『現代学力テスト批判 実態調査・思想・認識論からのアプローチ』を読んで

教育関連本
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『現代学力テスト批判 実態調査・思想・認識論からのアプローチ』を読みました。個人的にはかなりおもしろい一冊でした。

明治以降の近代教育制度は、身分による差別撤廃と引き換えに、熾烈な学歴社会を生んだ。しかし学歴社会は、知識(暗記)偏重の学力テストによって子どもたちの豊かな思考を奪ってきたばかりか、立身出世を目指す地方の若者を都市に一極集中させ地方の衰退をも生み出した。多角的視野から今日の日本の教育制度に切り込み、知識を蓄えるだけの「これまでの学力」から、知識を用いた思考法という「これからの学力」への転換を提言する、気鋭の一冊。

結論から言うと、みなさんご存知の通り、「全国学力テストって手間がかかるだけで、意味はあんまりないよね。」という話でした。多くの方が全国学力テストを受けたことがあると思います。全国学力テストを受けた経験からして、どう思います?受けた意味ありました?たぶん「よく分からねー。ほとんど意味はなかったような気がする。」みたいな感想でしょう。

 

まぁその通りなんですよね。データからも分かるとおり、全国学力テストを受けても学力は上がりません。『全国学力テストの目的』は、全国学力テストという名前の通り『学力を上げる』という目的があります。それでも学力は上がっていません。平均点の推移はずっと横ばいです。で、それでいいの?という話なのですね。

 

「やらないよりはマシ」かもしれませんが、全国学力テストを実施するためには多くのコストがかかっています。

  • 毎年少なくとも20億円以上のお金
  • ただでさえ忙しい教員の手間が増える

などです。

 

多くのお金と時間を使うのであれば「もっとリターンが多いところにコストをかけようぜ!」、もしくは「リターンがないんだからもったいないことはやめて全国学力テストは終了しましょうぜ!」という話なのですね。で、その詳しいことは本書をお読みください。

 

読書メモとして簡単に動画にしています↓↓↓

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