞ハッドァド、ド/həd/
do助動詞ドゥ/də/
be動詞ビー/bɪ/
been動詞ビーンビン/bɪn/
is動詞イズ/ɪz/
am動詞アム/əm/
are動詞アー/ə/

※ IPAは国際音声記号です。発音記号に慣れていない方は読み飛ばしても構いませんが、辞書の発音記号を読めるようにしておくと、リスニング力の上達が格段に速くなります。

リスニング力を確実に伸ばすならディクテーション

ディクテーションとは、英語の音声を聴いて、聞こえた内容をすべて書き取る練習法です。

「聞こえているつもり」が実は聞き取れていなかったことが、ディクテーションをすると一発でバレます。書き取ってみて答え合わせをすると、「あれ?ここ全然聞こえていなかった」という箇所が必ず出てきます。その箇所が、自分のリスニングの弱点です。

私もディクテーションにきちんと向き合うようになってから、リスニング力が目に見えて上がりました。難しいし時間もかかりますが、効果は本物です。

具体的な手順はこうです。

  1. 音声を一度通して聴く(全体把握)
  2. 一文ずつ止めながら書き取る
  3. 聞こえなかった部分は繰り返し聴く
  4. スクリプトで答え合わせをする
  5. 聞き取れなかった箇所の音声変化・弱形を確認する

5番が最重要です。「なぜ聞こえなかったのか」を毎回分析することで、音声変化への理解が深まり、同じミスが減っていきます。

ディクテーションがきつければシャドーイング

「ディクテーションは大変すぎる!」という方には、シャドーイングがおすすめです。

シャドーイングとは、英語音声を聴きながら、わずかに遅れて追いかけるように声に出す練習法です。影(シャドー)のように追いかけるイメージです。

手順はこうです。

  1. まずスクリプトを見ながら音声に合わせて発音してみる
  2. 慣れてきたらスクリプトを見ずにやってみる
  3. うまく発音できなかった箇所をスクリプトで確認する
  4. その箇所の音声変化を意識しながら再度やってみる

シャドーイングは、発音と聴解の両方を同時に鍛えられます。口が動けば耳も鍛えられる、というイメージです。最初はうまくできなくて当然なので、焦らず続けてください。


英語を楽しく続けるために

どんな勉強法も、続かなければ意味がありません。英語学習の最大の敵は「飽き」と「挫折」です。

おすすめは、英語版の日本のマンガを読むことです。

Dragon Ball、Naruto、One Piece、鬼滅の刃など、英語版が出ているタイトルはたくさんあります。ストーリーを知っている作品の英語版を読むと、文脈から意味を推測する力もつきますし、何より「先が読みたい」という気持ちが続きます。これはSLAで言う「理解可能なインプット(i+1)」に近い形で、楽しみながら語彙と文法に触れることができます。

英語は手段であって目的ではありません。「英語を使って何かをしたい」という気持ちと紐づけることで、モチベーションが長続きします。好きな映画、好きな音楽、好きなスポーツ、好きなマンガ…何でもいいので、英語と好きなものをつなげてみてください。


まとめ:英語学習のロードマップ

ここまでの内容を整理します。

まず1ヶ月、英単語だけに集中します。「瞬時に意味が出てくる」状態になるまで繰り返し、間隔反復(Spaced Repetition)を活用して定着させます。

単語の土台ができたら、英文法の学習に入ります。文型・助動詞・時制・仮定法など、英語の骨格となる文法事項を体系的に学びます。同時に英文の量をどんどん増やして、音読力を育てていきます。

並行してリスニングに取り組む段階では、まず音声変化と弱形を理解することから始めます。これを知らずにリスニング練習をしても効果が半減します。その上でディクテーションかシャドーイングを継続します。

そして、好きなコンテンツを通じて英語に触れ続けることで、勉強を習慣として定着させます。

フェーズ主な取り組み目安期間
準備期単語集中(間隔反復を活用)1ヶ月
基礎構築期文法学習+リーディング量を増やす2〜3ヶ月
実践期リスニング(音声変化理解→ディクテーション/シャドーイング)継続的に
定着・応用期好きなコンテンツで継続。ライティング・スピーキングへ継続的に

英語の勉強に終わりはありません。でも、正しい順番と方法を知っているだけで、遠回りの時間を大幅に削ることができます。まず単語から始めましょう。


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